二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- [inzm]because of you[参照100突破]
- 日時: 2012/08/19 20:06
- 名前: 蒼月律零瑠 (ID: DkN/A4kL)
桜の花弁と共に現れた〝あの子〟
微風の様に爽やかで
太陽に負けない位明るくて
引き付けられそうなオリエンタルブルーの色をした純真無垢な眼差し
君を初めて見た入学式以来 僕は可笑しくなった
君の所為さ
優しげな声で俺の名を呼ぶ
君の所為さ
其の笑顔が僕の頭の中から離れられない
君の所為だ
君の事を考えると胸が熱く苦しくなる
嗚呼、これはもしかして…———
another title/[季節が変わってもこの胸の熱さは変わらないだろう]
初めましてです。〝ソウゲツ レイル〟と読みます。
映像小説も書いています。名前は〝薔薇円舞曲〟です。
この小説は南沢が天馬(此処では女体化です)に恋してしまう御話です。
駄文ですが宜しくお願いします。中傷コメント・荒らし等禁止です。
- a title[送ってやるよ] ( No.16 )
- 日時: 2012/08/19 19:21
- 名前: 蒼月律零瑠 (ID: DkN/A4kL)
校門前。
天馬は有難う御座いましたと頭を下げ御礼を言う。
自宅へ帰ろうと踵を返すと突然南沢が天馬の腕を掴んだ。
「み、南沢せんぱッ!」
「仕方ねぇから送って行ってやる。 御前、鈍臭いし、天然だし、馬鹿っ面だし」
「な〝ぁッ!?先輩ッ…!」
「それに、」
「ムゥッ、何ですか…」
「…怪我してるだろうが。 足を」
「ッ…!!///」
「また転んで怪我してもらったら足手まといになるだけだし。 見張ってやるよ」
南沢の発言に腹を立てた天馬だが、彼の発言は一理あると感じた。確かに言う通り、サッカー選手は足が命。擦り剥いたり骨を折ってしまえばチームの足手まといだ。
天馬は顔を赤らめながら〝送られてあげます〟と小声で呟く。
南沢も南沢で素直になれよと言わんばかりの呆れ顔になった。
「…本当に有難う御座いました」
さり気なく耳元で囁く天馬。
南沢は少し目を見開いて通学路と指定されている河川敷に足を止めた。
「何だよ行き成り」
「私、正直嬉しかったです…。ぶっきら棒で素っ気無い怖い人かと思っていました。
けど、本当は優しい人なんだなぁって…。それで…」
「俺ぁ優しくなんかないし優しくした覚えもない」
「それに、先輩のプレイを見てサッカーに正直なところもあって…」
「オイオイ、なんだそりゃ」
「つッつまりですねッ…!サッカーが喜んでるという事です!」
「ますます分かんねぇよ。てか其れ、擬人法か?サッカーが泣いてるって」
「ぎ、擬人法?何ですか其れ?高校レベルですか?」
「はぁ…、ホンット御前って見た目通りの馬鹿だなッ」
「酷いです先輩!」
「怒るな怒るな。 んじゃ、帰るぞー」
この時、南沢の頭の中から内心・将来性の事などすっかり消えてしまった。
その代わり、入り込んだものは、
———『小さな小さな微風(コイゴコロ)』
another title/[君の所為で]
- a title[邪魔だよ消えて] ( No.17 )
- 日時: 2012/08/19 20:05
- 名前: 黒狼架蒼月 (ID: DkN/A4kL)
- 参照: 蒼月律 零瑠→黒狼架 蒼月(くろす そうげつ)に変えたよ^^
※モブ(ゲームではスカウトキャラ)注意です!
翌日。
一人通学路で火照っている少女、天馬。
彼女は昨日の帰りの事が忘れられなかったのである。
「うぐぅ〜…南沢先輩…」
天馬と別れる前、天馬の右手を握ってくれた感触は今も残り続けている。
そして、優しく囁いた言葉。
『短かったけどさ、素っ気無くしてホント…御免ッ、』
南沢が素直に謝ってくれた事がどんなに嬉しかったか。やはり天馬の目に狂いは無かった。
素っ気無い言動だけど、本当は根っから心優しい人なのだと。
思い出せば嬉しさでニヤケが止まらない。
暫くボゥッとしていると
「貴方が松風天馬さんかしら?」
後ろから声が聞こえて来た。振り返れば女子三人が冷やかな目線で天馬を見詰めていた。
「あ、あの…貴方達は…」
「あらぁ、酷いわねぇ…。私達同じクラスじゃなぁい」
「サイッテーッ」
「酷い酷い…」
黒と灰色のメッシュが入り混じったロングヘアーに大人びた雰囲気を持つ女子が天馬に近付き頬を包み
どう対応すれば良いのか分からなくてふためく状態にクスッと微笑んだ。
「まぁ、まだ入学してきたばかりだし顔見知りでも無いもの。当たり前よね?
