二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 『イナGO』-アドニス〜永久欠番のリベロ〜 ( No.13 )
日時: 2012/11/13 19:13
名前: 優騎那 (ID: hoeZ6M68)

第四話 『下克上って奴?』

新雲学園に入学して1ヶ月が過ぎた。
中学校生活に慣れ、太陽ともそれなりに仲良くやってる。
入学式の時、おれのクラスを引率した白衣の男前教師が担任で、しかも、イナズマジャパンのジョーカー不動明王だって知った時はクラス中驚いてたけど。
特におれと太陽がすげぇ絶叫してた。

入学から一ヶ月がたったら、部活の仮入部期間にはいる。
おれは当然サッカー部。
スポーツは基本、バレーでもバスケでもテニスでも何でもできるけど、サッカーが一番性に合ってんだよな。
聞けば、太陽もサッカー部に入るんだと。

「マジっスか?」

サッカー部の見学に行ったら、監督に実力—プレー—を見せろと言われた。
んなもん聞いてねぇよこの野郎!!とは、言えないので腹の底に沈めよう。
仕方なく、先輩と1対1になる。

「仮入部だからといって、見学だけで終わらせるつもりはない。3年生からボールをカットできたら1年生の勝ち。入部を考えて貰う」

おいおい。
強引すぎやしませんかい美人監督さん?
でも、気が強い女は嫌いじゃねぇ。
とかぼんやり考えてたら3年生が走り込んでくる。
おれは邪念を全て振り払うことに集中する。

「おい1年!ぼ〜っとしてんじゃねぇ!!」

傍から見りゃ、ぼ〜っとしてるように見えるらしい。
こっちは集中してんのに、えらく心外だ。
いらついて、とりあえず、ボールは貰った。

「え……」
「え……って言われたって、あんた隙だらけなんだから取られて当たり前だろ?」

先輩にボールを蹴って返した。

「次!」

お、太陽じゃん。
太陽もすんなりカットした。
イケメンでサッカーがうまいって、憎いねぇ。
おれが言えたことじゃないが。
太陽がおれの方に駆け寄ってきた。

「尊!君ってサッカーうまいんだね!」
「まぁな。太陽だって、いいプレーしてるぜ」
「ありがとう」

入部してないのにあっさりと先輩を抜いた。
これってあれ?
噂に聞く下克上って奴?