二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【銀魂】銀色に輝く華 新入隊士募集!!【餡子誕うp!】
- 日時: 2012/02/19 14:23
- 名前: 瑠々 (ID: Q8MrRCmf)
クリックありがとうございます!
初めまして。瑠々と言います!
銀魂小説も二作目になります。
飽きっぽい&しょっちゅうパソコン禁止令が出る馬鹿作者ですが、よろしくお願いします^^
一周年企画>>146
登場人物>>1
第零訓 闇色の空、銀の光>>2>>5>>6【前中後編】
第壱訓 気合を入れて行こうッ!!>>7
第弐訓 裏表激しい人って結構居るよね>>8
【朱桜編】
プロローグ >>22
第参訓 上司に逆らうな >>26
第四訓 細かい事は気にするな >>35
第五訓 桃亜、連れ去られる!? >>51
第六訓 北風 >>61
第七訓 昔の事は些細なことで思い出す>>75
第八訓 久しぶりに会ったらかなり性格変わってた、って事良くあるから気を付けよーね>>85
第九訓 お店で走り回っている子供は大体転ぶ>>97
第十訓 人生には何度でも間違いが起こる>>111
第十一訓 KYって空気読めるとも読める>>131
第十二訓 見つけた物>>133
第十三訓 地図でも間違ってるところ位ある>>138
第十四訓 小説のスレタイ考えるのと部活の後片付けは同じくらい面倒臭い>>142
第十五訓 ちょっとくらい格好つけてもいいじゃない!>>149
●番外編(はぴば記念等)●
>>134銀色誕生日編——遠い夏の花
>>40桃亜誕生日特別編——雪と桜
>>114アリス誕生日特別編——蝶と鈴
>>143蒼誕生日特別編——雨のち晴れ。
>>160餡子誕生日特別編——降りし雪は只静かに、
★お客様★
・リリ(リリ)さん
・ヴィオラさん
・葵(アリス)さん
・月兎さん
・裂弥さん
・夏雲あざみさん
・如月さん
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- Re: 【銀魂】銀色に輝く華 ( No.2 )
- 日時: 2010/11/14 14:41
- 名前: 瑠々 (ID: 5YaOdPeQ)
第零訓「闇色の空、銀色の光」【前編】
真っ暗な世界。光が差し込まない世界。
そんな世界があるなんて人々が思う筈が無い。
でもあるんだ。
どんなに人が集まろうと、
笑おうと
ずっと闇の中にある世界がある事を・・・。
「・・・つかれた」
暗い空の下、銀色の髪に血を浴び、刀を抱えている少女が呟いた。
いつものように、野菜を盗んで食べただけなのに。
こんな状態でもし天人に会ったらどうしよう。
殺されちゃうかな・・・。
殺されたって構わないけど・・・。
すると、ザクザクと大きな足音がした。
『お嬢さんよぉ。こんな所に来たら危ないよぉ』
瞬時に後ろに飛びのく。あたしの後ろを取ったのは
天人。
(最悪・・・)
一番会いたくない生き物・・・。この世に存在して
欲しくない生き物・・・。
「・・・・さい・・・・・」
『ん?』
「・・・るさい・・・」
あたしは手に握っていた刀を強く握る。
燃え上がる怒りが止められない。
「五月蝿いって言ってんだよッッッ!!!」
赤い血吹雪が飛ぶ。何度この景色を見ただろう。
刀を振るたびに倒れこむ者を。
刀を振るたびに舞う血吹雪を。
「————っ!!」
急に左肩に激痛が走る。
いつやられたんだろう。青い着物は何時の間にか
真っ赤に染まっていた。
———段々体が重くなる。
———段々周りが見えなくなる。
———段々足が震えてくる。
そしてあたしは・・・、
———音も無く崩れ落ちた・・・。
- Re: 【銀魂】銀色に輝く華 ( No.3 )
- 日時: 2010/11/14 09:25
- 名前: リリ (ID: c9ok9eqZ)
瑠々きたよっ!
1話よかった!更新ガンバ〜ノシ
- Re: 【銀魂】銀色に輝く華 ( No.4 )
- 日時: 2010/11/14 11:39
- 名前: 瑠々 (ID: 5YaOdPeQ)
>リリ
いらっしゃ〜いっ^^
零訓はバスケの練習しながら考えてた(笑)
下書き書いてたけど思いっきり無視して更新した((おい!
更新頑張るよ〜。
- Re: 【銀魂】銀色に輝く華 ( No.5 )
- 日時: 2010/11/14 12:29
- 名前: 瑠々 (ID: 5YaOdPeQ)
第零訓「闇色の空、銀色の光」【中編】
「銀時、この娘の腕の傷はかなり深かったぞ。
主がやったのか?」
「違うっつーのッ!!俺が見つけた時は気絶してたの!!
既に怪我してたのッ!!!」
五月蝿い。ムカつく位五月蝿い。
私は重い瞼を開けた。
(此処は何処なの・・・?)
