二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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CHANGE THE WORLD【銀魂】
日時: 2009/12/16 15:17
名前: 藍那 (ID: J3j8HjC2)

初めましてー、久しぶり。

藍那でーす!



またきえちった・・・・。
今度はURLきちんとかいとこ・・・うん。




【注意】
1:銀魂の二次小説です。
2:流血・恋愛表現入る恐れあり。
3:亀更新です。
4:オリキャラいます。
5:グダグダしてます。


以上を許せる人はどーぞ!

オリキャラ用紙は>>3です!
注意はよく読んでください。



【登場人物】
主人公 >>2

【目次】
プロローグ >>1


【オリキャラ】

 椿 薔 薇さん提供:白骸 棘  >>5  
 フルーツちゃん提供:浜崎 朝日 >>6
 葛 端 ちゃん提供:姶碕 雪  >>7
 みちる君 さん提供:紅 怜香  >>8

 
         ありがとうございました!

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第一訓  3 ( No.11 )
日時: 2009/12/17 18:21
名前: 藍那 (ID: J3j8HjC2)

 
 




 「あのォ〜扇風機ってあります?」

 「扇風機? んなもんもうねーよ」

 
 銀さんの問いかけに、店員さんは呆れたように笑う。
 見るからに苛々している銀さんは無言で
 スクーターに乗った。
 
 暑いせいで、余計に苛々するのだろう。
 仕方ないと言えば仕方ない。
 

 
 「あー腹立つ! イライラする! あの青い空まで
  腹立つ! あんな青いのに!」


 銀さんの声が青く澄み渡った空に響く。
 扇風機探しのたびはまだまだ続きそうだ。




 3 流行だからって考えまで流されるな





 
 「銀さん暑いー?」

 「暑ィに決まってんだろ! あーもう・・」

 「そっかそっか」

 
 さっき店のおじさんが(同情して)くれた 
 紙のうちわで銀さんの首辺りを扇いだ。
 ふわふわと、銀さんのくるくるの毛が動く。


 「・・・涼しい」

 「どーんなもんだいっ!」

 「お前が降りたほうが涼しいけどな。
  大体なんでこんな暑ィ日に二人乗り?」

 「いいじゃないかァー、私は暑くないしねっ!」


 銀さんは少し後ろを見て、また前を向いた。 
 私はもう一度パタパタとあおぎ始める。
 
 顔に当たる風が気持ちいい———。
 って観察はどうしたんだ、私は?
 
 でもまァいいか、まだ初日だし。
 扇風機さえ手に入ればそれで良し・・・だよね?


 その時私の目に一軒のお店が映った。
 『地球防衛基地』看板にはそう書かれている。

 
 「銀さーん、あそこなんてどうでしょ?」
 
 「んあー・・・行ってみっか」


 スクーターを店の前に止め、銀さんは店に入った。
 私も続いてお店にお邪魔する。






 この時の一歩が更なる大冒険を巻き起こすのも知らずに。

第一訓  4 ( No.12 )
日時: 2009/12/17 18:38
名前: 藍那 (ID: J3j8HjC2)

 「あら、お侍さんのお客さんとは珍しいねェ。いらっしゃい」

 
 店員さんがカウンターから声をかけてくる。
 辺りを見回すと、うん。古いなこれ。
 こんなの使えるのかな?

 
 
 「扇風機。扇風機あんだろ出せやコラ」


 銀さんが低めの声で言った。
 これだけ探し回ったんだ、ここにはそれ位あるでしょー。
 観察はもういいから、早く帰らせておくれ。
 あ、いやいっそ逃げてやろうか、面倒だし。


 「せんぷうき」


 店員さんは煙管の煙を吐き出して微笑む。
 微笑んだのは良いけど、これまた笑っているようには見えない。
 不思議不思議。


 「懐かしい名だね。アンタら一体どこから、
  その名を聞いて来たんだィ?」

 いや、どこからって・・・あれ?
 一体何処から聞いたんでしょうかね?
 銀さんは表情をかえずに更に続ける。


 「いいから、さっさと出せや」

 「まァ待ちなよ。ここまで来たのはアンタらが
  初めてさね。名ぐらい聞かせておくれよ」

 
 扇風機購入者の名前を聞いて一体なんになるんだ?
 後で読み返して笑うのか?


