二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- マーメイドメロディーぴちぴちピッチ〜クリスタルメロディー〜
- 日時: 2011/05/05 19:29
- 名前: まよよん (ID: xETOa9mj)
昔こういうマンガ、アニメがありました!!
とってもいいお話なので
自分のオリジナルを作ってみました!
ぜひよんでくださいね♪
愛から友情全てがつまったものです。
よろしくおねがいします♪
ー登場人物ー
★マーメイドプリンセス★
七海るちあ
北太平洋のマーメイドプリンセス。ピンク真珠。
宝生波音
南大西洋のマーメイドプリンセス。水色真珠
洞院リナ
北大西洋のマーメイドプリンセス。グリーン真珠
かれん
南極海のマーメイドプリンセス。パープル真珠
ノエル
北極海のマーメイドプリンセス。藍色真珠
ココ
南太平洋のマーメイドプリンセス。イエロー真珠
沙羅
インド洋の元マーメイドプリンセス。オレンジ真珠
星羅
インド洋の現マーメイドプリンセス。
沙羅の生まれ変わり。
愛羅
古代、インド洋のマーメイドプリンセス。
災難を止めるために自決する。
★古代、白い城の人たち★
アクアレジーナ
本名 カイリー
海の女神。アクアティアラ族。シェリルの母。
シェリル
アクアレジーナの娘。アクアプリンセスと呼ばれる。
アクアティアラ族。パンタラッサの将軍、アレクサンダーと婚約し娘を一人産むがアクアレジーナの魔法に間違えてあたってしまい500年以上の眠りにつく。
レイラ
アクアレジーナの妹。
パンタラッサの王と結婚し、双子の息子を産む。
海を征服しようとするがアクアレジーナ軍との戦いに敗れ体を奪われる。マーメイド史上もっとも美しい敵と呼ばれた。
クラウス
シェリルを強制的に自分の嫁にしようとする。
しかし失敗し宮殿を追放され小さなカニの姿となる。
メイカ、ルイカ、ネイカ、レイカ
シェリルのお世話係。
妖精まいあ
長い裾の純白のドレスをまとったシェリルの妖精
★パンタラッサ★
海斗
パンタラッサの王子。海の王子とよばれた。
るちあとは相思相愛の仲だが呪われた運命をもつ。
アレクサンダー
古代のパンタラッサ軍の将軍。
シェリルと恋におちるがシェリルの長い眠りを
自分のせいと勘違いし自らを封印する。
このほかにもたくさんのキャラクターがでてきます!!
‐用語説明‐
・マーメイド
簡単にいうと半魚人(こういう言い方をすると何だか夢が壊れる感じがしますね><)
現在は七種類のマーメイドがいる。古代はもっとたくさんのマーメイドが存在した。七種類といっても尾ビレなどが違うだけ。マーメイドは真珠をもつ。真珠とマーメイドはきってもきれない関係にある。
・マーメイドプリンセス
七つの海にある七つの国のマーメイドの長。
・クリスタルマリン一族
真珠ができるアコヤ貝からうまれる。古代、地中海の研究者がつくりだした。
・アクアティアラ一族
マーメイドからマーメイドへと血をつないでいった一族。古代、大繁栄をしたが南シナ海大戦争で滅亡したと言われた。しかし生き残った者がいたらしく今でも血がどこかで受け継がれているらしい。
・パンタラッサ一族
海を支配しようとした歴史がある邪悪な一族
・南シナ海大戦争
アクアレジーナ軍とレイラ率いるパンタラッサ軍の戦争。両勢力は南シナ海で衝突したためこういわれている。
・純白の宮殿
名前をアクアティアラ宮殿という。古代、アクアレジーナをはじめとするアクアティアラ一族が住んでいた。
・マイク
マーメイドプリンセスがもつ不思議な力で変身すると真珠がマイクへと変化する
・スティック
アクアレジーナ、シェリルがもつ魔法の杖のこと。後にマーメイドプリンセスたちも持つようになる。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
他にも不明用語がありましたらどうぞお気軽にお尋ね下さい。
さて前置きが長くなりましたが本編をお楽しみ下さい。
- Re: マーメイドメロディーぴちぴちピッチ〜クリスタルメロディー〜 ( No.10 )
- 日時: 2011/05/22 19:48
- 名前: まよよん (ID: xETOa9mj)
第⑧話
シェリルは月をながめていた。
歌詞を考えていたのである。
彼女は楽譜のメロディーを口ずさんだ。
自然と頭の中に歌詞が浮かんできた。
彼女は楽譜を完成させた。
早く彼に見せたい・・・
それが彼女の気持ちだった。
しかし宮殿から出ることは許されず
彼にもう一度会うことはもう不可能に近い状態であった。
4年後
彼女は未だに謹慎をとかれてはいなかった。
しかし楽譜はまだちゃんと保管されていた。
ある日の宮殿での出来事だった。
「失礼いたします」
アクア・レジーナ「誰?」
「将軍、クラウスでございます。」
アクアレジーナ「入れ。」
クラウス「失礼いたします」
アクアレジーナ「なんですか?あなたがわたしに用があるということはまた何か問題が?」
クラウス「いいえ。違います。今日はプリンセスシェリル様のことでまいりました。」
アクアレジーナ「謹慎をといてやれと?