見た事の無い場所。何処かの屋敷みたいだ。
私はゆっくりと起き上がった。
するとまた、襖越しから声がした。
「ところで高杉は?」
「知るか。そこら辺にいんじゃね?」
私は痛む腕を押さえながら襖を開けた。
その瞬間、目の前に銀色のモサモサがあった。
「お、気が付いたか」
銀色のモサモサは私の方をヒョイッと見た。
すると、「ちょっと来い」と言う様に手招きをした。
私は言われるがまま銀色のモサモサの所へ行った。
「お前、何であんな所にいたんだ?」
銀色のモサモサは私の顔を覗き込む。
私は目を合わせたくなくて顔を伏せた。
私の瞳は青と赤で左右の目の色が違う。そんな私を見たらコイツらだって私を「鬼」とか言い出すだろう。
「おい。顔上げろよ」
銀色のモサモサは低く言った。人が聞いてるのにこんな態度を取られたら誰だって怒るだろう。
でも私はそれで良いんだ。
「銀時。お前が急に問いただすから怯えているではないか」
「うるせーッ!!んならお前が聞けよッ!!」
五月蝿い。アンタが叫ぶ度に傷口が痛むんだけど。
「・・・五月蝿い」
私はそう言うと、銀色のモサモサを睨みつけた。
もう言いや。さっさと此処を出よう。と考え、何となく腰に手をやる。
「!!」
私は驚いた。私の腰にある筈の父さんから譲り受けた刀が無いのだ。
「・・・刀、は・・・?」
「ん?」
「・・・刀は?私の刀は何処にあるのッ!?ねぇッ!!」
私は大声で叫んだ。叫ぶ度に腕が痛むけど、そんな事今はどうでも良い。
「俺が見つけた時には刀何て差して無かったぞ?」
私は目を見開く。父さんから貰った宝物。
いつも肌身離さず持っていた刀。
私は走り出した。あの銀色のモサモサが私を呼び止めたけど振り向きもしないで。腕がズキズキと鳴っても
気にせず、ただ屋敷の廊下を走った。
- Re: 【銀魂】銀色に輝く華 ( No.6 )
- 日時: 2010/11/14 14:37
- 名前: 瑠々 (ID: 5YaOdPeQ)
第零訓「闇色の空、銀色の光」【後編】
あたしはまた、あの屍が転がっている戦場に足を踏み入れた。
「・・・刀。刀は何処なの・・・?」
あたしは地面に這い蹲って刀を探し始めた。
あの刀があれば、それで十分だった。
あの刀さえあれば、それで十分だった。
「・・・っ」
あたしは歯を食い縛った。
あれだけ大切にしてたのに、何で落とすんだろう。
いつもそうだ。
いつも家族を第一に考えてたのに、いざとなったら助けられなかった。
気が付くと、雨が降っていた。真っ暗な闇色の空から
冷たい雫があたしの体に打ち付ける。
すると、前から誰かが走って来た。
天人だったらどうしよう。
殺されちゃうな。
大切な刀を見つける事も出来ずに・・・。
あたしは下を見た。私の足元には水溜りが出来ていた。
私が此処で天人に殺されたら、この水溜りも血に染まるのかなって・・・。
「おい・・・」
前方から声がして前を見た。
紫色の髪をした男が前にいた。そいつの手に握られて
いるのは・・・、
「あたしの・・・、刀・・・!!」
あたしがそう言うとそいつは黙ってあたしの前に刀を
差し出した。
「・・・ありがとう・・・」
久しぶりに声に出したお礼の言葉。恥ずかしかったけど、嬉しかった。
私の頬に雫が伝う。
それは雨では無い。
長い間、ずっと我慢してた涙だった・・・・。
「高杉、お前・・・ッ!」
あたしの後を追って来たんだろう、銀色のモサモサと、
モサモサと喧嘩していた長髪、そして茶色の別のモサモサがいた。
「あっはっはっはっ。高杉、おんしゃ気が狂ったか?」
「主がこんな事をするとは、明日は雨か?」
と茶色のモサモサと長髪が高杉と言う男をちゃかしていた。
「・・ぅるせぇ」
すると銀色のモサモサはしゃがみ込み、
「・・・お前、名前は?」
「・・銀色。・・華咲銀色・・・」
ずっと記憶の隅に封印していた名前を口に出して言った。
すると銀色のモサモサはただ黙ってあたしを抱きしめてくれた。
銀色のモサモサ、否、銀時はあたしの瞳の色を見ても何も言わなかった。
他人は信用出来ない。ずっとそう思ってた。
でも、
コイツらだけは信じられるかもしれない・・・。
いつも、モノクロで映っていた景色も
今日、涙を流した日、
景色に色が付いた。
雨雲から差し込んだ日の光は、
特別に綺麗で、
銀色に見えた。
光が差し込まない世界なんて無い。
——————遠い記憶—————・・・・。
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