 「なんだ領収書か?上様でいいよ」
 
 「上様…立派な名前じゃないかィ」

 「!」
 
 「あらら?」

 「じゃあ、あばよ上様!!」

 
 気付けば店員さんの手には銃が。 
 銃口を私達に向けて発砲した。

 
 「うおっ!!」
 
 「・・・・危ないですなコノヤロー」


 弾は私には当たらず隣の壷に当たった。
 床に落ちた壷は、もう粉々になってる。
 あれ? ちょ、銀さん君ビビリすぎじゃないか?


 「なななななな何すんだ、このアマ!! 
  店長ォォォ、店長を呼べェェ!!」

 銀さんは店員さ・・・もういい、“さん”は付けない。
 銃を持っている店員のテを掴んだ。
 やる事早いですな、驚いた。


 「離しなァァ!!アンタらのような悪の組織に    『せんぷうき』は絶対渡さないよ!!」

 「扇風機・・・・あれそんな危ないの?ねェ?」


 
 その時また銃声が鳴り響いた。
 今日は厄日かもしんない。




 

第一訓  5 ( No.13 )
日時: 2009/12/19 08:19
名前: 藍那 (ID: J3j8HjC2)

 5 何だかんだで用事手伝ってくれるやつは
   何だかんだでいいやつなのかもしれない



 「ちょ・・・・またかァァァ!!!」
 
 
 いい加減うざいんだよ! なんですか?
 久しぶりのお客様にショーでも見せてくれんの?
 
 
 「フフフッ、ついに見つけたぞ鼠どもの棲み処を」
 
 「!!」
 
 「??」

 
 店員さんは驚いているようだったが、私達は
 そりゃもう意味が分からないままだったので
 ボーっと侵入者を見つめる。


 「まさか、あの女以外に生き残りがいようとは。
  だが今日で貴様らの命運も尽きた。地球防衛軍よ」


 あの女・・・さっきの店員さん?
 振り向いてみたら店員さんの腕から血が出ていた。
 
 とりあえず、侵入者との受け答えは銀さんに任そう。


 
 「あのー、大丈夫ですかー?」
 
 「これくらい大丈夫さ」

 
 そう言った店員さんの腕はやっぱり痛そうなので。



 「ちょっと動かないでくださいね」


 ハンカチを破って店員さんの腕に巻く。 
 止血しといたらましだよね・・・多分。
 まァ・・・・うん、大丈夫・・・うん。


 「ありがとう・・・」

 「おい、『せんぷうき』を渡せ!!」


 さっきの侵入者が叫んだ後、店員さんは立ち上がり
 そして、渡さないと叫んだ。
 
 何故にそこまで販売拒否?  
 扇風機ブームの到来を待ち構えてんのか?

 と、今度は爆発音が鳴り響いた。
 厄日だ。今日は厄日だ、決定。
 



 

 銀さんに手を引かれながら外に出ると
 さっきの店員さんが座り込んでいた。


 「銀さん・・・後は任せたぜッ!」


 話は(面倒なので)銀さんに任せて、私は
 道端の草をいじる事にした。



 父さん・・・元気にしてるかな・・・・。
 あのおっさんは、結構強かったですよ。
 父さんには足元にも及ばないと思うけどね。
 母さんとばーちゃんとじーちゃんも元気かな。
 おっさんは無条件で元気だろ、ゴキブリだろ。

 
 「おいちっせェの!!!! 後ろに乗れェェェ!!」

 
 銀さんはスクーターの上から叫んだ。 
 何を急いでるんだね、そんなに。

 
 「えー、何で? ってか話で何があった」
 
 「いーから乗れ!」


 わけの分からないまま再び銀さんのスクーターの
 上へと引き上げられた。

 

第一訓  6 ( No.14 )
日時: 2009/12/21 12:47
名前: 藍那 (ID: J3j8HjC2)

 

 
 「待ちなさい、まったく話が見えないんですけど?」

 「見えなくていいから。黙ってりゃいいから」
 
 
 
 ふと顔を上げるとたくさんの人がスクーターの
 行く手を防いでいた。これは黙ってられそうにもない。



 「たるいねー。帰っていいかな?」
 
 「銀さんのことほってく気・・・?」


 
  
