二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 〜君に届け〜(勝手に二次小説)〜
- 日時: 2009/11/02 06:09
- 名前: kimiトドFC (ID: dB4i1UE/)
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〜君に届け〜(勝手に二次小説)〜
・〜君に届け〜(ep40)の続きです。
*ネタバレアリ 注意してネ!!
≪キミトド大Fです!!、別マ12月が待ちきれず、
いろいろ妄想して書いてしまいました。
正統派キミトドFの皆様、大変申し訳ありません_(_^_)_
あ、温かい目で許してください。≫
↓それでは《本編》どうぞ〜
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〜君に届け〜(勝手に二次小説)〜
episode 41 《…祭りのアト
の祭り…》
『さわこ〜、こっち、こっち〜!』
『あっ、あやねちゃん!!』
夕暮れの繁華街の人ごみの中、あやねを見つけた爽子が走ってきた。
アーケードの中の大時計は7時10分になっていた。
文化祭も無事に終り、クラスでの打ち上げ会が始まろうとしていた。
クラス単位集まるときは、いつもジョー(城之内)の親戚がやっている居酒屋を
貸切で使わしてもらう事が多かった。
店はクラス全員位がギリギリは入れる大きさで
ちょっとギューギュー詰め感はあるのだけれど…
気前の良いジョーのおじさん(ジョーに似ているw)は
いつも少ない予算で、沢山のおいしい料理を出してくれるので、
みんなには大好評だった。
実は高校に入ってからも
その店で集まりはあったのだが、
【貞子】と恐れられて、まだ友達もいなかった爽子には
もちろん、お呼びが掛からなかったのだった。
今日もこのお店で打ち上げ会だったのだが
…
店は奥まった路地裏にあり、
はじめて来る人はなかなか探せない場所にあった
爽子もお店を探して迷いに迷っていた。
(住所だとこの辺なんだけどな〜〜??わからないな〜?
ケイタイであやねちゃんか、ちづちゃんに電話して聞こう?
あれ?…でもここがどこかがわからない?!
これじゃー電話しても説明できないよ〜〜!!)
爽子は焦って店を探しているうちに
自分がどこにいるのかもわからなくなっていた。
ソウコウしている内に時間はどんどん過ぎて…
約束の7時をまわっていた…。
「やっと」の思いで、爽子の知っている大きなスーパーの前まで来れた。
と、同時に爽子のケイタイが鳴り、液晶には
《着信 矢野あやねちゃん》の文字が見えた…
『ご、ごめんなさい。あやねちゃん!!…(ハァー、ハァー)
お店、わからなくって、
探している内に、道にも迷っちゃて…(ハァー、ハァー)
「時間厳守って!」言われていたのに…
ほっ、本当にごめんなさいっ…』
走ってきたせいで息切れしながら
爽子はつっかえ、つっかえあかねに言った。
少し赤い顔をして、額にはうっすらと汗も滲んでいた。
そんな爽子をあやね軽く【メッ】とニラみながら言う。
『って言うかー!、もっと早く電話しなよーさわこー!
変なとこで遠慮して〜!』
『ご、ごめんなさい!…
あっそういえば、ちづちゃんは?』
爽子はハンカチで額の汗をぬぐいながら、あやねに聞いた。
『あー、店ん中でホール係りやってる。
人手足んなくて…』
『そっ、そっか〜。』
(は!?、
そういえば、二人とも幹事だったはず?…
忙しのに、迷惑かけちゃったんじゃ?…)
『本当にごめんなさい、二人とも…
お忙しかったのに…』
『あーそれより
だいぶ探しちゃったみたいだね…
ゴメンね〜、気が付かなくって
爽子ここ来るの初めてだったんだよね…
てっきり風早が迎えに行ってると思ってさ〜…』
『ううん、風早君 文化祭実行委員だから後片付けがあって
「ギリギリに行くから先行ってて」って言われて……』
『そうだってね、さっき風早が一人で来て
「黒沼は?」聞くからびっくりしちゃってさ〜
ちづと私は幹事だったから先に来てたじゃん、
こっち来てからも結構バタバタだったから
爽子の事まで頭が回んなくってさ〜
本当ごめんよ〜』
『わ、悪いのは私なの、あやねちゃん!
黒板に案内図が張ってあったのに
住所しかメモしなかったから…
ゴメンなさい…。
いつも迷惑かけて…。』
爽子はちょっと涙目であやねに何度も頭を下げた。
『ちょっと、いいって、こんくらいの事で、
そんなに頭下げんでも…
…
あっ、それより爽子ちょっと急いで!
