二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【超電磁砲】とある時代の異彩物語
日時: 2010/04/06 14:25
名前: 月夜野うたせ (ID: At9Y2ED6)

はじめまして(’v`*)q
今年高1になります
月夜野うたせと申しますっ

皆様【とある科学の超電磁砲】
耳にしたことがあると思います
私はアニメを拝見しました(pv`)
そして計3回号泣いたしましたw
その感動に浸りつつ、
自己満足ながら小説を書いてみよう
となったわけなのです

ぜひアニメor漫画などご覧になってくださいっ
必ずはまりますよ〜

※はじめに…

#事実ですが、下手などのコメントは
お控えください(ノд<。)゜。
#オリキャラが登場する可能性があります
無理な方はスミマセン汗
#物語が滅茶苦茶かもしれません(気をつけます)
#キャラが崩壊するかもしれません(気をつけます)
#更新がすっっっごく遅いです
無理な方はスミマセン汗
#作者はアニメ以外には手を伸ばしておりません
万が一被りや設定の誤りがあれば
ぜひ教えてくださいっっ(;`д´)
♯小説をコピペなどで他サイトで…
というのはしないでください
こんな駄文する人いないと思いますが…(自虐)

上記をご了承の上、
読んでやってくださいませ(谷ゝ)
できたらやさしいコメントも…

ではよろしくおねがいしますっ!!
゜ミo(゜∪゜)

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Re: 【超電磁砲】とある時代の異彩物語 ( No.2 )
日時: 2010/04/06 14:22
名前: 月夜野うたせ (ID: At9Y2ED6)


爽快な紺碧の空に、夏らしく雄大な雲が悠々と泳ぐこの季節。

—風紀委員活動第一七七支部—

一般的な教室より少し広いくらいの四角い室内に、二人の人物が影を落としていた。
「あ〜、ここのところ呼び出しがなくて暇ですわねー…」
ぽきぽきと背骨を鳴らしながら、大きく伸びをするその少女———白井黒子。退屈そうに屋外を見つめ、ため息をひとつ。
「なーにいってるんですか、白井さん。呼び出しがないってことは、それだけここが平和だって証拠じゃないですか」
ふふ、と口を緩めつつお茶を啜る少女———初春飾利。今日も彼女の頭上には春が咲き誇っていた。
「それはそうですけど…」
黒子は納得がいかないといった風に口を尖らせる。
正義感の強い黒子には、風紀委員でありながら、何もせずにじっとしていることが耐えられないようだ。
「何かありませんの?初春」
黒子は顔も向けず尋ねるが、当然初春の口から満足な答えは出るはずもなく、無為な時間は過ぎていく。

「……………ひぅっ!」

———刹那、初春の背後には黒子の黒い笑みが怪しくはびこっていた。
「白井さっ…!?」

空間移動能力。それが黒子の持つ、能力。

黒子は瞬時に初春の背後にテレポートし、現在の場所に降り立っているのだ。
黒子は、暗黒な表情を崩さないまま、細く華奢な両腕を初春の腰に巻きつけ始める。
「なっ、なにをするんですかっ白井さん!?」
初春は顔を紅潮させつつ、問いかける。
「決まってるじゃありませんの」
そういって目を淫靡に細めながら、
黒子は耳元で囁いた。

「特訓ですわ」

Re: 【超電磁砲】とある時代の異彩物語 ( No.3 )
日時: 2010/04/06 14:55
名前: 月夜野うたせ (ID: At9Y2ED6)



「ここは……」
「学園都市第二学区にある、風紀委員訓練所ですの」
「え、……それって」
「そのとおり。わたくしと初春が出会った、思い出の場所ですの」
「……………っ、そう、ですね」
えへへ、と頬を林檎にしてぽりぽりと頭を掻く初春。
照れているのがバレバレだったが、黒子は敢えてそっとしておいた。
本当は自分もちょっとだけ照れくさかったのだ。

なぜ舞台がいきなり支部から訓練所に変化したかというと、やはり黒子の能力による。

空間移動能力というのは、あらゆる能力の中でも便利な部類に入る。
そのため、黒子の能力は学生の垂涎の的といっても過言ではない。
無論、美琴の電撃使いもとい超電磁砲や予知能力など、能力には複数の系統が存在するため、どの能力を好むかは人それぞれであるのだが。

「それではこれより、風紀委員訓練の開始ですの!」
「えぇ————っっ!?」

こうして黒子の暇つぶし作戦は決行されたのである。



Re: 【超電磁砲】とある時代の異彩物語 ( No.4 )
日時: 2010/04/06 15:21
名前: 月夜野うたせ (ID: At9Y2ED6)

