二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

ハリーポッター『光は闇を覆う』     【賢者の石7話UP】
日時: 2010/11/21 20:45
名前: 璃莉 ◆Lfyfbq.t.A (ID: FxHN6Bqz)

Thanks a lot to everyone !!!>>13


ハリーポッター最終作『ハリー・ポッターと死の秘宝(PartⅠ)』

        大ヒット上映中☆


皆さんはじめまして!
ハリポタ大好き少女の璃莉です(^−^)
[名前は百合さんからもらいました。リリと読みます]

ここではハリーポッターの原作沿いを書いていきたいと思います。苦手な方はご遠慮ください。
ハリーポッターを全く知らない!
という方でも楽しめる小説にしていきたいと思うのでお気軽にお読みください^^
そして読んだならばぜひぜひ!コメントをください。
狂喜乱舞いたします←









〜ようこそ 魔法界へ〜

※(最初の方は特に)一つ一つが短いので注意して下さい><


<prologue>
---0.ある夏の夜に>>1


<the philosopher's stone>
第1章
---1.笑みのこぼれる朝>>2
---2.漏れ鍋で>>3
---3.我が家の金庫>>4
---4.晩御飯は家族と>>5
(あとがき)>>8
第2章
---5.始まりの日>>11
---6.キングズ・クロス駅>>12
---7.険悪なムード>>19


〜更新状況〜

・最終更新:11/16 第7話
・次回予告:第8話 ただいま作成中 更新未定

〜感謝してもしきれないお客様方〜

・杏樹
・モンブランs
・パーセンターs


〜呟きコレクション〜
※小説には関係ない独り言
※主にハリポタ関連

>>20   >>21

Page:1 2 3 4 5 6



prologue---0.ある夏の夜に ( No.1 )
日時: 2010/10/24 23:02
名前: 璃莉 ◆Lfyfbq.t.A (ID: FxHN6Bqz)

「君らはエリサを連れて逃げなさい! 私が時間を稼ぐ! 」








0zero.








広大な邸の中には色とりどりの閃光が飛び交っていた。耳をつんざくような悲鳴や罵声が、何かが割れたり砕かれたりする音と共に屋敷中に響き渡る。大理石の床板には既に微動だにしなくなった人が幾人も倒れていた。


「そんな……駄目ですお義父様! 」


大混乱の中、大きな声で叫ぶ女性の声には怯えと焦りが見受けられた。
彼女はきれいなドレスを着ているがそれも所々破れている。もとはきちんとセットされていたであろう濃げ茶の髪も、グシャグシャに乱れていた。
右腕に持った木の棒を振り、必死に何かを守ろうとしているようだ……。
そう、彼女の左腕には毛布にくるまれた赤ん坊の姿があった。赤ん坊は母親の服にしがみつき、------よほど図太い性格なのだろう------すやすやと眠っている。


「いや、親父の言うとおりだ! このままじゃ皆殺されてしまう! 」


赤ん坊の父親と思われる男性も先から閃光のほとばしる棒を振り回しながら怒鳴った。


「親父がデスイーターの気を引いている間に逃げよう! 」

「それじゃあお義父様を見捨てるっていうの!? 」

「親父はきっと大丈夫だ! 大切な命を守るためにはこうするしかないんだ! 」




「お前ら何をもたもたしている! 」


しびれを切らした初老の男性の言葉を合図に、赤ん坊の父親は妻の手を引いて屋敷の扉めがけて走りだした。
と、同時に初老の男性は、全魔力を使って呪文を乱発し始めた。周りにいた黒いフードのデスイーターたちはいきなりのことに混乱し、夫婦と一人の赤ん坊を取り逃がしてしまった------



息を切らしながらも屋敷の外に出た三人は バシッ という音を残して消えた。ある夏の夜の出来事であった。

---1.笑みのこぼれる朝 ( No.2 )
日時: 2010/10/24 14:01
名前: 璃莉 ◆Lfyfbq.t.A (ID: FxHN6Bqz)

「パパ、ママ〜! ホグワーツから手紙が届いたよ〜! 」


ふわふわの濃げ茶色の髪を揺らしながら、一人の少女が階段を駆け下りてくる。その愛くるしい顔に満面の笑みをたたえながら。








1one.