みんな爽子が来るのを待ってるから!』
そう言って早足で歩き出したあかねの後を
あわてて爽子は付いて行く。
(え?、もうとっくに時間過ぎてるから
先に始まっていると思ったのに…)
『あのーあやねちゃん?…
みんな待ってるの?』
『そりゃそうだよ、
「本日の主役がいなくっちゃ、始まらないって…」
みんな爽子が来るのを待ってるよー。』
『しゅっ、主役!?』
あやねはあきれ顔のあと、笑いながら爽子に言った。
『そう、主役じゃん…
だって、今年の文化祭でうちのクラスが盛り上がったのは、
爽子の大活躍あってじゃん!!』
『そっ、そんな〜!、
それはみなさんの努力とがんばりがあったからで…
私なんかはみなさんの足を引っ張らないように
言われるがままにしただけで……』
『アッハッハッ…何いっての〜?
どう考えたって爽子
あんたが主役で、一番の貢献者だって!!』
『そっ?、そうでしょうか??』
爽子は顔を赤くした。
『あったり前じゃん!アッハッハー』
(そっ、そっかー
すこしでもみんなの役に立てたのならうれしいな〜
もしかして、風早君もよろこんでくれたかな〜?)
そして風早の笑顔を思い出し
また爽子は赤くなってしまった。
『………さあ、着いた。
さわこー、この店だよー。』
爽子が目線をあげると居酒屋の暖簾が掛かっており手書きの札で、
本日貸切中と掲げてあった。
(さっきの場所からこんなにすぐ近くだったんだ…、
でも、こんなに奥まった場所じゃあ、探せないよねー…)
爽子がため息を付いた時、
あやねが言った。
『爽子、中に入る前にちょっと顔貸して…』
『えっ、顔』
『ん、パパッとやっちゃおう!』
そう言ってあやめはバック中から化粧ポーチをとりだす。
『えっ? お化粧するんですか!?』
『んー時間ナイからマスカラとリップだけ…。』
そう言いながら、あやめは手際良く
爽子にマスカラを塗り始める。
『えっ?
でもクラスのみんないるし…
なんか、恥ずかしいから…
しなくても……』
『なに言ってんのー、
主役なんだからかわいくしなきゃ!!
それに…、
違う意味でも主役だし…。』
『違う意味??』
『あっ、ちょっと黙ってて!
…少し口開けて。』
爽子は開きかけた口をそのままフリーズする。
あやねはアッと言う間に薄いピンクの口紅を塗り、
その上にグロスを塗る。
『OK〜!
まっ、こんなもんでしょ?
どう?さわこー?』
そう言ってあやねは手鏡を爽子に見せてくれた。
手鏡の中にはいつもよりチョットかわいい爽子が映っていた。
あやねのほどこした化粧は目立ち過ぎず、それでもいつもより
ちゃんと爽子を可愛くしていた。
『す、すごいあやねちゃん
こ、こんな短時間で
本当にお化粧じょうずだ〜!』
爽子は鏡を覗きながら感嘆の声を上げる。
(そうでしょ!)とあやねは爽子に向かいニッと笑った。
『あの、あやねちゃん。
ところでさっきの「違う意味でも…」と言うのは
どういう意味で…?』
『え?……ああ……』
あやねはジッーと爽子を見つめて…言った。
『パレードの前…、校庭で…。』
『…?』
『「好きだよー」って』
『えっ?!!』(ドキッ!!)
『誰かさんが叫んだのみんな聞いてたんだけど…』
『!!!!!!!!』(ヤッパリ聞こえて…!)
爽子がバッと赤くなる。
『うちのクラスは、ほぼ全員が聞いてると思う…』
『ぜっ!!!!…!!!!』(ウ、ウソー、ギャアーー!!!!)
さらに爽子が真っ赤になった。
『さらに、その後で二人がイチャついてるのもみんな見てるし…』
『※※※※!!!!!!!!!』(○×☆※△”〜〜!!!!!)
『…それでーあんたの王子様は
さっきから男子にずっとからかわれてるよ…
……
爽子が中に入ったら
やっぱり、かなり冷やかされると思う…
婚約記者会見みたいになるんじゃないかなぁ?』
そう言ってあやねは爽子の顔を覗き込んだ。
『こっ、婚約記者会見?!!!』
爽子はプシューと頭から湯気が出た。
(えぇ〜!!!、えぇえ〜〜〜!!!!!)
