二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【デュ.ラ】池袋浪漫【ララ!!】—2章《2》更新—
- 日時: 2010/05/30 18:35
- 名前: 箕遠 ◆rOs2KSq2QU (ID: CROAJ4XF)
—————私は、どれだけのことをすれば、幸せになれたんだろう。
***
Hey今現在中間試験中なのに勢い余ってマウスを動かした結果がこれだよ!!
とりあえず注意事項から。
・デュラ嫌い
・二次嫌い
・ネタバレあり
・お前の妄想は知りません
以上。……まぁ最低限のマナーとルールと礼儀は守ってくださいね。
後、一行レス(「あげ」や「おち」等。)や、荒らし行為に相当するものはおやめください。不快極まりないので。
*【0章】−【十人十色】 >>3
*【1章】−【前途多難】
《1》>>6 《2》>>8 《3》>>12 《4》>>15
*【2章】− 【合縁奇縁】
《1》>>18 《2》>>19
- Re: 【デュ.ラ】池袋浪漫【ララ!!】—1章《3》更新— ( No.13 )
- 日時: 2010/05/23 12:52
- 名前: 箕遠 ◆rOs2KSq2QU (ID: 9NGzPSUW)
♂♀
同時刻 池袋市内、某路地裏にて
「ふぐおっ」
「ぶがっ」
「がはあっ」
特に何でもない女子高生——————新見 ゆき(にいみ ゆき)は、ただ圧巻されていた。ついさっきまで後ろで固定されていた両腕が、今は自由に動かすことが出来る。
「ごはっ」
ただいまの奇声と共に、4人目が地に沈んだ。鳩尾にシャベルが減り込んだせいか、ぴくぴくと痙攣を繰り返し、口元からはだらしない涎が線を作っている。
先程まで襲われそうなった男たちは、今では夢の中へと入り込んでしまっている。全員、白目を剥いて倒れこんでいるので、ゆきは恐怖を覚えずにはいられなかった。
「…………て、てめぇ……何者だ……」
最後に残っている、リーダー格である男はそう呟き、今、この現状を作り出した目の前の—————持ち主の背丈程あるシャベルを手にした少年を、恐ろしそうに見つめた。
かたかたと震える男を尻目に、少年は特に何でもないとでも言うように、涎がついたシャベルを一振りする。その少年の目は、ただただ深い青が広がるばかりで、他人を寄せ付けないような冷ややかな印象を与えていた。
「……いや、何者かっつっても、奪い屋って名乗りませんでしたっけ。自分」
つい3分前の攻撃的な争いとは180度違う、間の抜けた答えを返す少年。その答えも、感情の起伏がない静かな口調であった。本当に不思議がっている表情をしている。
「……は、はは……奪い屋……? そんなん、聞いたこともねぇよ……っぶごぶっ!!」
「え、そうですか」
男が乾ききった笑いを返すと同時に、少年は何の躊躇いもなくシャベルの柄で相手の首元を打ちつけた。頚動脈に勢いよく打ち付けられ
保留
- Re: 【デュ.ラ】池袋浪漫【ララ!!】—1章《3》更新— ( No.14 )
- 日時: 2010/05/23 18:38
- 名前: 箕遠 ◆rOs2KSq2QU (ID: 9NGzPSUW)
memo
双子→三つ子
笑
- Re: 【デュ.ラ】池袋浪漫【ララ!!】—1章《3》更新— ( No.15 )
- 日時: 2010/05/25 22:28
- 名前: 箕遠 ◆rOs2KSq2QU (ID: ZnpTReUX)
♂♀
同時刻 池袋市内、某路地裏にて
「ふぐおっ」
「ぶがっ」
「がはあっ」
特に何でもない女子高生——————新見 ゆき(にいみ ゆき)は、ただ圧巻されていた。ついさっきまで後ろで固定されていた両腕が、今は自由に動かすことが出来る。なのに、逃げることをしないのは、それ程に現在の状況が壮絶なものだからだろうか。