…自己紹介しておきましょうか。
ワタクシは『物部 黒子(もののべ くろこ)』といいますの。お見知り置きを。
物部財閥の8代目を継ぐ跡取り娘なんですの♪」
「アタシは『三都美 美花(みとみ みか)』、忘れたら承知しないわよッ!!」
「わ、私は『亜登呂 未良(あとろ みら)』です…。宜しくです…」
「あッ…、宜しく御願いします…!」
「ちょッ!未良ッ!何ソイツと慣れ慣れしくしてんのよぉ!コイツ敵じゃない!分かってんのぉ?!」
「だ、だってぇ…」
この遣り取りで一つ把握出来た事がある。
物部という女子は金持ちオーラ全開の金持ちで、その内の二人はよく漫画やアニメで有名?な取り巻きである事が。
そろそろ学校に行こうと去ろうとすれば去り際にちょっと御待ち下さる?と黒子に声を掛けられた。
「貴方に一つ忠告しておいてあげるわ」
「え、何をッ」
黒子に突き飛ばされ、天馬は最後まで言い切れなかった。
「貴方、南沢様と親しく喋っていたわね。 昨日、偶然貴方と歩く姿を見つけちゃったの。だから———」
———これ以上南沢様に近付くんじゃねぇ。庶民のクセして生意気なんだよ…
きゃあん♪黒子御姉様怖ぁーい♪
馬鹿にした笑い声を上げながら雷門中へ向かっていった。
天馬は呆然と彼女達が去って行く姿を見届ける。
「こんな道で何倒れてるんだよ」
その声は…
「また転んだのか? ホラ、手ェ掴まれ」
惨めな私に優しくしてくれる…
「んッ、有難う、御座います…」
南沢先輩…
another title/[貴方の存在が憧れの御人を汚してるのよ]
- thanks! reference to 100hits! ( No.18 )
- 日時: 2012/08/19 20:12
- 名前: 黒狼架蒼月 (ID: DkN/A4kL)
- 参照: 蒼月律 零瑠→黒狼架 蒼月(くろす そうげつ)に変えたよ^^
何と!これまた何と!参照100も突破したのじゃッ!
私がネタ切れで暫く来ないうちに何があったんだというんだぁ!?
とにかく100hits有難う御座いました^^
こんな駄作者をどうぞ宜しく御願いします^^
- a title[惨めな私には] ( No.19 )
- 日時: 2012/08/20 09:26
- 名前: 黒狼架蒼月 (ID: DkN/A4kL)
- 参照: 蒼月律 零瑠→黒狼架 蒼月(くろす そうげつ)に変えたよ^^
「南沢先輩」
「ん?どうした」
「私って先輩にとって邪魔な存在なんでしょうか?」
「はぁ?何言って…」
———『これ以上近付くんじゃねぇ』
吐き捨てるよう物部さんに言われた言葉がまだ頭の中に響いてる。
やっぱり私、南沢先輩に近付いちゃ駄目だよねッ。
此れだけ頭の中でまだ響き続けているんだからさ。
「わ、私ッ先に行きますッ…!」
「オ、オイッ待てって…!」
此れで良いんだ。此れで。
南沢先輩は無理して相手してくれてるんだから。
本当は心の中では迷惑がっていたんだよね?
本当はからかいが目的で構ったんだよね?
だったらもうそんな遊びは終わりにしよう。
another title/[踊る事の無いバレリーナ人形]
- a title[昼下がり] ( No.20 )
- 日時: 2012/08/20 09:44
- 名前: 黒狼架蒼月 (ID: DkN/A4kL)
- 参照: 蒼月律 零瑠→黒狼架 蒼月(くろす そうげつ)に変えたよ^^
「ふぅ…」
今朝のアレの所為かな、今日は何だか食欲湧かないや。
おかず、御飯なんて一口も食べてないし。というか食べられない…。
しょうがない。ちょうど気分が悪かったところだし午後の授業は休みますか。
弁当を鞄の中にしまってから保健室へ行こうと立ち上がったと同時に教室の扉が勢いよく開いた。
「えーっと、松風天馬さんの教室って此処ですか?」
あ、南沢先輩ッ…
『キャー!南沢先輩よォー♪』
さっきの物部さんと取り巻きの二人の他、女子達が南沢先輩に群がってるけど
「せんぱぁい♪御昼一緒にどうですかぁ?」
「アタシも先輩と食べたぁ〜い☆」
物部さん、さっきとはまるで別人みたいにデレデレしてる。でも、
「悪いけど、俺は御前等と食べる気は一切無い。俺は松風天馬と食べたいんだ。退いてくれるよね?」
冷やかな目線で私を見る物部さん以外の女子は目をキラキラ輝かせてる。女子が退いた道をズカズカ入室したと思いきや私の腕を掴んだ。
「ちょッ…先輩ッ…!」
「先輩命令だ。 昼飯持って屋上に向かうぞ。だから早く弁当出せ」
「———先輩、」
「ん?」
「俺と昼御飯を食べる意味なんてありますか」
「無いな」
「だったら何で連れて来たんですか!?俺もう帰ります!」
「そう怒るな、冗談だって。」
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