二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ボカロ曲 今はネジと歯車とプライド コメくれ〜
- 日時: 2011/06/11 11:10
- 名前: 紅薔薇 (ID: vQ7cfuks)
紅薔薇です!
僕は、別のとこで闇のダンスサイトってボカロ曲を書いてました。
ついこないだ完結!
アブストラクト・ナンセンス
ぷろろーぐ・うた>>1
1話>>2 2話>>3 3話(終)>>4
ネジと歯車とプライド
プロローグ・歌詞>>5
1話>>6
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- Re: ボカロ曲 今はアブストラクト・ナンセンス ( No.2 )
- 日時: 2011/06/06 09:12
- 名前: 紅薔薇 (ID: vQ7cfuks)
Ⅰ 日常がつまらん。
「ねー、リン!将来の夢なにしたー?」
将来の夢に関する作文を———それが今日の国語だった。
ミクがパタパタとやってきて、話しかける。
「まだ何にも。とくにきまってないわ」
「ふーん。私は歌手って書いた」
わたしはケータイをピコピコやりながらミクの話を聞いた。
「だってミクは歌上手いでしょ?わたしは特にそういうのは…」
「でもリンは声が綺麗だし…」
そんなこと言われても、わたしはその作文を机上の空論としか思えないんだもん。
鉛で紡ぐ将来設計。シャーペンの芯て鉛だよね…
はっきりいっちゃうと、わたしは学校自体嫌いなんだ。
耳を澄ましてみれば、あちこちでうわさ話が聞こえる。
人の悪口も、もちろんいっぱい聞こえんのさ。
「ねー、ここだけの話ねー!」
どこかから声が聞こえてくる。声が大きいよ、聞こえてるからね。
「リンて、バイト2コもやってるらしいよ!」
「校則違反じゃーん!!」
…………。
だって家計が苦しいのよ、わたしのお小遣い少なすぎんのよ。
ミクが嫌そうな顔で私の腕を引っ張った。
「行こう。ここヤダ」
ずるずると引っ張られていくわたし。でもこんな風に行動力があるミクがわたしは好き。
わたしといると、ミクまで悪口言われるよ?
そう言ったことがある。
でもミクは、
「へーき!」
それだけの返事をして、わたしに一緒にご飯食べよー、と言ってくれた。
とっても強くて、優しくて美人で。
わたしの親友だと思っている。他にも、2・3人は友だちはいるけどね。
- Re: ボカロ曲 今はアブストラクト・ナンセンス ( No.3 )
- 日時: 2011/06/10 17:24
- 名前: 紅薔薇 (ID: vQ7cfuks)
Ⅱ シぬ勇気なんてないんです
わたしは窓からひょこっと顔を出した。
わたしの家はマンション。だから、結構高い。落ちたら…
シネルカナ??
なんて考えてしまった。シぬ勇気もないくせにね。
床に寝っ転がって、天井を眺める。真っ白。ワタシの汚れた心と比較して悲しくなったよ。
この気持ちに共感してくれる人はいるのかな??
居ると思うけど、やっぱり表に出さないと思う。
ミクはそんなこと考えてなさそうだしね…
起き上って、お母さんの部屋に侵入する。
母は医療関係の仕事をしている。救急セットを開けた。
即席注射器みたいのがある。それを取り出した。
「……」
しばらく考えて、
手首にぶっ刺してみた。
痛い。いや、当たり前だろ。
血があふれてきた。このままこうしてたら…
けど次の瞬間、母が帰ってきた音がした。
ワタシはゴミ箱にそれを捨てた。上に紙かぶしてわかんなくする。
「おかえり!!」
さけぶと、母が呼ぶ声が聞こえた。
「ケーキ食べる?」
食べる。
私は深呼吸した。血の赤色を見たときから息をつめていたような気がする。
手首の時の気持ちを思い出すと、涙が出そうだったけど我慢。
ワタシ、死にたいのかな。死にたくないのかな。
ミクがいる間はシななくていい。
ふと、そんな風に考えた。
- Re: ボカロ曲 今はアブストラクト・ナンセンス ( No.4 )
- 日時: 2011/06/11 09:08
- 名前: 紅薔薇 (ID: vQ7cfuks)
Ⅲ 夏休み
「暑い、暑すぎる……」
ワタシはガ○ンとミカンをくわえて自分の部屋に寝転がっていた。
夏休み。学校の連中と顔を合わせなくていいのは気が楽。
アイスをもぐもぐ食べてたら、中学まで一緒のカイトを思い出した。
アイスバカ。特にハーゲ○ダッツ。気が弱くて、へらっとしてた。でも、いい奴。
弟のレンは友だちと遊びに出掛けた。いっぱいいていいわね。
ミクに電話しようかと思った。でも、ちょっと遠慮がちになる。
だって、ミクは私より年下なんだよ…
ワタシは留年生。だからクラスメートのほとんどが1つ下。
退屈だった。アイスの棒をゴミに捨る。
ワタシは何となくナイフを見つけ出して、胸にあてた。
お母さんは悲しむかな、ミクはなんて思うかな。
ナイフをもとの場所に戻す。苦しむ覚悟なんてないもの。
やりたくもない夏休みの宿題。
え、何?私の苦手な証明?
