二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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黒き正義 【鋼の錬金術師】 ▼3/21 1話UP
日時: 2011/03/21 18:42
名前: 刹那 (ID: 1EEKYNv1)

▽はじめまして、刹那と申します。
ハガレンの小説をのんびりと書いて行きたいと思います!
え?文力?そんなの低々ですよ♪


▼ルール.

01)荒らし/チェンメ/中傷します
02)駄文が無理です
03)オリキャラ登場だけは無理
04)原作沿い却下(アニメ&マンガのごちゃ混ぜ却下)
05)グロいの無理だよ
06)更新速度が亀並み無理


6つのうちのどれか1つに当てはまるお方。
今すぐお戻りください。


▽オリキャラ.


名前[ノエル・シンフォニー]
性別/年齢[女 見た目は16歳]
性格[物静かで優しいがキレると我を忘れる]


容姿[紫の髪のツインテール.赤いリボンで結んでいる
   瞳は赤色.顔立ちはかなり整っている
   白いランニングと黒い半パン。靴は茶色の編み込みブーツ
   ランニングと半パンの上に黒いコートを羽織っている
   うなじに入れ墨があるため、青いチョーカーを巻いて隠している]


詳細[ホムンクルス。''正義''を司る少女。国家錬金術師が大嫌い
   イシュヴァール人。本名は''ジャスティス''
   ''最強の声''を持つホムンクルス。声を聞いた者を意のままに操れる。
   敬語で話す。が、キレると敬語停止]



▼目次.


>>00 オリキャラ,挨拶



>>01 ▼序章.
>>02 ▼ 1. 宿にて

Page:1



Re: 黒き正義 【鋼の錬金術師】 ( No.1 )
日時: 2011/03/13 19:29
名前: 刹那 (ID: MvDA3keJ)

▼序章.



夜闇の中、街灯がポツポツと光る。
裏路地に2つの影があった。どうやら、女性と少女の様だ。
女性—ラストは少女—ジャスティスに写真を渡す。


「…なんですかこれ。この金髪の少年と…鎧??なんでこんな物を私に渡すんですか、ラスト」
「人柱候補の2人よ。貴女に見張っててほしいの、ジャスティス」
「と言うかこれって…''鋼の錬金術師''って呼ばれてる、エドワード・エルリックじゃないんですか?」


ジャスティスが訝しげな顔で言うと、ラストは微笑んで頷いた。
そして写真をピラリと奪い取ると、ジャスティスによく見える様にもった。


「国家錬金術師が嫌いなようだけど、大丈夫かしら?」
「何の嫌がらせですかこれは。と言うか断っても押しつけるでしょうが貴女は。何が''大丈夫かしら?''ですか」
「わかってるじゃないの。じゃあお願いね、ジャスティス」


ジャスティスはため息をつくと、ラストを真っ直ぐに見据えた。
そしてラストが持つ写真を奪い取る。


「ジャスティスじゃありませんよ。ノエル・シンフォニーです」
「あら、ごめんなさい。じゃあよろしくね、ノエル。行ってらっしゃい。…殺しちゃだめよ?」
「ラストじゃないからそんなことしません」


そう言った後、ノエルの姿は闇に消えた。


 ††



※ノエルside(ここからは常に)※




「フィル…。私はどうしたらいいんですか…。どうやってあの2人に近づいたらいいんですか…」


真っ白な毛並みをしたフィル…碧の瞳が綺麗だなぁ…。
ここは汽車の中…あぁ、話しかけにくい…。


「フィルゥ〜…。なんかあの2人と話すきっかけを作ってください…」
「……ミャア」


小さな声でフィルは鳴くと、私の膝から降りた。
そして反対側の席に座っている2人…エドワード・エルリックとアルフォンス・エルリックの方に向かって行く。
そのまま鎧のアルフォンス・エルリックの膝の上に乗った。


「あれ、猫??か…可愛い〜〜〜〜〜っ!!!」
「なんでこんな所に猫がいるんだよ!!まさかアル…お前鎧の中に入れてたな!?」
「そんなことしてないよ!!兄さんの人でなし!!」


フィル、ナイス!!アルフォンス・エルリックの方は猫が大好きの様じゃないですか!!
すくっと立ちあがると、私は2人に近づいた。


「すいません、私の猫です。フィルって言うんです。可愛いでしょう??」
「すっっごく可愛いです!!フィルって言うんだね、君〜!!癒されるなぁ〜〜〜!!」
「あはは…」


猫マニアだな、おい。一方エドワード・エルリックの方は呆れた目で見ている。
…なんですかその生意気な目は。というかなんでこちらを睨むんですか、え?