腕立て、腹筋、持久走に短距離走。
結論からいう。

初春は全ての記録が平均以下であった。


「はぃぁー…………………………」
なのに初春はばてていた。



「まったく。風紀委員であろうものが、たったこれだけでのびてどうするんですの」
はぁーっ、と嘆息しつつ地面に倒れる初春を一瞥する黒子。
「す…すみません」
初春は地べたにうつぶせになりながら、申し訳なさそうに言った。
「んまあ、初春なら仕方ありませんわね。人には人の得意分野というのがあるんですもの。初春には初春の、得意とするものがあればそれでいいんですのよ」
「………はい」
しゅん、と表情を曇らせる初春。

初春は昔から運動がからっきし出来ず、風紀委員試験のときも多大なる苦労をしてきた。
実際に風紀委員活動でも、はじめは予想の範疇を超える運動量にたまげたものだ。
しかし、最近になって少し慣れてきたかな、と自分で喜んでいたのに。
益体のない自分の運動神経を改めて恨む。

そんな初春を見ていた黒子は、ある名案を思いついて口を開く。


「もう〜、そんな顔するもんじゃありませんわよ。私も初春に感心させられること、あるんですのに」
「え……」
「ささ、二人でクレープでも食べにいきましょ」
「え、は……はいっ!」
その言葉で、初春の表情はいつもの明るさを取り戻した。

Re: 【超電磁砲】とある時代の異彩物語 ( No.5 )
日時: 2010/04/09 18:28
名前: 月夜野うたせ (ID: At9Y2ED6)

「ん〜っ!おいしいですーっ」
「それはよかったですの」

所変わって、街のクレープ屋にて二人は特訓の疲れを癒していた。
特に初春は苦手な運動の後の甘味である。
三日ぶりの食料のようにキャラメルチョコジェラートのクレープを幸せそうに頬張っていた。
「白井さんは何を頼んだんですか?」
唇の端にチョコレートをつけた初春が、黒子に尋ねる。
「食べてみますの?」
「え、いいんですか?…でも…」
「いいんですのよ。どうぞ遠慮なさらず。ほれっ」
「もがっ…………はむ、はむ」
おとなしく咀嚼してみる。
3、2、1…


「ん゛ん゛あぁぁーーっっ!?!?!?!?!?」


「あら初春、どうしたんですのっ!?」
「し、白井さ、けほっ。何なんですかこの味ぃ………」
けほっけほっ、と顔を真っ青に染めて噎せる初春。
その双眸には涙さえ滲んでいる。
「何って、納豆プラス生クリームですわ。……ふむ、意外といけますのね。今度も頼んでみようかしら」
「いけますのねじゃないですよぉ……そんなトッピングならはじめから言ってください……」
相当気分が悪そうな初春をみてたじろいたのだろう。
「あ、う、えと、ごめんなさいですの」
狼狽しつつ、珍しくも謝る黒子だった。

———美味しいじゃありませんの、そんなことを本気で思いながら。

Re: 【超電磁砲】とある時代の異彩物語 ( No.6 )
日時: 2010/04/09 18:45
名前: 月夜野うたせ (ID: At9Y2ED6)

「まったく…白井さんの味覚は他人とは違うんですから気をつけてくださいね……」
「わかってますのっ」

怒ったように、というよりもいじけたように頬を膨らまし、黒子はそっぽを向いてみせた。

二人が歩くのは、人通りの少ない、でも花が咲き乱れる、いわゆる穴場スポットだ。
以前初春が街探検をした際に、発見したのだという。

拗ねる黒子を見た初春は、ふふ、と意外にも優しく口元を緩めて目を瞑り口を開く。

「白井さん、行きたいところがあるんですが、ご一緒にどうですか?」
「行きたいところですの?」

そう、黒子を誘った。

「はい、どこに行くかはまだ秘密ですが、いいものがきっと見つかりますよ。それに、ショッピングは一人よりも二人の方がずっと楽しいじゃないですか」
言って、頭に咲き乱れる花に負けじと顔を綻ばせる初春に、
「……そうですわね」
黒子は赤らみながら、またもやそっぽを向いて小さく答えたのだった。



その刹那。瞬間。



「っく…あぁっ…!白井さっ…あぁっ!」

「初春っ!?!?」


苦しみだした。
頭を抱えて。


目を。

赤く染めて。

「初春っ!どうしたんですの!?なんとかいっ……ぐっ、あああぁ!」


黒子が。初春が。

メヲ。

アカクソメテ。


「っ…」
バタッ


「う、初春っ!
……な、なんで…すの…っ……」


バタッ



その通りには
昏倒した二人の少女を、
その目で発見する者はおらず。

二人は落ちていく。


それは暗闇ではなく、血のような赤い闇。

終わりの見えない、緋色の奈落へと————。


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