二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 『イナGO』-アドニス〜永久欠番のリベロ〜 ( No.41 )
日時: 2012/11/18 15:44
名前: 優騎那 (ID: hoeZ6M68)

第十六話 『仲いいよな』

「あ〜あ、スパイクぶっ壊れた」

おれはがに股でベンチに座り、自分のスパイクを左手にぶら下げて眺めた。
スパイクのかかと部分はすり減って、ピンがまともに刺せない。

「新しいの買ったら?スパイクのコンディションが悪いとケガしやすくなるし…」

ラファエルに言われて、考えること2秒。

「そうだな。今度買いに行く」
「おいミコト、ついでにおれも行っていいか?」

正直、パトリスにその提案はして欲しくなかった。
レティシアは、パトリスのことが好きだからだ。
ただスパイクを買いに行くだけとはいえ、おれがパトリスと買い物というのは、妙な背徳感がある。
パトリスに問われて、考えること50秒。

「おれいっつも、レティシアにサイズ見て貰って選んでるから、レティシアがいてもいいなら、いいぞ」
「え……//」

急に名指しされて、レティシアは頬を赤らめた。

「別にかまわない。むしろレティシアがいた方が買い物もはかどる」

パトリスはさらりと、当たり前のように言った。
おい、どこで覚えたよ?
そんな口説き文句。

「だったら、おれも一緒に行っていい?サポーターが欲しいんだ」
「結局4人で行くのかよ」
「学校帰り、モンペリエに集合だ!」

誰かが何か、アクションを起こすと、絶対に4人一緒に行動する癖ができあがってる。
ホントおれ達って、仲いいよな。