二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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[inzm]造られた天才少年
日時: 2012/08/31 21:17
名前: 黒狼架蒼月 (ID: DkN/A4kL)
参照: 懲りずにまたまた作成しちまったよ俺…orz

今はもう廃墟と化したゴッドエデン施設の研究所



其処で数人の研究者は〝ある実験〟を実施していた



実験の内容、それは



〝限界を超え、究極を越え、神をも越えた天才選手を造り出す事〟だった










——————————『聖帝の目的を果たす為、私は兵器を造りましょう』




















♯【研究の途中経過】
>>01>>02>>03
♯【銀髪の少年】
>>04>>05>>06>>07
♯【転校生の入部】

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【銀髪の少年】 ( No.4 )
日時: 2012/08/31 16:32
名前: 黒狼架蒼月 (ID: DkN/A4kL)
参照: 懲りずにまたまた作成しちまったよ俺…orz

黒のTシャツに銀色の短髪を風に靡かせる少年。
誰もが見たらきっと必ず『絵に描いた様な美男子だ』と言うだろう。
銀髪の少年は無意識に空を見上げる。少年の墨色の瞳に映るのは雲一つ無い青空。
頭の中に浮かんだ言葉、



『雲一つ無い空って寂しいモンだなぁ』



空を見詰め

「あーぁ、本来の目的忘れちまいそうだ」

呟きながら寝そべった。
そう、銀髪の彼こそゴッドエデンで造られた少年型人造兵器『ゼクロ』だった。
彼の目的はフィフスセクターに逆らう雷門を潰す事だ。
フィフスセクターは平等な勝敗を決め、聖帝が決めた勝敗指示を従わせる組織だというのに
雷門だけは間違ってると非難し、今も逆らい続けている。
その御陰で木戸川や月山国光、天河原、万能坂まで雷門の革命の影響を受け反逆を決意しているという。
反逆校の雷門を野放しにしておいては危険だ、組織に従う研究者達は聖帝の、フィフスセクターの為に雷門を潰そうと人造人間を造ったのだ。

「ま、雷門を潰すなんて容易い事だしなぁ。
まだまだ時間あるし、ちょっくら此処でゆっくり散歩していきますか…。
っと、その前に」

お昼ねお昼ねっと…。
ゼクロはそのまま眠りに就いてしまった。

♯続き ( No.5 )
日時: 2012/08/31 18:27
名前: 黒狼架蒼月 (ID: DkN/A4kL)
参照: 懲りずにまたまた作成しちまったよ俺…orz

昼寝してから一時間経ち漸く目を覚ますゼクロ。
散歩しようと起き上がろうとした瞬間、どこからともなくボールが飛んできてゼクロの顔面に衝突した。

「ご、御免なさいッ!大丈夫ですか?!」

遠くから声が聞こえたので其の方向を向けば赤と黄のボーダーの服を着用した子供達数人が慌ててゼクロの方へやって来た。

「痛ェな。 何しやがんだ餓鬼んちょ」
「うッ、うぅ…御免なさい…」
「まぁちゃんと謝ったしな、許してやるよ」
「有難う御兄ちゃんッ!」

じゃあな。と去ろうとした時、薄紫のツインテールの少女は呼び止める。

「ねぇ御兄ちゃん、御兄ちゃんサッカー好き?」
「サッカー?」

サッカーの単語でゴッドエデンでの教習所に連れられ特訓した事を思い出した。
雷門を潰す為過酷な訓練を受けさせられた事は今でもゼクロは覚えている。
そんな過去の話を目の前にいる子供達話しても理解されないかどん引きされる位ゼクロは把握している。
どう返答しようか迷ったが、良い答えが全然思いつかないので

「あー…好きだけど」

サッカーが好きだと嘘の返答をした。
ゼクロはあくまでも雷門に制裁を加えるためだけに造られた兵器だ。
応対する能力があっても、痛みを感じる神経があっても〝サッカーが好き〟という様な心から何かを好きになる純粋な感情は一切インプットされてない。
純粋な質問をされても感情があんまり無いゼクロにとっては難しい質問であり、どう返答すれば良いか分からなくなってしまう。

「ホントー?! じゃあさ、一緒にやろうよッ!ねッ?」
「え、ちょッ…!」
「早く早くぅー!」
「ちょッ引っ張んなってッ…!」

子供達に引っ張られグラウンドに連れて行かれるゼクロ。

『しゃーねぇなぁ、付き合ってやるか…』

もう一つ、頭の中で考えている事がある。

『ま、ちょうど雷門中ってトコ分かんなかったし。付き合ってやった見返りとして雷門の場所を教えてもらうか』

♯続き〝ゼクロside〟 ( No.6 )
日時: 2012/08/31 19:56
名前: 黒狼架蒼月 (ID: DkN/A4kL)
参照: 懲りずにまたまた作成しちまったよ俺…orz