『しょうがないよー。
…
っていうかさー
アンタら二人ー
あんなまっ昼間からぁ
あんな大観衆の面前で、
あんな大々的にやるんだからぁ…
からかわれない方がおかしいって!!
(二人の世界でメモリあっちゃてー、
風早なんか周りが全っ然見えてないんだろうな…?
見ているこっちが恥ずかしいっての…)
だからさー、
もうこうなったら爽子も腹くくるしかないよ。』
『エッー??』
『そうでしょ?
どうせ今日一日は注目の的、絶好の標的なんだから
あきらめなってぇ。
それでもさ〜
爽子のためにも、風早のためにも、
お姫様は少しでも可愛いほうがいいじゃん?
だからさー化粧して、カワイクしてー
私は風早の彼女です!って
堂々としてりゃいいのよ!』
そう言ってあかねは爽子に向けて両手でガッツポーズをした。
(そっ、そっか〜それで、あやねちゃん
お化粧してくれたんだあ…… ……)
(……… )
(あ、でも今お店に入ったらえらい事になるのでは…
でっ、でもこの状況を
風早君だけに押し付ける訳にもいかないし…
でっ、でっ、でも、みんな見てたんだよね〜!?
ハッ、ハッ、ハッ、
ハズカシ〜〜ヨ〜〜〜!!!)
爽子は両手で真っ赤な顔を覆うとその場にうずくまった。
『あやねちゃん、わたしっこのまま逃げ出したい!!』
『さわこ〜、気持ちはわかるけど…』
あやねはそっと爽子の肩に手を置きながら言った。
『これは避けては通れない道だよ。
(って言うか、自爆だけど…)
隠していたとしても、いつかはみんなにバレるんだし。
どうせなら早い方が良いじゃん。
大丈夫!!
ちずと私が付いているから勇気を出して!
風早と一緒に乗り越えなくっちゃ!…
ね!!」』
(風早君と一緒に!?
そうだ、風早君だってきっと今、
恥ずかしい思いをしているはずだ。
私だけ逃げ出すわけには行かないんだ)
いつの間にか
【悪に立ち向かうヒーロー?】の気分になった爽子は
右手にグッとガッツポーズを作り
(待ってて、風早君。今助けに行くからね!!)
そして意を決して
ガバッと立ち上がった。
『あやねちゃん!私、ガンバルから!!』
『え?…そ、そうこなくっちゃ!?』
(たまにわかんないよね?爽子の思考回路って!?)
あやねはそんな事を考えたが、
すぐにグッと爽子の腕を掴んだ。
(爽子…私達はいつでも
あんたのミカタだからネ!)
『じゃあ、爽子、入るよ!』
《うん!》とあやねを見て爽子が無言でうなずく。
ガラガラーと店の扉をあかねが開けた。
入り口近くにいたケントと爽子の目が合う。
ケントがニコッと笑いかけると同時に
クルッと振り向いて叫んだ…
『みんな〜!おまたっせー!
爽子ちゃんの登場だよー!!』
(し、師匠!?)
『おっ待ってました貞子、日本一!』
『ヨッ、本日の主役登場〜!』
『風早〜、やっと嫁が来たぞ〜』
『オー貞子ー、彼氏はここだよー!!!』
爽子の登場に一気にみんなのボルテージが上がり
ドッと大歓声があがった。
(よ、ヨメ!?…、か、カレシ!!!???)
真っ赤になって固まる爽子の視線と
やはり真っ赤になって
みんなに囲まれている風早の視線が合った。
『!… 』
『!… 』
((アァ〜やっぱり逃げ出したい!))
そんな思いを二人が同時に思ったが、
打ち上げ会(婚約記者会見?)は
まだ始まったばかりだった。
〜つづく〜
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- Re: 〜君に届け〜(勝手に二次小説)〜 ( No.1 )
- 日時: 2009/12/17 18:12
- 名前: ここ (ID: 4zecQ7vX)
続きみたい!!待ってます!!
- ここ様へ ご返信 ( No.2 )
- 日時: 2009/12/25 08:23
- 名前: kimiトドFC (ID: kSzpUasK)
- 参照: http://blog.livedoor.jp/poncoro4696/
ここ様へ
はじめまして、こんにちは。
kimiトドFCこと、ポンコロと申します。
コメントありがとうございます!
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是非遊びに来てください。
心より、お待ちしております。
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ご返信、遅くなりまして、申し訳ありません。
From kimiトドFCことポンコロ
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