「ごはっ」
胃液を飛ばしつつ、奇声と共に、4人目が地に沈んだ。鳩尾にシャベルが減り込んだせいか、ぴくぴくと痙攣を繰り返し、口元からはだらしない涎が線を作っている。
先程までゆきを襲おうと躍起になっていた男たちは、今では全員夢の中へと入り込んでしまっている。白目を剥いて倒れこんでいるので、ゆきはそんなことを行っている人物に、恐怖を覚えずにはいられなかった。
「…………て、てめぇ……何者だ……」
最後に残ったリーダー格である男はそう呟き、この現状を作り出した目の前の—————持ち主の背丈程あるシャベルを手にした少年を、恐ろしそうに見つめた。
かたかたと震える男を尻目に、少年は特に何でもないとでも言うように、涎がついたシャベルを一振りする。その少年の目は、ただただ深い青が広がるばかりで、他人を寄せ付けないような冷ややかな印象を与えていた。
「……いや、何者かっつっても、奪い屋って名乗りませんでしたっけ。自分」
つい3分前の俊敏な攻撃とは180度変わった、間の抜けた答えを返す少年。その答えも、感情の起伏がない静かな口調であった。冗談で答えているのかと思いきや、本当に不思議そうな表情をしている。
「……は、はは……奪い屋……? そんなん、聞いたこともねぇよ……っぶごぶっ!!」
「え、そうですか」
男が乾ききった笑いを返すと同時に、少年は何の躊躇いもなくシャベルの柄で相手の首元を打ちつけた。頚動脈に勢いよく打ち付けられ、音もなく男は昏倒した。
「……ひ……ひぃっ……」
「……よっし、5つ確保。ってことかな」
ゆきの小さな悲鳴と男を気にせず、少年はその体に跨ると、男の眼前に手を翳す。翳された手は特に変わりない、少年の綺麗な手だったのだが——————男は意識がフェードアウトする前に、少年の手の平を見て、意識が混濁していくのを感じた。
そして、少年のか細い声を聞いた。
「……貴方の悪いの、貰います」
♂♀
「…………え?」
ゆきは驚愕した。
少年が大の男5人をあっという間に片付けてしまったのにも十分驚きを感じたが、今回のそれは、“見てはいけないものを見てしまった”というそれだった。
「……え? な、何で……“ビー玉”が……出てきてるの……?」
ゆきの視線の先には——————男の額の上に、不思議な色彩のビー玉が、宙に浮いている風景があった。しかも少年はそのビー玉を、手の平で包み込もうとしている。
「……よし、後4人……と。……あ、貴方はどうしよう……」
「っえ、わ、私っ!?」
少年はトーンの低い声で喋りながら、ゆきの方へと振り向く。突然自分に指針が向いたせいで、ゆきは3度目の驚きを見せる。
とろとろと自分の方角へと歩いてくる少年に、ゆきは急いで謝罪やら言い訳の言葉を機関銃のようにまくし立て始めた。
「ご、ごめんなさい! でも有難うございますっ、私は貴方のおかげで助かりました。いや、そもそも襲われるつもりも無かったんだけどっ! でも有難うっ! だ、だからと言ってそのビー玉みたいな変なものを取り出されたくないっていうのが本心っていうかっ、というか…………だ、黙ってますから許してくださいっお願いしますっ!!」
「……ふーん、へぇ、あぁ、そー。……じゃ、良いや。自分、面倒なの嫌だし」
「え?」
少年のあまりにも適当な言葉に、拍子抜けする。自分はあれだけ焦燥と絶望を覚えたというのに……と、ゆきは体中を弛緩させた。これで、ようやく自分の日常が戻ってきたのだ。
と、ゆきが一息つく間にも、少年はてきぱきと他の4人のビー玉(らしいもの?)を回収している。そんな非日常を目の当たりにしながら、ゆきは勇気を振り絞って、少年に問いかけた。
「あっ……あの!」
