二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 学園アリス—君がいない日々—
- 日時: 2010/12/19 17:54
- 名前: 萌依 ◆3pEg2dVo4A (ID: quLGBrBH)
※死ネタ注意!!※
君のいない日々なんて、想像もつかない。
いつも笑っていた君がいないだなんて。
その、明るい笑顔が見れないだなんて。
—神様は、俺たちの大切なものを
いつも奪ってゆく—
—何を失ったっていい。
君を取り戻したい—
そんな想いが交差する。
……俺たちは今でも
君の面影を、探し続けている。
—蜜柑—
- Re: 学園アリス—君がいない日々— ( No.12 )
- 日時: 2010/12/20 21:30
- 名前: あやのん ◆u4eXEPqmlc (ID: g1CGXsHm)
- 参照: http://www.doumori.com/design/index.php
どちらでしょう。
- Re: 学園アリス—君がいない日々— ( No.13 )
- 日時: 2010/12/21 17:10
- 名前: 萌依 ◆3pEg2dVo4A (ID: quLGBrBH)
どこだろう、ここは。
…うち、死んだのかな?
“けて…。”
『?』
“見つけて…。”
『え?な、何……。』
“貴方は…、まだここには来なくても…いい。”
『え?』
“蜜柑と言う存在はまだ、表の世界へ返り咲いて”
うっすらと声の主が現れる。
栗色の腰まである長い髪に、翠色の瞳。
石楠花と呼ばれていた少女。
『…う、うちにソックリ?』
“そう、私は…ある方からつかわされた、裏の世界の貴方”
『ある方?裏の世界の、うち?』
蜜柑が頭に「?」を浮かべる。
不思議な声は耳から聞こえるのではなくて、頭に響くものだった。
少しずつ霧も晴れてくる。
“…裏の世界の私は、この世に必要のない存在。だからこそ、表の世界の貴方を助けに来たの”
『必要の…ない…。』
“さぁ、あそこの階段を登って。…これで、さようならよ。表の私”
カッ
パァアア……。
蜜柑の体が、光に包まれ始めた。
階段を登り、ふと振り向く。
“バイバイ。
棗と、お幸せにね!!”
涙を流して手を振っていた。
裏の世界の私は……どう思うんだろう。
スッ、と手を出した。
“……?”
『一緒にいくで!!』
“えっ?”
突拍子もない蜜柑の言葉に、石楠花は首をかしげた。
『ほら!早くっ…。』
“…蜜柑…。”
スッ、と手を出そうとした。
サァア…
『!!』
“世界はイレギュラーを嫌うのよ。……だから、私は消える”
『やっ……やだっ!!』
灰と化す石楠花の体。
蜜柑は体を少し止めた。
“……それじゃあね。”
光り輝く扉。
何かに後押しされたように、足を踏み入れる。
—それから何も分からなくなった。
- Re: 学園アリス—君がいない日々— ( No.14 )
- 日時: 2010/12/21 17:38
- 名前: 萌依 ◆3pEg2dVo4A (ID: quLGBrBH)
—パチッ。
「蜜柑ちゃん!!…よかった、すぐに医者を呼んでくるからね」
『…鳴海、せんせ…。』
オレンジ色の壁に、ピンクのベッド。
腕をふとみると点滴があって、どう見ても自室ではないここは病院。
『……ここ、アリス病院…。』
「そうだよ蜜柑ちゃん。気分は、どう?」
『普通です…。』
数分後、医者がバタバタと駆けてくる足音。
…いや、どう考えても一人じゃない。
怖いくらいの足音だ。
「……奇跡ですな」
『はぁ?』
「あの状態であれば、植物人間になるのは医学的にほぼ100%に近かったのです。」
—ふと、裏のうちを思い出した。
助けてくれた。なのに見捨ててしまった。
…ごめんなさい、という声も。
…ありがとう、と言う声さえ。
裏の私には届かない。
『……うち、あの後…。』
「皆ー、もういいよ。」
ガラガラガラ!!
