二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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死にたがり【イナイレ】
日時: 2011/05/28 19:47
名前: 翡翠 (ID: sp0cIx.0)

     死にたいんだろ、死んだらいいよ。





  ———初音ミク『死にたがり』より




えっと、この小説は
初音ミクの『死にたがり』という曲をもとに
イナイレで小説を書こうと思ってます。
円堂君が怖いです。いろいろ。
んでもって、エイリア3TOPが死にたがってます。
それでもOKなら、見てください!!

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Re: 死にたがり【イナイレ】 ( No.1 )
日時: 2011/05/28 20:29
名前: 翡翠 (ID: sp0cIx.0)

『第一話』

ああ、うざいなぁ。
俺は本当にそう思うよ。
うざいうざいうざいうざい。

「死にたい」

なにそれ、口癖なの。
ばかじゃねぇの。
とっとと死ね。

「どうすればいいの?」

ヒロトはそういう。
父親に依存してたヒロト。
その父親が消えて今に至る。
そりゃさ、俺だって最初は優しくしてたさ。
でもね、ずっとこうだと嫌気がさすんだよ。
うざい。

「もう、俺は死ぬしかないんだ。死にたい。」

何回も聞いたその言葉。
いいかげん黙って欲しい。

「ヒロト、まだお前中学生じゃないか」

作り笑顔でこう言った。
こう言えば、こいつらは喜ぶんだ、ばからしい。

「そ、そうだよね。ありがとう円堂君」

そう言って立ち去るヒロト。
そうだ、それでいいんだ。
もう来るな。

「はぁ、うぜぇ。」

俺はそう言って教室を抜け出し屋上を目指す。
階段を上る足取りが軽い。
しかし

「まじかよ。」

屋上のドアを開ければ、そこには涼野。
フェンスよじ登って、飛び降りようとしてた。
ちなみに涼野も、ヒロトと同じく死にたがり。
エイリア石を使って悪さをしたことを清算したいんだと。

「円堂。止めないでくれ。死にたいんだ」

ああああああああああああ
うざい!!!!
そう言って本当は止めてほしいんだろ!!

「すごくうれしいよ」

嬉しくないくせに喜ぶ姿は本当に無様だ。
もう、俺は疲れた。お前らなんかにかまってる暇はねぇ!!

「ああ、そうか。よかったな。死ねば??」

俺がそういえば、涼野は目を見開いて、驚いた。
もう、優しい俺はいない。
もとからいない。

「な、何言って」

はぁ?しにたいんだろ、おまえさ。
そのとき、屋上のドアが開いた。
そこには南雲。
もちろん南雲も死にたがりだ。

「え、風介?円堂?なんでここに」

南雲は本当はもっと生意気な奴。
でもエイリア崩壊後全く別人になった。
死にたいしか言わない、ばかなやつ。

「ちょうどいい、南雲。お前も涼野と死ねば?」

俺がそういえば、南雲は驚いた。
そして俺に近づく。

「ふざけんな!なんでそんなこと」

俺は、南雲の胸ぐらをつかんだ。
南雲はあまりにも軽かった。
ちゃんと食ってるんだろうか。

「死にたいんだろ、なら死ねばいい。
 だれも、お前らの心配なんか死ねぇから。
 お前ら、親いないもんな?」

涼野と南雲の顔が歪んだ。
ショックだろうな。気にしてることだもんな。
でも、俺はあえて言う。

「お前らを、励ますのも、もうめんどい!!」

そういって、俺は屋上から出た。
俺は思う。
俺は間違ったことなど行ってないんだ。
でも、俺はあいつらは死なないと思う。
本当に死にたいんだったらもう死んでるはずなのだから。

Re: 死にたがり【イナイレ】 ( No.2 )
日時: 2011/05/29 13:37
名前: 翡翠 (ID: sp0cIx.0)

『第二話』


次の日、俺は涼野に、こう言われた。

『お前に何がわかるんだ』

その言葉よく言えたよな。
お前らだって俺をわかってないくせに。
知らないくせに。
だから、俺はこう言った。

『わかるよ?』

わかるよ。わかるさぁ。
死にたいんだろ?だから死ねばいいって言っただけ。

『なら、勝手に死なせてくれ!!』

独りになれない、死にたがり(南雲)が言う。
馬鹿じゃねぇの。
俺は死ねばいいって言ったじゃん。

『円堂君だけは味方だと思ってたのに』

と、ヒロト。いつ俺がそんなこと言ったんだ。
俺は、お前らなんてどうなってもいいと思ってるよ。
お前らが、どんなに不幸を嘆いたところで、
皆見向きもしない。
なぜだかわかるか?
けっきょく他人事だからな。
それが寂しくて、
泣いて、喚いて、手首切るんだろ??

「わざとらしい!!」

俺は叫んだ。
俺はおかしくない。
おかしいのはお前らだ!!
なにが、死にたい、だ!!
死ねばいいじゃん!!

「お前らもう、だまれよ!!なんで俺なんだよ!!」

俺は叫んで、教室から飛び出す。
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい。

「だれか、助けてくれよ」

屋上につく。
やっぱりいる三人。
三人に向かって俺は叫んだ。

「おい、死にたがり!!死んだらいいじゃん!
 どうせ、みじめだ、死んだらいいよ!」

驚く三人。
だろうな、俺が自分の感情をこんなにストレートに言ったのは初めてだ。

「なんで、生きてんだよ、死にたいくせにどうして生きてんの?
 死にたいんだろ?死んだらいいよ」

なんでだか、



   俺は泣いていた。


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