それはできないわ。」
クラウス「いいえ。プリンセスももう14歳。
昨年成人式を迎えた大人のマーメイドです」
アクアレジーナ「それがなにか?」
クラウス「もうそろそろご結婚なさってもいいころ。
そこでアクアレジーナ様にお願いがあります。」
アクアレジーナ「そーね。」
クラウス「わたくしにシェリル様を下さいませんか?
わたしも今年で25歳。そろそろ嫁をもらい後継ぎが欲しいところです」
クラウスは宮殿で最も美男で侍女からものすごい人気があった。
頭脳明晰で運動神経も良くまさに非の打ちどころがない、というところであった。
またアクアレジーナからの信頼も非常にあつかった。
アクアレジーナ「いいかもしれないわね。
シェリルは男性とつきあったことなどもないですし。
ちょうど良いかもしれません。
わかりました。シェリルとの結婚を認めます」
クラウス「ありがたき幸せです。陛下」
アクアレジーナ「わたくしからシェリルにはなしはしておきましょう」
そして
シェ「な、なんですって?」
アクアレジーナ「イヤなの?」
しかしシェリルはアクアレジーナには逆らえなかった。
シェ「いいえ。ありがたき幸せです」
アクアレジーナ「では式は1週間後執り行います。
それまでに最高級のウェンディングドレスを用意しておきましょう。
まさかレイラより先に嫁にいくとはね。」
そういってアクアレジーナはうれしそうに笑った。
そして1週間後
式は盛大に行われた。
しかし
シェリルがしゃべっているとき
パタリと彼女が倒れたのである。
シェリルは部屋に運ばれて昏睡状態が続いた。
しかしたまに口を開き
「ア・・・アレク・・・サンダー様・・・
お会いしたいもう一度・・・」
これを聞いたクラウスは
「なんだって?
許さない・・・!
シェリルは僕のものだ・・・!!!」
続く★
- Re: マーメイドメロディーぴちぴちピッチ〜クリスタルメロディー〜 ( No.11 )
- 日時: 2011/05/28 14:42
- 名前: まよよん (ID: xETOa9mj)
第⑨話
ク「もともと、僕はシェリルを愛していた。
シェリルのためなら何をしても良かった・・・。
シェリルと共にこの国の王になる・・・!」
クラウスはそういってシェリルを抱き続けた。
愛していたあまりクラウスは我を見失っていた。
ク「シェリルは僕のもの・・・。
誰にも渡さない・・・!」
クラウスはシェリルを離さなかった。もう自分の思いを抑えることができなかった。
シェ「い、痛い!やめて下さい。クラウス様。」
ク「うるさい!だまれ!もうお前は俺の玩具だ・・・
王にならなければ・・・王に・・・」
シェ「やめて!クラウス様!」
だまらないシェリルをクラウスは殴り続けた。
しかし
そこをアクアレジーナが通りかかった。
アクアレジーナ「クラウス!!あなたは一体何をしているんですか・・・!?あなたは追放です!
いますぐこの国からでていきなさい!」
ク「黙れ!アクアレジーナ。
俺がお前をその玉座からひきずりおろしてやる!
俺がこの国の王になるのだ!