「面倒だなぁ……」
どーでもいいや、四捨五入。
急に悲しくなってしまった。泣いた後、ぶらっと外に出る。
道路の真ん中に出てみる。
車、来てる…
次の瞬間に、誰か男の子の声。
「アブナイっ!!」
ワタシは逃げ出した。道路から。
叫んだのはカイトだった。腕にアイス入りコンビニ袋。緊張感0。
急に涙が出てきて、カイトの腕を握って泣き出した。
「何やってんだよ…」
カイトは言う。ワタシ、中学からこんなだもんね。
だって、ミクは年下。先生あてになんない。誰にもすがれない。
苦しいよ。泣きたいよ。
ワタシは、ただのガラクタ。
今は晴天だけど、ワタシの気持ちみたいに明日は雨だ。
きっと。
- Re: ボカロ曲 今はネジと歯車とプライド ( No.5 )
- 日時: 2011/06/11 10:49
- 名前: 紅薔薇 (ID: vQ7cfuks)
プロローグ
世界有数の玩具会社、「C factory」。
そこで始まる、1つの物語。
地下43階に捨てられた2人の「不良品」。
そして、多くの出会いと別れ。
1つの冒険と奇跡が始まる———
歌詞
創り出すために造られた 同じ姿 等しく愛されるために
シリアルナンバー「BMD2」の私 目覚めたのは ゴミ処理場の中
また一人 投げ込まれてきた 不良品は必要とされないの
「C factory」地下43階から 逃げ出すのは 不可能なこと
「愛されるべき玩具(おもちゃ)に個性などいらない」
「量産型は量産型らしく」
その規律を乱す 私たちの存在 彼らにとってそれは 許されぬこと
鉄屑に埋もれてた ネジと歯車とプライド
それが当たり前なら どうして私たちは生まれたの?
自我を手に入れたイレギュラー そんな私たちの出会いは
虚飾の世界で起きた 一つの奇跡の始まり でした…
知っていた 外に出るルート 鍵のない 壊れかけた排気口
どうしてみんな わかっているはずなのに 誰一人 動こうとしないの?
知っていた 外の世界のこと どうせそこに いいことなんてないの
だけどあなた 一生懸命なのね ほんの少し 考えてあげる
「勘違いしないでよ 別にあなたの為じゃないんだから!」
「うん、わかってるよ どうもありがとうね!」
さあ今始まる 私たちの戦い ゴミ処理場から 新しい世界へ
普通に生まれたなら 幸せに生きられたかな?
不良品の私たち 本当に誰にも愛されないの?
それを確かめるために今 二人でここから抜け出そう
虚飾の世界で起きた 一つの冒険の始まり
やがて訪れる いくつかの出会いと別れ
やがて君たちは 多くのことを学ぶ
普通とは何か それは正しいことなのか
だけどいまはただ ひたすら走り続ければいい
鉄屑に埋もれてた ネジと歯車とプライド
それが当たり前なら どうして私たちは生まれたの?
自我を手に入れたイレギュラー そんな私たちの出会いは
虚飾の世界で起きた 一つの奇跡の始まり でした…
- Re: ボカロ曲 今はネジと歯車とプライド ( No.6 )
- 日時: 2011/06/11 11:08
- 名前: 紅薔薇 (ID: vQ7cfuks)
Ⅰ 不良品達
私は、ガタガタという振動で目を覚ました。
暗いし、狭い。ここはどこ?
そう思っていると、蓋らしきものが開けられて、光が入ってきた。
「また来たわね…」
髪がぼさぼさの金髪の女の子。眼帯をしている。
私に似ている女の子。
「ねえ、ここはどこ?私はどうなったの?」
「ここはゴミ処理場。あんたは不良品よ」
……不良品?でも私はどこも壊れてないよ…?
「理性を持ったら不良品なの。私もそうなの」
私は自分の腕を見た。肩にBMD02-Rと書いてある。
彼女は…SN7F-Rだ。SNって呼ぶことにした。
「ねえ、SNって呼んでいい?私はBM」
「わかったわよ。」
「にげだせないの?ここから」
SNは呆れた顔で私を見る。
そんなものがどこにあるの、という顔だ。
私はおとなしく膝を抱えて座った。
周りを見れば、私そっくりなのがいっぱいいる。でも少しずつ違う。
私はあちこち脱出路を探して回った。
そして、見つけたのが鍵がない、壊れかけた排気口。
「ねえ、あるよ、逃げるとこなら!」
SNに言ったら、首を振られた。
「逃げたって、いいことなんてないわよ。捕まれば終わりだし」
「……それなら、ここにいたっていいことはないよッ!!」
叫ぶと、SNはこちらを見て笑いだした。
「一生懸命ね、あなた。いいわ、やってみる…あなたの為じゃn」
「うん、解ってる、ありがとうね!」
そして私たちは一歩を踏み出した。
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