「…悪ぃけど、とっととその猫連れてってくれるかな」
「あ、ははは…。す・い・ま・せ・ん!!!」


なんだこのチビ!!威張ってんじゃないですよ、このチビ!!
大体あなた達のせいで私もユースウェル炭鉱なんて所に行かなくちゃいけないんですよ!?勘弁ですよ、勘弁!!!


「お、着いたな」
「じゃあ、はい。フィルちゃん、さよなら」


アルフォンス・エルリックが私にフィルを差し出してくる。
だけど____________________________________


「ミャァ♪」
「あわわわわっ!!!」


フィルはアルフォンス・エルリックの鎧の中に入る。
…ナイスですね、フィル。さすが私の猫です。


「ちょ、おい!!この猫出せよ!!」
「無理です。それにフィルに強制的に何かさせようとすると、タダでは済みませんよ??」


次の瞬間、エドワード・エルリックの顔色がこれでもかというほど変わった。
そして大人しく列車を下りる。…作戦大成功♪


「フィ、フィルちゃんボクの中に入っちゃいましたし…行きましょうか…」
「はい」


正直言ってこの2人とは一緒にいたくないんですけどね。









Re: 黒き正義 【鋼の錬金術師】 ▼3/13 序章UP ( No.2 )
日時: 2011/03/21 18:41
名前: 刹那 (ID: 1EEKYNv1)


>> 1. 宿にて



私達は列車を下りた。無言…って、やりにくいなぁ…。
そんな時、アルフォンス・エルリックが私の肩を叩いた。


「あの…名前、なんて言うんですか?あ、ボクはアルフォンス。アルフォンス・エルリックって言うんだ」
「ノエル・シンフォニーと言います。ノエル、って呼んでください」


あなたの名前なんて知ってるんですけどね??アルフォンス・エルリックは、エドワード・エルリックの方を見た。
私もつられるようにそちらを見た。


「こっちは兄のエドワード・エルリック」
「……」


無言か。相変わらず腹立つチビだな〜。
次の瞬間、ゴンッッと言う音が響いた。見れば男の子の抱えていた木材がエドワード・エルリックの頭に当たったらしい。


「ブッ…」
「てめぇ笑ったな!?」
「断じて笑っておりません」


堂々と笑いましたよ??


 ††



私達は今、宿の中にいた。エドワード・エルリックが気立てのよさそうな会計のおばちゃんと話している。
私も後ろに立って、会話に耳を澄ましていた。


「1泊2食の…2人分ね」
「あれ?待ってよ兄さん、ノエルの分は??」
「知るかよそんなの」


あぁ…貴方はそんな口を聞いてしまうんですね、エドワード・エルリック。
それなら……

        __________________________行け、フィル


「ミャァミャァミャァミャアア゛ーーーーッ!!!」
「「どぅわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!」」


フィルがアルフォンス・エルリックの中で暴れ始めた。…いい気味だ。
''正義''の名を持つ私に逆らったらどうなるか、ご理解お願いしますね?


「フィル、ストップ」
「…ミャア」


フィルは動きを止める。よし、賢いですね。
アルフォンス・エルリックとエドワード・エルリックは安心したようだ。私はエドワード・エルリックに微笑みかける。
エドワード・エルリックは小さな声で「…3人分」と言い直した。


「あいよ、了解。…30万、だ」


指を3本立てながら、その店の主人はニカッと笑う。エドワード・エルリックの顔色が一瞬にして変わった。
そして私とアルフォンス・エルリックを掴むと「行くぞアル、ノエル!!」と叫びながら宿の扉口に向かう____________________が、それは悲しき夢に終わった。


「逃がすか金ヅル」
「…逃げられない様です」


大人しくエドワード・エルリックは財布の中を見はじめた。だが足りない様子らしく、


「こうなったら…この石ころを金に……」


とか何とか、黒いオーラで言っている。あー怖い怖い。
その時、エドワード・エルリックの声が聞こえたのか、主人の子供__________カヤルが声をあげた。


「父ちゃん!!この人、錬金術師だよ!」
「ぬわにぃっ!?」


次の瞬間、店の中にいた人々が次々と壊れた物をエドワード・エルリックに差し出して行った。
エドワード・エルリックは嫌気な顔ながらも、どこか得意げにそれを直して行く。…初めて見た、生錬金術。

___________________________________その術で



「…あなた達は…私の民を殺して行ったんですね……」


呟きは、人々の騒ぎ声にかき消された。


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