全てが自分のものになるように」
アクアレジーナ「黙るのです、クラウス。」
そういってアクアレジーナは泣く泣くスティックを手にとり
クラウスに魔法をかけた。
その瞬間クラウスは情けないカニの姿になってしまった。
生涯、アクアレジーナの前に姿をあらわすことはなかった。
シェリルの具合はますますひどくなった。
アレクサンダーにあえない心の病気だった。
しかし彼女が17歳になったときにはどんどん良くなっていた。
その年にレイラがパンタラッサの王のもとに嫁いだ。
レ「では行ってまいります。お姉さま。」
アクアレジーナ「いつでも帰ってきなさい。
もともとわたしが国を安泰にするための政略結婚に等しいのですから・・。
あなたには本当に申し訳ないコトをしてしまったと思っています。」
この瞬間が姉妹の仲間でいた最後の瞬間だった。
シェリルはメイカたちに支えられながらレイラに別れを告げた。
シェ「レイラおばさま。どうかお幸せに。」
レ「ありがとう。シェリル。」
レイラは行ってしまった。
シェ「ところでお母様、レイラおばさまはどこに嫁がれたんですか?」
アクアレジーナ「パンタラッサよ」
シェ「パンタラッサですって!?わたしも連れてってください!」
彼女は涙を流しながらアクアレジーナにお願いした。
シェリルはまた具合がわるくなっていってしまった。
続く★
- Re: マーメイドメロディーぴちぴちピッチ〜クリスタルメロディー〜 ( No.12 )
- 日時: 2011/05/29 16:55
- 名前: まよよん (ID: xETOa9mj)
第⑩話
シェ「もう、生きているなんていや!
10年も慕っている人の声も聞けないなんて・・・たえられないわ!」
メイカ「落ち着いてください!プリンセス!!」
シェリルは病気というよりかはもはや心が枯れかけていた。
こんな状態が3年間続いた。彼女はもう20歳になっていた。
未だに謹慎状態をアクアレジーナはといていなかった。
しかし規則を破り外の世界へと出た。涙を流しながら陸へと向かった。右手に楽譜を持ちながら。
大きな満月だった。
陸に着いた。
聞こえるのは波の音だけ。
彼女は探し続けた。
シェ「アレクサンダー様!
どこにいるのですか?」
すると向かい側から男の人がやってきた。
シェリルは一発でこの人が誰だかわかった。
ア「君はシェリルだね?
ずっと探していた。僕のお姫様・・・」
シェ「アレクサンダー様・・・!!!
10年間、あなたのことを忘れたことは1度もありませんでした」
ア「僕もだよ。一体僕を何年間待たせたんだ?
もう待ちくたびれちゃったよ。」
シェ「ごめんなさい・・・
でもちゃんと楽譜を持ってきたわ」
ア「じゃあ、歌ってくれる?」
シェ「えぇ」
夜空に歌声が響いた。きれいなピアノの音とのすてきなハーモニーだった。
2人は時間を忘れて語り合い気づいたら眠っていて朝になっていた。
シェ「あれ?もう朝?」
ア「そうみたいだね。じゃあ楽譜の歌詞ちゃんと考えてこいよ。
今度は10年も待たせるな。」
シェ「わかってるわ。」
二人は笑いながら別れた。
アクアレジーナは笑顔のシェリルを見て謹慎をといた。
みるみるうちにシェリルは元気になっていた。
しかし、幸せな日々は長くは続かなかった。
パンタラッサの王が亡くなったのである。
妻であったレイラは夫の死を深く悲しんだ。
そんな中で海には奇妙な噂がたっていた。
王を殺したのはアクアレジーナということだった。
もちろん違った。
アクアレジーナはこのことを宮殿の政権を握る一握りの者にしか伝えなかった。
シェリルは知らなかった。
シェリルはアレクサンダーに頼まれた歌の歌詞を考えることに夢中だった。
KIZUNA、KODOU、希望の鐘音・・・。
歌を歌っていたときのことだった。
吐き気が彼女を襲った。
レイカ「大丈夫ですか?シェリル様!?」
ネイカ「医者をよびましょう」
緊急で医者がきて検査をした結果
医者「いやー実におめでたい!8週目ですね」
ルイカ「一体だれとのお子なのですか?シェリル様?」
シェ「え・・・!わたしもよくわからないの・・・。」
メイカ「そんな!」
アクアレジーナがきた。
アクアレジーナ「みな一回どきなさい。」
アクアレジーナ「一体どういうこと?
