二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 織田信奈の野望 「「未来の力!?」」 ( No.25 )
日時: 2013/07/16 23:27
名前: ぜにがた (ID: waJy0YC/)

そこで、それまで放置されていた信勝がようやく立ち上がった。

「か、勝家!僕を殴ったこの足軽を見逃すのか!?

「えーと、わ、若殿も信奈様に何度も謀反していますがそのたびに許されています。今回はその仮を返すと言うことで・・・」

「僕は次期国主でこいつは足軽なんだぞ!いくら何でも、身分が違いすぎるじゃないか」

「で、ですから・・・そ、それに今川が尾張に進行するために、戦の準備をしているとの噂もありますし。こんなことをしている場合ではないかと」

「うっ・・・う・・・」

勝家の思いつきでしかなかったが、全部嘘というわけではない言葉に、信勝は静かになった。

「今攻め込まれたひとたまりもありません。もう帰りましょう。」

「わかった。・・・い、いいかサル!今日の所は勝家に免じて許してやる。だが次会ったら覚えてろ!」

名ゼリフを吐きながら信勝は馬に乗り、長屋の前から立ち去っていった。

「ふーー。どうにか収まったな」

信勝たちの姿が見えなくなったところで龍介は、ようやく肩の力を抜いた。

「いやー、犬千代もねねもかばってくれてありがとうな。おかげで助かったぜ」

「・・・龍介には南蛮語教えてもらうって約束した」

「ね、ねねは犬千代を助けてあげただけですぞ!」

「ははっ。俺の周りにはいいやつばっかりで良かったわ。
・・・さて、飯の途中だったな、早く帰って食べちゃおうぜ。うこぎ汁が冷めちまう」

長屋は再び明るい雰囲気につつまれた。
龍介はその中、これから長いつきあいになるであろう、新しい住まいに戻っていった。