「何ー? 自分、もう帰るんスけど。……臨也さんが、多分うるさいだろうし……面倒なんだよなあの人……人間好きの変態アンド残念なイケメンなくせに……本当面倒である、と自分は思うけど。貴方はどう思います?」
「へ? いざ、やって? 変な名前……てか私知らない」
「……あーうん、そうだよね、変だよね名前。そうか、知らないんだったか、そりゃどーも」
臨也か誰だか知らないが、よく分からないことをゆきに問いつつ、少年は去っていった。その後姿をぽかんと見つめているゆき。気付けば、ゆきの口元にはよく分からない微笑が残っていた。
「…………奪い屋、かぁ……良い人だなぁ……奪い屋さんって……」
まだまだ夜が長い池袋のとある路地裏には—————新見ゆきという名の、ただの女子高生が残される。
池袋は、今宵も愛を叫ぶ。
- Re: 【デュ.ラ】池袋浪漫【ララ!!】—1章《3》更新— ( No.16 )
- 日時: 2010/05/28 18:40
- 名前: 箕遠 ◆rOs2KSq2QU (ID: 3HmQHlXg)
【2章】− 【】
- Re: 【デュ.ラ】池袋浪漫【ララ!!】—1章《3》更新— ( No.17 )
- 日時: 2010/05/28 23:17
- 名前: 箕遠 ◆rOs2KSq2QU (ID: 3HmQHlXg)
【2章】− 【融通無碍】
池袋市内 午後11時半 某コンビに前にて————
「有難うございましたー」
「あ、どうも」
真夜中の闇に負けず、人工的な光を辺りへ撒き散らすコンビニ。中では、暇な客たちがうろうろと何気なしに商品を眺めている。
そして今、店員に見送られ、幼い顔立ちをした彼は頬をぽりぽりと掻きながら出てきた。……片手にコンビニの商品が入った袋を持って。
♂♀
…………僕って、どうしてこうも店員さんにまでペコペコしちゃうんだろうな……。
自分に対する嫌悪を感じながら、来良学園の学生である竜ヶ峰帝人は、本日2度目の深いため息をついた。表では普通の男子高校生、裏ではカラーギャングダラーズの創始者でもある彼は、今はその威厳も感じさせないラフな服装で、コンビニの袋片手に夜の道路を歩いていた。
何故彼はこんな夜中にコンビニから出てきたのだろうか?
……風呂から上がってさっぱりした帝人は、冷蔵庫の中に夕飯も何も無いという状況に陥っているということに気付き—————結果、こうして真夜中に外出しているという訳である。
「それにしても……冷蔵庫の中身も忘れてたなんて、僕そうとう最近疲れてたのかなー……」
何気なしに呟いたその言葉に、帝人はふと今日までの自分の行動を振り返っていった。
1週間前から学校では、緑化強化習慣というよく分からない行事が始まり、その為に、クラス委員である帝人ともう1人の女子の委員—————園原杏里と共に、夜遅くまで意味を持たない集計や計画に精を出している。それにより、学校が閉まるぎりぎりまでここ一週間は働きづめの毎日。
これじゃあ忘れるな、と帝人はもう一度深いため息をついた。
ぐにゅっ
次の瞬間、足の裏に嫌な感触。まるで、何か柔らかいものを無理矢理踏んづけたような、そんな——————
「痛ってええええええええええ!!」
「……あ、ゆーちんが叫んだ」
「て、テメェ、何してくれとんじゃゴラァ!?」
ふと足元に視線をこらすと、大きな男性の手。それを自分の足が丁寧に踏んでいる。そして顔をあげる。周囲を見渡した。明らかに恐喝と暴力が収入源としていそうな強面の男たち。
イコール。
どうやら、自分は地べたで話しこんでいたヤンキーの集団の1人に、危害を加えてしまったらしいという、冷静な判断。
「ごっ……ごめんなさいいいいいいっ!! あっあのっわわざとじゃっ」
「わざとじゃなくても
保留
この掲示板は過去ログ化されています。