ピシャンッ
ドアを開ける音と閉める音が鳴り響いた。
しかもB組の皆は待ちわびた顔で入ってくる。
蜜柑はその光景に一瞬腰を抜かした。
しかもパーマの息切れした顔は、特殊メイクをほどこされたゾンビのようだ。
『…な、なんで…皆…。』
「蜜柑ちゃん、よかったー!!」
委員長、パーマ、心読み、キツネ目、アンナちゃん、ののこちゃん。
皆からお大事にね、と声をかけてもらった。
…嬉しかった。
『…ぁ、なつ…め。』
棗は入り口に立ち、無言で蜜柑を見つめている。
気まずい雰囲気だ。
「どうして俺をかばった?」
『……だって。』
「お前死にかけたんだぞ!?」
皆帰って(正確には外にいる。)しまった、病室の中では。
何故かただいま、絶賛説教中…。
『…棗の事、大事やから…。』
長い間、離れ離れになっていた恋人の二人。
心は離れたか離れていないのか分からない。
—それから言葉を交わすことなく退院の日が、やってきた。
うちは棗の部屋にしばらくいることになる。皆の強い勧めで…。
- Re: 学園アリス—君がいない日々— ( No.15 )
- 日時: 2010/12/21 18:07
- 名前: 萌依 ◆3pEg2dVo4A (ID: quLGBrBH)
—棗の部屋
キィイ…。
ドアが開く音が響いた。
棗のすがたを探す。
『……棗?』
月明かりが、部屋を少し照らしていた。
幻想的で綺麗な夜空。
今の自分には似合わない世界観。
「……ぅ…。」
『!!』
ベッドで、棗の声が聞こえた。
きっと寝ているんだろう、そっと覗く。
『うわたたっ!?』
ぐいっと腕を引っ張られ、どさっと白いふわふわのベッドに倒れこむ。
どうやら、引っ張った主は棗だったようだ。
『棗ー、起きてたなら出迎えてくれたってえぇやんかぁああ!!』
怒りむき出し、そんなんだからのざると思われる。
蜜柑は棗に掴みかかろうとするが、男の力には敵わない。
『んっ』
棗はいきなり、蜜柑にキスをする。
突然の事に驚いたが、蜜柑は少しずつ目を瞑る。
ドサッ、と蜜柑が下に。棗が上に乗っている状態である。
『ふっ……うっ…』
角度を変えてのキスに、蜜柑は息が苦しくなる。
これで蛍がいれば棗は今頃……。
『……んーっ、んーっ!!』
ドンドンと胸を叩き、棗を話そうとする。
二人はやっとはなれ、銀色の糸が二人をつなぐ。
『……な、なひゅめ…。』
「喋んな」
『ふぇ…。』
ギュッ、と強く抱きしめられる。
瞳を少しうるませた蜜柑が、誰よりも愛しい。
そして同時に消えてしまいそうで、力強く抱きしめてしまった。
棗が震えているのがわかった。
『ここに、いるよ。
もう離れないよ…。』
そしてお互いを確かめ合うように、もう一度交わしたキス。
『…うち、すごく幸せやで』
「俺も…。」
『大好きやで、棗。』
きっとまた闇は来る。
だけど怖くない。もう怖くないよ。
—隣には、貴方がいるから。
*エピローグへ続く*
- Re: 学園アリス—君がいない日々— ( No.16 )
- 日時: 2010/12/21 18:15
- 名前: 萌依 ◆3pEg2dVo4A (ID: quLGBrBH)
*エピローグ*
—愛してる。
どれだけ時間がたっても愛してる。
ねぇ、どれだけ傷ついても。
愛することを絶対やめないで。
『棗!!』
「蜜柑…。」
『だぁーいすきやからっ』
「!!」
そうすればきっと
「…俺も。」
永遠の恋に、巡り合う。
*あとがき*
終わりましたw
次も頑張ろう、うんw
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