 6 面倒だってばっかり言ってるともう何もかも 
   面倒になっちゃうよね




 銀さんは少し黙り込み、決心したかのように
 顔を上げた。・・・いやな予感しかしない。

 
 「スクーターを車にぶつけて・・・・」

 「私に爆発しろってか? あァ? こら」

 「じゃあどうすんだよ!? どうしろって? え?」

 
 面倒だけど死ぬんならやってやろうじゃないか。
 こういう時に常備してる銃と刀が役に立つ!
 後ろでがちゃがちゃしてると銀さんが振り向いた。


 「え・・・・・・何?」 
 
 「ん、銀さんとさよならしようと思ってさ」

  
 銀さんはすぐに前を向き、安全運転を開始した。
 これだけ危機感が満ち溢れていたら銃声が響いても
 耐え切れるでしょう。多分ね、多分。

 
 「はァい、んじゃ行きますよーい」


 
 バンバンと銃声が響く。前に立っていた人は
 次々と倒れていってしまった。
 ・・・いや、私のせいですけどね。


 「あー・・・心拍数絶対あがった・・・・。 
  てゆーかお前・・・?」
 
 「ほーら、早くしないと脚狙っただけだし
  車で追いかけてきちゃうよォォォ」

  
 
 話すのも面倒だし、もうこの事については良いだろう。 
 銀さんのスクーターはスピードをどんどん上げて 
 目的地めがけて走っていく。


 
 
 

第一訓  7 ( No.15 )
日時: 2009/12/25 08:42
名前: 藍那 (ID: J3j8HjC2)

 「倉庫・・・?」


 到着したのはもう何処にでもありそうな倉庫で
 これと言って特徴のない場所でした。


 7 何も無い所の方がかえって怪しい、何かある

 
 中には粗大ゴミの山があるくらいで、其の上に
 すごく大きな招き猫が居座ってるくらいでした。
 まァ、なんて縁起がいいんだろーねー・・・。

 銀さんは招き猫に向かってスタスタと歩いていき
 ゴミの山を登る。


 「ふー・・・・・ん?」

 「あ・・・え?」


 銀さんが招き猫の腕に手をかけるとネコの口から
 ドサドサと小判が落ちていく。

 

 「・・・こいつァ小判か?」

 「フフ・・・驚いたかね?」
 

 さっきの店にいたおっさんが笑いながら中に入ってきた。
 驚くも何もなんかよく分からないんですけど。
 扇風機買いにきただけだからね、私達は!


 「天才からくり技師、十徳がつくり上げた
  “人造金貨製造機参號”・・・つまり偽金を
  つくり出すための機械・・・それこそが銭封機」

 
 ベラベラと説明してくれるのは嬉しいのだが
 扇風機じゃないよアレ、明らか涼しくならないよアレ。


 「銭封機をこちらに渡してもらおう。同志の命が惜しくばな」

 「私に構わないでェ! 早く、それを壊して!!」


 おっさんに銃口を突きつけられた店員さんは 
 涙目になりながら破壊を申し出た。
 あァ・・・もう私は話についていけない。
 主人公のくせして話についていけてない。

 しかし銀さんは顔色一つ変えずにおっさんをみた。 


 「回る方の奴は?」

 「・・・ハイ?」

 「いや、だからコレじゃなくて。あのブーンって
  回る方の奴は・・・どこにあるって訊いてんのォォォ!!」

 手をかけていた猫ちゃんの足が思いっきりもげた。
 店員さんもおっさんも唖然としている。
 

 
 「ギャアアアア!!お前何してくれてんのォォ!?
  銭封機が・・・それが一体どれだけ価値のある物か・・・」

 「いや、しるかっつの!」

 「紛らわしい名前つけやがって。テメーらジャロに
  電話するぞコノヤロー。こんな汗だくになって・・・
  必死になって・・・原チャリまでオジャンにしてよう。
  こんなモン・・・やっぱエアコンにしときゃよかったよ。
  これからの時代エアコンだよ」


 延々と話す銀さんの声には笑い声が混じり始めた。
 普通になんて笑っていなさそうだ。流石に恐いな。
 
 
 「おーい銀さん大丈夫ですかー?」

 
 返事はなく、倉庫には銀さんの笑い声が響く。
 

 「あっ、金ねーんだった」

 
 ピーク、ピークに達したらしい。
 私はとっさに耳をふさいだ・・・野生的な勘で。



 
 「チクショォォォォォォォ!!!!」



 
 
 銀さんの叫び声が響いたときにはもう
 猫ちゃんの姿なんてちっともなかった。
 


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