一階に着くと、キッチンにはおいしそうな匂いが漂っていた。朝の光が窓から差し込んでとても気持ちがいい。


「おはよう、エリサ」


エリサの母、ルウェラは朝食を作る手を止め我が子に微笑みかける。


「おはよう! ねぇ見て見て」


エリサが手に持った封筒を自慢げに掲げると、ルウェラはより一層笑みを深くし、エリサを抱きしめた。


「入学許可証ね。おめでとう」

「うん、私ホグワーツに行けるんだ! 」

「そうよ。ホグワーツはとってもいいところよ」


しばらく母の腕の中で幸せに浸っていたエリサだったが、何かに気づいたらしく、あたりをきょろきょろと見まわし始めた。


「どうかしたの? 」

「えっと……パパは? 」

「お父さんは今朝緊急に魔法省に呼び出されてね。明日には帰ってくるかな」

「えぇっ!? 娘が新たな切符を手にしたところを見ないなんて! 」


エリサは腰に手を当てて拗ねたような顔をした。その様子にルウェラは声をあげて笑う。


「しょうがないでしょ。それより今日は休みだから、お父さんおいて二人でお買いもの言っちゃおっか! 」

「賛成! 」


母子はエリサとそっくりに拗ねる父親の姿を想像し、顔を見合わせて噴き出した。


「ダイアゴン横町でしょ? 」

「そうよ。 学用品で、そろえなきゃいけないものがたくさんあるからね。 」

「早く行きたい! 」

「ちゃんと身支度してからよ。まず第一に朝ご飯を食べること! 」


そう言うとルウェラは料理を再開した。エリサは期待に胸を膨らませながら、羊皮紙の封筒を再度強く握りしめた。

---2.漏れ鍋で ( No.3 )
日時: 2010/10/24 20:35
名前: 璃莉 ◆Lfyfbq.t.A (ID: FxHN6Bqz)

「はぁ……疲れた……」

「そうね……少し休みましょうか……」








2two.








ルウェラとエリサはマグルの乗り物------確か『車電』といったか------で漏れ鍋までやってきた。折角なのでマグルの暮らしを体験したい、とエリサがねだったからだ。しかしそれが予想外に混んでいて、二人は着くころには疲れ果ててしまっていた。
古びたドアを開け近くにあった椅子にへとへとと座りこむと、エリサはもちろん、ルウェラも水を------昼間から酒をのむ気にはなれなかった------店主のトムに注文した。


「へぃお待ち」


トムがテーブルに水を置くと、二人は一気に飲み干した。


「ぷはぁ! あの混み具合にはまいったね! 密室だから空気も悪いし」

「だからお母さんフルーパウダー使おうって言ったじゃない」

「でも……うぅ、ごめんなさい」



それからしばしの休憩をとった二人が、中庭へ向かおうとしている時だった。店内が急に騒がしくなった。そして、エリサの耳にある言葉が飛びこんで来た。
『ハリー・ポッター』。


「「ハリー・ポッター!? 」」

どうやら母にも聞こえていたらしい。同時に声を発し、同時に振り向いた。しかしもうそこには人だかりが出来ていて、見えるのは大男の頭だけだった。皆がハリー・ポッターに握手を求めているようだ。エリサはハリー・ポッターに少し同情した。

--------いきなり自分が有名人として崇められて、大変だろうなぁ。

人ごみにはうんざりしていた二人は迷ったのち、ハリー・ポッタを見るのをあきらめてダイアゴン横町への入口を開いた。
エリサはハリー・ポッターを見れなかったことをやや残念に思ったが、今年ホグワーツに入学するということは聞いていたので、

--------どうせ学校で会えるしね

とすぐに開き直った。


Page:1 2 3 4 5 6



この掲示板は過去ログ化されています。