二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ボカロ曲を小説にしてみた。
日時: 2011/10/08 22:26
名前: Spade ◆1R8FyXsIeY (ID: OXTNPTt9)



こんちゃ、Spadeです。
シリアス板でお世話になってます(`・ω・´)
ボカロが好きなので、勝手に小説書いてしまおうと思います。
短編集ですが、頑張って更新していきますのでよろしくお願いします^^


目次

Ⅰ)just be friends>>

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Re: ボカロ曲を小説にしてみた。 ( No.1 )
日時: 2011/10/09 13:44
名前: Spade ◆1R8FyXsIeY (ID: OXTNPTt9)

ねぇ、『友達』になろう。

いや、『ただの友達に戻ろう』。僕等はきっと、そうすべきはずなんだ。
このままの関係を続けても、僕はもっと君を傷つけてしまうだろう。
だから、僕は…君にサヨウナラを言う。


——この選択は僕等にとって、きっと…もっとも辛くて、もっともベストな選択なんだろう。



【 Ⅰ) just be friends 】



僕は、確信していた。
今まで引きずって来たこの関係に終止符が打てないのは、
サヨウナラと言った自分が傷つくのが、後悔するのが怖かっただけだって事。
結局、彼女を傷つけてしまう、という事を言い訳にしていて…
僕はこの関係を終わらせる事が出来ずに、立ち止まったままでいたんだ。


『もう…昔みたいには戻れないよな』


僕は嘆息して、自分の携帯の画面に目を向けた。
相変わらず、彼女からの便りは無い。




…彼女と会わなくなって、1週間が過ぎた。
ずっと送り続けていたメールの返事も、そしてそれに対する電話も…彼女からの便りは何一つない。


どうしてなんだろう。
僕は、どこで間違ってしまったんだろう。
ゆっくりと終わりに近づいているこの関係を正すには、どうすればいい?
お互いを見向きもしなくなって、目の前の事にすら目を背けて。


僕は、この関係をどうすれば正す事ができるか。
この一週間、一人で考えてみたんだ。

君と付き合い始めてから、君が隣にいる事が当たり前になって。
だけど、そんな君は今、隣にいる筈なのに———どこか遠くに感じで。
我儘かもしれないけど僕は、この関係を…終わらせる事にするよ。
それが、僕にできる事だから。

僕の、唯一の逃げ道だから。

嗚呼、君の頬笑みが色あせてゆく。
僕はその頬笑みを、深く深く心に刻み、



そして————この碧空に、叫んだ。




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