二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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銀魂×戯言 零崎双子と銀色剣士
日時: 2011/01/15 19:45
名前: 時雨飴 (ID: MMm5P7cR)
参照: http://tyuukoehon.web.fc2.com/top.htm

 こんにちは、知ってる人は知っている、知らない人は全く知らない(泣)時雨飴です。
 
 私は「零崎双子の人間救出」なる二次創作小説を書いていて、その銀魂編です。まあ、トリップ小説に等しいのですが。

注意事項
・荒らしは無視してください!
・時雨飴が嫌いな方はお逃げください。
・戯言も銀魂も知らない人は、読めないかもしれません。ご了承ください。

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Re: 銀魂×戯言 零崎双子と銀色剣士 ( No.8 )
日時: 2011/01/15 20:34
名前: 唄李 (ID: 8HTDhaI.)

わ、笑える…
腹筋がバーストする…
潤さん!あなたはなんてことを!

Re: 銀魂×戯言 零崎双子と銀色剣士 ( No.9 )
日時: 2011/01/16 19:05
名前: 時雨飴 (ID: MMm5P7cR)
参照: http://tyuukoehon.web.fc2.com/top.htm

>唄李さん

 おお、私の小説を見つけ出してくれましたね!
 ありがとうございます。

 なんか、昼間はつながらなくて……何でかな?

 潤さん、とんでもないことをやらかしましたね!
 これからも、ちょくちょくコメントくださると、嬉しいです。
 

Re: 銀魂×戯言 零崎双子と銀色剣士 ( No.10 )
日時: 2011/01/16 19:24
名前: 時雨飴 (ID: MMm5P7cR)
参照: http://tyuukoehon.web.fc2.com/top.htm

(戯言視点)

「……あ?」

 銀髪の男は、そんな頓狂な声を上げた。
 心の底から抜け出てきたような、ふわりとした声。

 そんな銀髪を眺めながら、零崎双子は、ここはどこなのかと辺りを見回す、いや。

 いや——それは無理だった。

 見回したいのだけれど——零崎双子を、哀川潤が踏み潰しているからだ。それこそ、まるで踏み台のように。

 一番下に、虚識。
 その上に、幸織。
 そして、折り重なった二人の上に——哀川潤が腕組みをして立っている。まるで、現在の三人の立場を再現しているようだった。

 虚識は、無言で耐えているが、幸織は「ぐぇ」と苦しそうにうめいていた。

 そして、そんな哀川潤たちを見て——混乱した様子の銀髪が、

「何だお前らは!」

 と、叫ぶようにして問う。

 チャイナ服を着た少女と、眼鏡の少年は——玄関を突き破って、外まで吹き飛ばされていた。意識はない。

「わはははははっ!!」

 唐突に——哀川潤は笑う。
 ボロくて、破壊寸前の部屋で、思い切り哄笑し始めた。

「てめえが殺人鬼か?」
「殺人鬼ィ?」

 哀川潤が、首を捻る。
 そして、下をちらりと見た。

 虚識と幸織は、少し驚いた様子で、顔を見合わせた。

(幸織、僕達が殺人鬼だと言いましたか?)
(いや、言ってないはずだけど)

 そして、そんな二人の意見も何も聞かず——、

「ああ、そうさ!!」

「ハッタリかましたやがったなこの女郎!」

 敬語の虚識が、ついに丁寧語を放棄した。

「なんで相手を刺激するかな!?」

 と、幸織も怒鳴る。

「そうか、お前は怪しそうだもんなぁ!」

 と、銀髪の男は、腰に差していた木刀を手に取り、構えた。
 哀川潤は「何だぁ? あたしに勝てると思ってんのか!」と、思い切り男を睨みつける。

(この状況は、やばい……!)

 幸織は、危機感を感じた。
 あの哀川潤と、タダモノではなさそうな銀髪が衝突すれば、大騒ぎだ。どうすればいいんだ、と幸織は必死に思考をめぐらせる。

 その間に——、


 銀髪の男は、木刀を振り上げた。

 

Re: 銀魂×戯言 零崎双子と銀色剣士 ( No.11 )
日時: 2011/01/16 19:30
名前: 唄李 (ID: 8HTDhaI.)

幸織ちゃんはやくぅぅぅぅ!
銀さんも挑発(?)に乗らないで!

Re: 銀魂×戯言 零崎双子と銀色剣士 ( No.12 )
日時: 2011/01/16 19:35
名前: 時雨飴 (ID: MMm5P7cR)
参照: http://tyuukoehon.web.fc2.com/top.htm

(万屋視点)

 銀時の振り上げた木刀は、赤い女へと向かっていた。

 刹那の狂いもなく、微塵の迷いもない、剣の軌道。
 容赦なく、赤い女を襲う、木刀の切っ先。

 この攻撃は、この女が万屋の仲間に危険を及ぼすと判断したゆえの結果だった。

「潤ちゃん、危ないっ!」

 茶髪の少女が、叫んだ。
 潤というらしい赤い女に、ヒットしようとしたそのとき——、



 木刀の軌道が、遮断された。



「……!? 何だ?」

 銀時は、わけも分からず、木刀を握る手に力をこめた。
 そして、刀の軌道を封じていたのは——、

 銀髪に、琥珀色の髪をした少年だった。

 華奢で、背が高く——その細い腕一本で、銀時の木刀を受け止めていた。

 絶対的に、避けることが不可能な。
 究極的に、受けるのが不条理な。

 そんな、力を持つ刀を。

 少年は、腕一本で受け止めていた。

 いや、それよりも。

(なんだ……こいつは?)

 銀時は、少し気圧されたように、木刀を握る。

(なんなんだ、この殺気は?)

 そう。

 少年からは——獣のような、化け物のような、そんな固形物の殺気が感じ取られた。

 琥珀色の瞳に映った銀時を、獲物を見つけた虎のように見ている。

「少し、話を聞いてくださいますか? お侍さん」
「…………」

 少年は、木刀を片手で払いのけ——にこりと笑った。
 殺気は、消えていた。

「……おう」

 銀時は、不承不承と言ったかんじに、頷いた。
 木刀も、腰に差しなおす。

 しかし、その目は——琥珀色の獣だけを見ていた。
 

 


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