ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

第３０話　『逆襲』

「全員ゴール前に下がれ！！逆襲来るぞ！！」

おれの指示で新雲が自陣のゴール前に戻る。
太陽までもがディフェンスに加わるほど流れは一気に雷門へ。
西園の—認めたくねぇけど—ファインセーブで勢いづいたか、雷門が果敢に攻め上がる。
神童にパスが回った。

神童は化身を召還する振りをして、剣城にパス。
パスがつながった。
今のは流石にたまげた。
化身を出す時つったら、シュート打つ直前くらいしかない。
いらつくが、完全にだまされた。

「"剣聖"ランスロット！！！ロストエンジェル！！！」

佐田先輩が"鉄壁"のギガンドーンでとめようとしたが、力の差は大きく、剣城のロストエンジェルが全てを切り裂く剣のようにネットに突き刺さった。

「勝つぞ！！」

前半も残りわずか。
試合はさらに激しさを増していく。
一時、太陽がボールを奪い返すも、神童に奪い返された。

太陽……潰れんじゃねぇぞ。
たかが一試合でサッカーできなくなるほど、ヤワじゃねぇだろ。
うちのエースは……！！

神童から天馬にわたった。
決定的なチャンスを与えてしまった。

「行かせる……もんか……！！！」

太陽が悲鳴を上げる体を動かして、天馬を止めにかかった。
天馬は勝負所でシュートを外した。

今、天馬が一瞬打つのをためらったように見えたが……。
気のせいか。

ここで前半終了。
１０分のハーフタイムだ。

出てくるとしたら、そろそろだ。