二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【ボカロ小説】僕とリンの音楽戦争【オリキャラ募集終了】
- 日時: 2011/04/05 12:49
- 名前: クロウ (ID: ml02eugT)
どうも初めまして、又は二度目まして。
クロウです。
この小説は、鏡音リン・レンとマスター(僕)のコメディなんかを書いてます。
まぁ、生温かい目で見守ってやってください。
荒らし、チェーンメールは歓迎しません。
ボカロとかが嫌いな人は、どうぞお帰りください。
それに、僕は描写や表現が苦手でして、いい小説が書けるとも限りません。
あと、ヤンデレ描写ありです。注意です。
そのことも踏まえて「しょうがねぇ、みて行ってやるか!」と、ここに残ってくださった方、ありがとうございます。
できれば、本文の方も見て行ってくださると嬉しいです。
目次
登場人物>>1
プロローグ>>2
第一話>>8
お客様
オリキャラの保護者様
葵様>>4 春華様>>5 ヴィオラ様>>6 紫様>>9 ★ジャスタウェイ★様>>10
裂弥様>>11 香兎様>>12
- Re: 【ボカロ小説】僕とリンの音楽戦争【オリキャラ募集終了】 ( No.20 )
- 日時: 2011/04/05 12:54
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: ml02eugT)
第三話
さて、先ほど探してたアリスさんですが、今、ここで見つかりました。
えぇ、俺の嫌いな薔薇の花畑で。
俺は薔薇の臭いは嫌いだ。何というか、あの変な甘みを含んでいて、それでいて少し苦い臭いは嫌い。
だから、今はハンカチで口と鼻をふさいで、花の臭いを吸わないようにしてる状態だ。
「……アリスさん」
「え? なに、どうしてそんなに疲れた顔してるの?」
「それはね、あなたと一緒にいるあの茄子野郎に襟掴まれて町内異臭させられたからですよ」
「へぇ、それは大変だったね!」
「全部貴方のせいですから。その間、あなたがここでお茶飲んでたとか……ほんっと、あの人が見たらどう思う事やら」
俺はティーカプを片手にやわらかく微笑むアリスさんを見て、がっくりとうなだれた。
俺が町内一周につきあわされていた時に、この人は優雅にお茶会かよ。すげぇ納得いかない。
アリスさんの向こう側の席に座っている少女が、俺等のやり取りを見て、少しだけ困ったような顔をした。
猫足の白い椅子と、白いテーブル。甘い紅茶。ついでに薔薇の香り。
で、自分の前には金髪の少女が座ってるって、どんなファンタジー小説ですか?
アリスさんの向かいに座った少女は、金色の髪のロングストレート。多分、この髪も風が吹いたらなびくな。
目は深い藍色で、ワンピースを着ている。
首には、目の色と同じ藍色のネックレス。この人、何処の童話の主人公ですか?
「……あの、スミマセン。俺の友達が迷惑かけて」
「あ、いえ。いいんです。紅茶は一人で飲むより、二人で飲んだ方がおいしいですから」
必死のフォローありがとうございます。
アリスさんのことは後でがくぽ君にみっちり叱ってもらいますので。
……さて、あと、もう一つ問題があるんだ。
俺とリンは、がくぽ君に連れまわされるっていうか、引きずりまわされる感じにここに来たわけで。
で、がくぽ君はまだアリスさんを探してると。
「アリスさん、帰り道って解ります?」
「知らないよ。とにかく必死で逃げてたからね」
「……リン、俺達、迷子だね」
- Re: 【ボカロ小説】僕とリンの音楽戦争【オリキャラ募集終了 ( No.21 )
- 日時: 2011/03/25 12:56
- 名前: 葵 ◆ufwYWRNgSQ (ID: LR1GMCO/)
うわーぉ(((
まさかの帰り道が分からない((
耐久レースwww
良いですねぇ←←
- Re: 【ボカロ小説】僕とリンの音楽戦争【オリキャラ募集終了】 ( No.22 )
- 日時: 2011/03/25 17:44
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: ut5SJXpV)
葵様へ
振りまわされながら、誘拐とも拉致ともいえる連れ出され方したら、道を覚えることはできませんよ。
歩いたら少しはわかっても……ははは。
いや、よくないっす。後でぶつける怒りが大きくなるッす。
- Re: 【ボカロ小説】僕とリンの音楽戦争【オリキャラ募集終了】 ( No.23 )
- 日時: 2011/04/05 13:12
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: ml02eugT)
第四話
「初めて迷子になったら、そこは薔薇畑だった……」
薔薇畑。俺にとっては地獄だ。
薔薇畑と書いて、僕の脳内で地獄と読む。地獄への階段を一歩下ったような気分である。
今は、自分の好きなオカルトや文学を語っている余裕はない。
「リン、君は帰り道はわかるかい?」
そう聞くと、リンは眉間にしわを寄せて、首を振った。
だよね。俺が無理に連れてきたんだもんね。それで覚えてたら凄いや。ははは。
「……聖那さんは、なにかわかりませんか?」
俺はそう聞くと、金髪の少女はティーカップを置き、静かに首を振った。
ちくしょう。俺、帰れねぇのかよ。
「あれ? 九龍、なんでこの子の名前知ってるの?」
「……家の前にかけてある表札を見ただけですが」
うん、表札にはちゃんと『聖那』って苗字がかかってた。
俺は見た。アリスさんは急いでいて、みてなくても。
「えぇと、だったらどうするうよ。俺が持ってるの、ノートPCだけだぜ? レンにでもメール送るか?」
俺はリンにそう聞きながら、とっさに持ってきた鞄の中から、ノートPCを引っ張り出す。
あいつ、多分いまは寝てるんだろうな。めちゃくちゃうらやましいよ。何にも巻き込まれないで普通にしてるって。
帰ったら、腹いせに変な歌作って、それを歌わせてやる。
俺は喉を震わせて笑いながら、メールを打ち込む。
「……聖那さん、このあたりに交番とか警察署とかあります?」
「うーん、ルカに聞いてみないと、どうにも……」
「そうですか、ご協力ありがとうございます。じゃあ、俺マジに迷子ってことですね。クククッ」
いざ自分がこういう場面に立ってしまうと、結構笑えてくる。
俺、追いつめられると、声を出して笑うタイプだ。
肝試しとかで怖かった時も、喉を震わせて笑ってた。そんで、脅かす人のことを無視して進んでいたような記憶がある。
「聖那さん、お邪魔しました」
そう言って、リンと二人で頭を下げると、聖那さんは軽く手を振ってくれた。
俺は速足に薔薇畑から出て、道路に出た。
コンクリート固めの地面が、とてつもなく愛しく、外の空気は澄んでいた。
……まぁ、大嫌いな薔薇がいっぱいな空間にいたら、こんな気持ちにもなるか。
俺は小さく舌打ちをして、リンの手を引っ張って、歩いて行った。
迷子になったときはむやみに歩かない方がいい、と聞いたが、歩かないと家に帰れねぇじゃねえか。
俺はここがどこだかもわからないのに、まるで知らない場所に放たれた子供みたいに、少しだけわくわくしながら、足を進めた。
- Re: 【ボカロ小説】僕とリンの音楽戦争【オリキャラ募集終了】 ( No.24 )
- 日時: 2011/04/13 20:05
- 名前: 葵 (ID: 7jw4zwan)
あぁ、怖かったら逆に笑うタイプですか。
新たなタイプ来ましたね←
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