結婚もしていないあなたが。」
シェ「ごめんなさい。
実はわたし10歳の時からお慕いしている方がいるの」
アクアレジーナ「そうなの!?はやくいいなさいよぉ。
そうすればクラウスと無理矢理結婚させることもしなかったのに・・・。ところでそれはだれなの?」
シェリル「それは・・・パンタラッサの将軍のアレクサンダー様です」
アクアレジーナの顔つきがかわった。
アクアレジーナ「そ・・それは・・・。とにかく子供ができたのは仕方ないわ。世間に知られないようにすることね。しばらくは体に触らない生活をしてちょうだいね。料理もそうしてもらうよう料理長に頼んでおくわ」
そそくさとアクアレジーナは部屋をあとにした。
シェリルは複雑な気持ちだった。
大好きなアレクサンダーとの子供を授かったうれしい気持ちと
アクアレジーナの言い放つような冷たい言葉をあびたかなしい気持ち。
しかしシェリルは産むことを決心していた。
続く★
- Re: マーメイドメロディーぴちぴちピッチ〜クリスタルメロディー〜 ( No.13 )
- 日時: 2011/06/04 13:56
- 名前: まよよん (ID: xETOa9mj)
第⑪話
メイカ「どうなさるのですか?アクアレジーナ様。
現在、我らアクアティアラ一族とパンタラッサの仲は悪くなるばかり。レイラ様もお困りなのでは?
それにこんな時期にシェリル様が身ごもっただなんて・・・パンタラッサの将軍との子供を」
アクアレジーナ「そろそろシェリルに話しをしなければならないわね・・・」
メイカ「わかりました。シェリル様をここにお連れします。」
メイカはシェリルの部屋にいった。
海は今、荒れていて、渦をまいていた。
それをシェリルはぼーっと眺めていた。
メイカ「シェリル様、アクアレジーナ様がおよびでございます。」
シェリルは静かに返事をして少し目立つようになったおなかを抱えながらアクアレジーナの部屋にむかった。
シェ「なんのようですか?お母様」
アクアレジーナ「あなたに話をしなければならないわ。
実は今パンタラッサとアクアティアラ一族の対立が深まってきているの。」
シェ「対立!?どういうことですか?」
アクアレジーナ「どうやら、あちらでパンタラッサの王が亡くなったのがわたしのせいだ、という噂が流れているみたいなの」
シェ「なんですって!?」
アクアレジーナ「もちろん、デマよ。だからもしあなたが慕っているアレクサンダー様のところに行ったりなんかしたら命がないとおもいなさい!そのおなかで長距離泳ぐのも疲れると思うけどね・・・
絶対にパンタラッサの城に近づいたりしてはいけないわよ」
シェ「わ、わかりました」
しかしシェリルはそのあと陸にむかって泳いだ。
そこにはアレクサンダーがいた。
ア「シェリル!どうしたんだ?」
シェ「わたしあなたとの間に子供ができたの」
ア「なんだって!?」
シェ「あなたがなんていったって産むわ。
ごめんなさい。女手一つで育ててみせるから」
ア「シェリル・・・
わかった。じゃあその子供にこの髪ゴムをあげてくれ」
そういって二つのサクラ貝の髪ゴムを渡した。
ア「それは成長にあわせてゴムの大きさが変わるから・・・」
二人はもう2度と会えないことを悟っていた。
シェ「わかりました。
ずっとずっと愛しています。アレクサンダー様。
また会える日を楽しみにしています・・・。」
二人は涙を流しながら別れを惜しんだ。
ここはパンタラッサの城。
レイラは夫の遺体に抱きつきながら泣いていた。
二人には双子の男の子が生まれていた。
まだ小さかった。
すると彼女のお世話係のジュリアが彼女にこんなささやきをした。
ジュ「レイラ様、少し小耳にはさんだのですが・・・
どうやら王様はご病気ではなく殺害されたという噂が・・・」
レ「なんですって!?誰がやったの?」
ジュ「それがアクアレジーナ様だとか・・・」
レ「なんですって!?お姉さまが!?」
ジュ「今こそ、パンタラッサが一つなりアクアレジーナを倒す時です!」
レ「許さない・・・絶対に許さない・・・」
レイラは戦争計画を企て始めていた。
この時期アクアティアラとはもう一つ違うマーメイドの一族が増え始めていた。
クリスタルマリン一族という真珠のように貝からうまれるマーメイドである。
シェリルの臨月がせまってきていた。
平和な時が終わろうとしていた・・・・
続く★
- Re: マーメイドメロディーぴちぴちピッチ〜クリスタルメロディー〜 ( No.14 )
- 日時: 2011/06/12 15:58
- 名前: まよよん (ID: xETOa9mj)
第⑫話
お茶をしながら本を読んでいた時だった。
シェリルのおなかに激痛が走った。
レイカ「シェリル様、大丈夫ですか!?」
シェリルのおなかの中の子が産まれようとしていた。
メイカ「もう少しの辛抱でございます!」
苦しみはじめてから26時間後、元気な女の子が産まれた。
ルイカ「おめでとうございます!かわいらしいお嬢様にございますよ」
喜ばしい雰囲気があたりを包んだ。
シェ「よかった・・・」
そういってシェリルは目を閉じてしまった。
最初は疲れて眠ったのかとみな思っていた。しかし3日たっても目を覚まさなかった。
3日経ち、会議にいっていたアクアレジーナが南極から戻ってきた。
アクアレジーナ「本当にごめんなさい・・・!
