二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 嘘物語
- 日時: 2012/02/20 22:03
- 名前: とある好きな少年 (ID: yFAAjPBD)
物語シリーズを読んでみて、自分も書いてみたいと思ったので投稿させていただきました。二作平行して作る事になりますが、頑張りたいと思います。
Page:1 2
- Re: 嘘物語 ( No.1 )
- 日時: 2012/02/20 22:04
- 名前: とある好きな少年 (ID: yFAAjPBD)
嘘物語 こよみホース
01
真実はいつも一つ。
戦場ヶ原が絶賛連載中(実質時系列的には既に感動のラストを飾り終えているかもしれないが)である
大人気錬金術漫画が大好きな様に、僕が大好きな漫画の名台詞だ。
真実は一つ。
当初この漫画を読み始めた頃、なんて深い言葉だと感銘を受けたものだ。
真実は一つ。真実は一つのみ。
この世にあまねく総ての事象には真実が伴い、それは一つだけであるという事だ。
真実は必ず一つあるという話だが、しかし逆を言えば一つしかない。
真実は一つのみ。
何故かそう語彙を弄られると、僕は反論したくなってくる。言っている事柄を意味を全く変えず言葉を差
替えただけであるのに、これだから言語という奴は不思議だ。
もっともこれから僕が語る持論、というか駄論は、誰がどう聞いたとしても天邪鬼で、人が言った言葉の揚
げ足を無理に取ろうとして失敗してしまっている、それだけで目も当てられない意見であるから、高校生のお
ぼつかない意見など聞くに値しないと思った方には、ここを読み飛ばすのをお勧めする。
例え話。とっても簡単な例え話だ。
僕の目の前に、大きな大樹があったとしよう。ここで話に出す大樹とは、取り合えず手短な大きいものを、
という意味の例なので、別に大きいものであったら何であっても構わない。いやまあ実を言うと、大きいも
のでなくても構わないんだけれど。
自分の言葉にいつまでも補足を入れていたらきりがないので話に戻るが、まあ大樹があったとする。僕はそ
の木の目の前にいるわけだ。当然、その木は間近で見上げる僕にとって、大樹というくらいだからとてつも
ない存在力を誇るだろう。僕にとってのその木は、荘厳の一言に相応しいものだ。
しかし———。
遠くから、具体的にはそうだな、300メートルくらい離れた所からこの大樹を眺める人の目には、この木はどう
移るだろうか。僕と同じ、荘厳で立派な大樹に見えるのであろうか。
否、そんな事はないだろう。
その人にはきっと(これは二次元的なものの見方で話しているという事を述べておくが)、そこらに落ちている
ものとさして変わらない、ちっぽけな木の枝にすら見える筈だ。
———するとどうだろう。
間近から大樹を見上げている僕と、遠くから大樹を眺めている人とでは、真実が食い違ってこないだろうか。
僕にとっては大きくて立派というのが真実だが、遠くから眺める人にとっては小さくて半端だというのが真実と
なるのだ。
語っていて筋違いな事を言ってはいると自分でも思う。
先も言った通り、おぼつかない意見だ。
誰からどう映ろうと大樹は定められた全長を持つ紛れも無い大樹であり、それが紛れられない真実であるとも、
言えるのだ。言えてしまうのだ。
僕はその反駁に納得してしまうし、また納得せざるを得ない。
だから僕は、この持論はなるべくスルーして欲しいのだ。我ながら意味不明な事を言ったものである。
でも————。
本作を読んで頂くにあたって、絶対にスルーして欲しくない持論がある。
真実は一つではない。人の数だけ、個々人に一つある。
————という事だ。
人がそれを真実だと思い込めばそれは偽りようがない真実であり、別の人が思い込んだ真実もまた、真実である。
自分が考えている事が真実だと、全く思わない人間などいる筈がない(まあ言い換えれば、他人の真実は自分に
とっての誤解って事なんだけど)。
もしもいるのだとすれば、それは最早その人間はいろんな意味で生きていないだろうし、そもそも人間とは言え
ない。
人は考えるし、それに答えは出るだろうが、それは所詮自分の思い込んだ真実にしか過ぎない。
真の真実、この表現にはいろいろ矛盾が生じているが、此れに辿り着ける人間など、いる訳がないし、またいる
べきではないのだ。
本当の意味で答えを導き出す事ができる人間なんて、いない。
人生とは永遠の迷い道なのだから——————。
事が肥大して長編小説のフィナーレのような台詞を語ったが、物語はまだ終わらない。
始まってすらいないのだ。始まる事なく終わりを迎えるなんてさせてやるものか。酔狂な推理作家でもあるまいに。
……この語り部はいつまで自己陶酔に浸っているのかとお思いかもしれないが、もう少しだけお付き合い願いたい。
そもそもやたら偉そうに教鞭を垂れている僕ではあるが、この状況で何よりも滑稽なのは僕自身だ。
これは断言できる。
何故ならこれは、僕が今回得た教訓以外のなにものでもないのだから——————。
僕はただ、今回の失敗を振り返って、そこにもっともらしい理由を後付けするという、羞恥極まりない反省会を繰り
広げていただけなのだから。
有り体に今回、と言って格好を付けているが、実を言うと今回がどこから始まったのか、また前回はいつ終わったの
か、次回とはいつ始まるのか、なんて事は、全く以て理解できていない。
—————ただ、今回なのだ。
ここで取り合えずピリオドを打つ、というか何と言うか。
長々しい英文に、分かり易い様にスラッシュを挟むようなものだ。英文を一気に読めないが故に、わざわざ時間を割
いて整理しているだけである。
滑稽な事この上ない。
これから僕が語る話には華なんて全く無いのだろうし、仮にあったとしても最悪の花ラフレシアくらいのものだろう。
知ってるか?村の環境悪くしてると異様な花咲くんだぜ。
大変長らくお待たせした。
放っておくと本作無関係な雑談に花を咲かせてしまうのは僕の悪い癖だ………。
だから足早に切り上げていこうと思う。
さあそれでは今更ながら。
阿良々木暦の嘘物語のはじまりはじまり。
期待しないでね。
Page:1 2
この掲示板は過去ログ化されています。