「一体十一勝負って事で良いか?」
「えー、御兄ちゃん大丈夫なのー?」
「負けちゃうよー。 それでも後悔しない?」
「しねーよ馬鹿。 オラ、とっとと始めんぞ」




「フン、」
「ふぇ?!」
「『プレストターン』ッ!」
「早いッ!」

オイオイ、こいつ等の実力はこんなモンだったのかよ?
話にならねぇってほど貧弱だな。
ほんのちょっとだけ軽ーく遊んでやりますか。

「遅いッ遅いねぇ!!! 『バーニングサマー』ァ!!!!!」
「うわぁッ…!!!」

あーあーあーあー、お遊び程度で手加減してやったのにこいつ等へばってやがる。
やっぱりそんな実力じゃ俺に勝つ事は不可能だ。
俺飽き性だから遊びを終わらせてそろそろ本気だしますかっと…。

「此れでも喰らってやがれッ!『バリスタショット』ッ!!!!!」
「おわぁッ…!!!!!」

…少しやり過ぎたか。
ま、アイツ等貧弱すぎだし仕方ないよな。あんな野郎共なんかより雷門潰しした方がマシだったか。

「んじゃ、俺勝ったんで………雷門の場所でも教えてもらおうか」
「うぅッ…ひっくッ…此処を真っ直ぐ行って突き当たりを右に行ったらある……うぇッ…ひっくぅ…」
「あー、サンキュ」
「御兄ちゃんのバァーカ!!! 大人気ない!!! 白髪野郎!!!」
「ん〝な〝ァ…!!? テメェもう一発『バーニングサマー』おみまいすんぞ」
「うあぁああぁぁあああんママァあああぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」

逃げる位だったら最初から白髪言うんじゃねぇよ…。
まぁいいや、場所は分かった。あとはどう潜入するか、だ。
どうすっかなぁ…。うーん…。

♯続き ( No.7 )
日時: 2012/08/31 21:15
名前: 黒狼架蒼月 (ID: DkN/A4kL)
参照: 懲りずにまたまた作成しちまったよ俺…orz

漸く雷門中に到着したゼクロは早速運良く通りかかった教師に作り笑顔で呼びかけた。

「あの、スミマセン」
「あら、貴女は…見た事無い女の子ねぇ? 何しに此処へ?」
「あははッ、ヤダなぁ。俺、男ですよ? 用件は雷門の転入手続きをしに来たんですよ?憧れの雷門サッカーに憧れて…」
「そうだったのッ?気付かずに御免なさいねぇ…。 それでは行きましょう」
「ハイッ、今日からヨロシクお願いしますッ!」

アッサリ突破出来たゼクロは思わず笑いそうになったが生徒達は彼に注目しているので、感情を抑えながら無表情で先生の後を着いて行った。




雷門の制服を渡され

『うわッ、こんなダサい制服なんか着てられるかっての…』

渋々言いながらも着こなすが鏡で自分の姿を見たゼクロは自惚れてしまった。
教師からも絶賛の声が上がり益々上機嫌になるゼクロ。

『…此れ、一生の宝物にしよっかなぁー』




自分がクラスメイトと共に過ごす教室に案内してもらった教師に一礼し、早速教室に入室した。
入った途端クラス中がざわつき、特に女子なんかゼクロを見て〝イケメン〟だの〝こっち向いて〟だの騒ぎ放題だ。

『あー…イラつく』

と此処で教師が机をバンバン叩けばざわつきが収まった。

「転校生の『月音ゼクロ』だ。 親の事情でこの学校に移る事になったそうだ。 仲良くしてやれよ」
『ハイッ!』
「席はー………『松風天馬』の隣だなッ!」
「ッ、」

松風天馬と聞いて一瞬眼を見開いたゼクロ。

『コイツだ、コイツが潰すべき雷門の大将か…』

まだまだ潰すのは早いと思ったゼクロは暫く天馬の様子を観察する事にした。
天馬だけではない。剣城も、神童も、皆…。




another title/[転校生にご用心]

【転校生の入部】〝天馬side〟 ( No.8 )
日時: 2012/09/01 12:45
名前: 黒狼架蒼月 (ID: DkN/A4kL)
参照: 懲りずにまたまた作成しちまったよ俺…orz

放課後。
何時もの様に信助と一緒に部室に行くんだけど今日は違った。
転入生のゼクロが俺達を引き止め、こう言ってきた。

「天馬君、だよね? 俺、サッカー部に入部したいんだけど…良いかなッ」

あまりの急展開だったので俺は声が出なかった。
ゼクロが俺達のサッカー部に入部したいと頼んできたんだ。
ゼクロもサッカーが好きなんだな。
俺はサッカー仲間が増える嬉しさを心の中で叫びまくった。

「ホントー?! じゃあ今すぐ行こうッ!」
「狩屋ー!輝ー! ゼクロ、サッカー部に入部したいんだってー!」
「う、うん分かった!(うわッ、俺こーゆー人苦手かも…)」
「(シッ!聴こえますよ狩屋君!)じゃあ先に行って神童先輩に御報告してきますねー!」





(writing now)


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