こんなときに会議にいっていて大切な初孫の誕生を見逃してしまったわ」
そういいながらもアクアレジーナは涙を流して喜んだ。
アクアレジーナ「この子はピンク色の真珠をもって生まれたのね。
北太平洋の血をたくさんもってうまれたようね。」
ネイカ「しかし、アクアレジーナ様、シェリル様がお目をお覚ましにならないのです。」
アクアレジーナ「出産疲れか何かではなくて?
あ、レイラにお手紙を書きましょう。ミリア、手紙を用意して。」
ミリアはアクアレジーナつきの侍女であった。
ミ「しかし、レイラ様は今・・・」
アクアレジーナ「なーに、心配ないわ。わたしたちは家族なのよ。あの子は優しい子。きっと喜ぶわ。」
誰もがそうはならないことを知っていた。
アクアレジーナ自身も。
1週間たってシェリルがやっと目を覚ました。
メイカ「シェリル様、やっとお目覚めになられて・・・!」
レイカ「ところでお嬢様のお名前は何にするんですか?」
起き上がろうとしたシェリルに
ネイカ「起き上がってはなりません・・・。
これ以上お体に負担をかけてはならないとお医者様に言われたので。」
まくらの上でシェリルは本当に疲れた顔をしていたが、
母親となった喜びを隠してはいなかった。
にこにこしながらシェリルは
シェ「そうね。何がいいかしらね。」
ルイカ「失礼します。」
シェ「あぁ!ルイカ。一週間ぶりね。」
楽しそうに言った。
ルイカ「シェリル様!お目覚めになったのですか。
ちょうどいいですね。
お嬢様へのお祝いがたくさん届いております。」
その量ははかりしれないものだった。
ダイヤモンドにルビー、サファイア、ラピスラズリ、エメラルド・・・
フランス人形に誕生日の入った食器一式に・・・
ルイカ「お名前は・・・」
シェ「えぇ。名前は、、、にしたわ。
素敵な名前でしょ?」
レイカ「本当に。お嬢様良かったですね」
シェ「にしてもどうしてカーテンが全てしまっているの?」
全員が目をシェリルからそらした。
ネイカ「実は海の流れが強すぎて窓が壊れてしまったのです。なのでかわりにカーテンを。」
シェ「そう。ならしょうがないわね」
本当はまったく違った理由だった。
シェリルが目覚める3日前、レイラが大群を連れてアクアティアラ宮殿を襲った。
今アクアレジーナたちはパンタラッサたちと南シナ海で戦っていた。
「シェリル、お久しぶりね。。。」
シェ「あなたは、、、愛羅!!」
当時、インド洋のプリンセスであった愛羅であった。
シェ「どうしたの?」
愛「わたしたちインド洋のマーメイドは全力でアクアレジーナ様のためにつくすことを誓いにきたの。」
シェ「どういうこと!?ちょっと待って!」
シェリルは思い切り立ち上がりカーテンを開けた。
そこに広がっていたのは
今までの美しい珊瑚礁ではなく
死んだサンゴの群れに大量のマーメイドや城の護衛兵たちの死体。
立ち上る煙だけだった。
メイカ「お体にさわります!ベッドにお戻りください・・・!」
シェ「やっぱり戦争ね。
プリンセスであるわたしがここで座っているわけにはいかないわ。」
レイカ「いけません!!シェリル様はここでお嬢様と一緒にゆっくりとしていていただきます!」
愛「ごめんなさい・・・
わたしのせいで。またシェリルの体を悪くしてしまったわ。」
シェ「愛羅、あなたは悪くないわ。泣かないで」
今までのことをルイカたちはシェリルに伝えた。
シェリルたちは出陣の準備をはじめた。
愛羅はインド洋で準備を始めようとしていた。
続く★
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