二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 9年本〜これが俺たちの戦いのメモ〜
- 日時: 2011/03/13 16:39
- 名前: メメコ (ID: pbINZGZ2)
初めまして、メメコと申します。
暖かく見守っていただけると嬉しいです。。。
私の書く小説は
ある芸人さん(コンビ)の本をベースに書きますので
ご了承ください。
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- Re: 9年本〜これが俺たちの戦いのメモ〜 ( No.1 )
- 日時: 2011/03/13 17:02
- 名前: メメコ (ID: pbINZGZ2)
<プロローグ>
井上慶は千葉の田舎に居た。
それは何年か前に解散したあるコンビを追いかけるためにである
ここにはスローライフを送る、井本貴が居ると相方の藤原裕が
言っていた。でも彼は決して協力する感じではなかった。
「居なかったら、諦め。な?」とコーヒーを飲みながら言っていた。
藤原は今やサラリーマンとして働いている。結婚もしていて
子供も二人居る。この二人は藤原の当時の姿を知らない。
あの輝かしい姿を、藤原は教えない。
井上は考えていた。何故人気になった瞬間に姿を消してしまったのかを
何かか怖くなったのか?
いや、そんなのに怯えるなんて………あの二人らしくない。
ピンポーン
チャイムを鳴らすと、久しぶりに聞くあの声
「はいはい。待っとき」
ガチャとドアを開けたそこには、皺が少し増えた井本の顔があった。
「お久しぶりです」
「あぁ………井上さんじゃないですか」
元気のない声で言う。すると物凄く寂しくなった。
井本は少し顔を下に向けると、すぐにこう言った。
「帰ってください」
閉めようとしてるドアを、井上は無理やり隙間から掴んだ
「なんでそんなこと言うんですか?ここまで探すのにどれだけの苦労が
かかったのか分かってますか!!」
「……………知らん。でも十年は経っとるよ。もう俺は復帰ねぇへん」
井本の冷め切った声に、井本は力なく手を離してしまった。
虚しくバタンとドアが閉まる。井上は少し立ち止まると
また歩いてきた道を戻っていった。
ただ、また復帰した彼らの姿を夢見ていたのに
粉々と井上の夢は砕けてしまった。
約10年前 彼らは人気寸前のコンビだった
そこからまた9年前 彼らはまだ無垢なコンビだった
- Re: 9年本〜これが俺たちの戦いのメモ〜 ( No.2 )
- 日時: 2011/03/13 17:53
- 名前: メメコ (ID: pbINZGZ2)
<一年目>
すべて途中り人たちへ
まだまだ途中の若手コンビが東京に降り立った日。
2001年3月26日は暖かくない日になった。すべての始まりは、
ライターの井上慶の一言から始まった。
その時井上は仕事のため大阪で取材の仕事をしていた。
インタビューする芸人は今人気急上昇の
芸歴5年以下の若手芸人である。井上はインタビューするにつれ
何か分からない憤りを心に感じていた。こんな奴らが売れていいのか?
ただギャグが売れてるコイツらは正直、一発屋である。
「………所詮。顔がカッコイイからだろ?」
井上が気付かれないように、ぽつりと呟いた。
違う。これは違う………。言葉にならない声が続く、なんだろうか?
この………偽者を見ている感じは。井上はライターの仕事を最近
辞めようと思っている。こんなんじゃいつモロに本音が出てしまうか
自分でも怖くなってきたからである。
「———…………井上さん!!」
「はっはい!?」
「お疲れなんじゃないですか?まだ取材終わってませんよ」
お前などに言われたくない。なんて言える訳がなく
「すみません。君達の方が忙しいのにね」
お世辞に近い嘘を言い、すぐに仕事に戻った。
黙々と質問して、メモを取って、仕事は終わり
取材をしていたコイツらの本社で次の仕事を待っていた。
自動販売機でコーヒーを買うと、近くのソファに座り
カチャと缶の蓋を開けて、ゴクッと飲むとため息を吐いた
さっきの取材をしていた若手コンビの一組がこんなことを言っていたな
「近頃ですが、アイドルデビューするんです」
「もしもライブとかあったら来てくださいね!!」
………芸人がアイドルデビューをしてどうなるのか?
井上はそういうのが嫌いである。芸人は顔で売るものじゃない、
芸を磨いて売るものなんだと。そしてそこから才能を開花させて
俳優やまさにアイドルとかの職に就くものなんだと井上は考える。
でも。そんな考えが伝わる訳じゃないから心に残すだけだ。
また大きいため息を井上は吐いた、会ってみたい。自分が憧れるぐらい
凄い芸人さんに……………。
そう考えていると、バリーン!!!とガラスが割れる音がした。
辺りは一面沈黙に包まれ、また今度は怒声が聞こえた。
「ふざけんなコラッ!!!!!!!」
井上は気になって、声のする方向へ足を進めると
ドアは壊されていていた。こっそりと中を見てみる。そこには
若い若者と有名なダンスの先生が倒れていた。井上は冷静にその場を
把握していると、一人の茶髪にピアスをした、いかにも元ヤンキーが先生の服の襟元を掴み、ギロッと睨んでいたのだ。身長は約170ぐらい
もう一人の若者は部屋の隅で小さくなっていたが、身長は約180ぐらい。
黒髪で真面目そうな青年で、ゴールデンレトリーバーに似ている
「素直に聞いとると思っていい気になりやがって………殺したるぞ。」
茶髪はかなりキレやすい性格らしい。
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