二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【REBORN!】マフィアと苛めと喧嘩と少年
- 日時: 2011/07/18 11:23
- 名前: 程銀 (ID: f7aWX8AY)
どうも、REBORN好きが通りますよ
程銀と申します。
REBORN!の何か書きたいと思って作りました。
注意
・オリキャラいっぱい。
・オリキャラの一人が苛められてる
・けどREBORN!キャラが苛めてるわけじゃないよ!
・何か変なオリのファミリーが出てくるよ!
荒らしはお断りしたいです。
登場人物なんかは適当に足していきますー。
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- Re: 【REBORN!】マフィアと苛めと喧嘩と少年 ( No.1 )
- 日時: 2011/07/18 12:22
- 名前: 程銀 (ID: f7aWX8AY)
登場人物(オリキャラ。前書いてた小説と名前被りがあります)
平野百合斗
主人公的な少年。
無口で無表情で、頭がいいが、気味悪がられて苛められている。
安いアパートで一人暮らし。
身長は150後半と小さめで、体重も軽い。
胴体や手足は骨と皮の状態だが、異様なまでの怪力を持つ。
球体を変形、自由に動かすことが出来、銃弾のようにして飛ばしたり、武器に変えることが可能。
親友と呼べるような仲の同級生などは居ない。が、よく人気者と絡むため、やはり生徒に良く思われていない。
モノクロームファミリーの大空の守護者。
八尾谷尚希
百合斗の同級生でクラスメイト。だが、殆ど喋ったり絡んだりしない。完全利己主義者で、自分にとってマイナスになるような行動は取ろうとせず、また、余計な関わりも持たない。
運動神経が良く、人気があるというよりモテる。身長は170前半。
扇を武器とし、風を自在に操る。
比較的無口な方ではあるが、学校では猫被っている。そのため、学校内では明るいキャラとして固定されているが、実際はそうではない。
モノクロームファミリーの嵐の守護者。
板巻珠雨
尚希の幼馴染。身長は160後半。
並盛に入学当初から百合斗に興味を持ち、なんらかのきっかけを作って接触に成功した。が、本人は学年ではトップクラスの人気者のため、百合斗側が接触を拒む。
明るい性格で誰とでも友達になれるが、接触を拒む百合斗には手を焼いてる。
隠れドS。百合斗が苛められているのを見ても嫌悪感一つ覚えないが、百合斗を苛めた者に対しては激しい怒りをもつ。
大鎌を武器とし、トリッキーな動きで相手を翻弄する。
モノクロームファミリーの雲の守護者。
谷原春斗
イタリアからの帰国子女で、イタリア人と日本人のハーフ。だが、日本人の母の強い意向で、名前は日本風になっている。
身長は160半ば。
いつもニコニコしていて笑顔を絶やすことが少ないため、よく子ども扱いされる。
天然気質で、物事を勘違いすることが多い。たまに鋭い観察眼や憶測を披露するが、その機会も少ない。
武器は薙刀。扱うのが難しい武器だが、本人は幼少の頃から興味を持ち、所有していたため、先の読めない動きを見せる。
モノクロームファミリーの雨の守護者。
- Re: 【REBORN!】マフィアと苛めと喧嘩と少年 ( No.2 )
- 日時: 2011/07/20 16:07
- 名前: 程銀 (ID: f7aWX8AY)
どうも、モノクロームファミリー雲の守護者、板巻珠雨です。
今は昼休み真っ最中で、何故か屋上に雲雀が不在。そのため、かなりの人数が屋上で弁当を済ませようと集まっています。俺は、昼飯のためじゃないけど、屋上に来た一人。
ここからは体育館裏が見えて、双眼鏡で覗けば、三年の先輩男子に囲まれているうちのボス、百合斗がよく見える。
「板巻、何してんだ?」
「…、何だ、獄寺か」
びっくりした。こんな地面に向かって双眼鏡向けてる人間に話しかけるか?どうでもいいけど。
バードウォッチングです、なんて、リアルにやってたら若干引いてしまうようなことは言わない。
「百合斗の観察」
獄寺の表情が曇った。
どうして?
君には一切関係ない。
確かに俺のところのファミリーは、ボンゴレと仲がいいらしいけど。
正直、君らに興味ないし、関わって欲しくないんだよなぁ。
…ヴァリアーは別なのに。
「嫌そうな顔しないでよ」
「…どうして」
「助けないの?って、聞きたいんでしょ?助けるわけないじゃん、百合斗本人がそれを拒絶してるんだから。俺がもっと地味で人気もそんなに無かったら、助けてもいいんだけど。俺が助けると、百合斗の立場が悪くなる」
つまり、もっと苛めが激化するんだよ。別に俺は構わないけど、俺自身は痛くないから。
苛めた奴らは許さないけどー。
「用件はそれだけ?」
「…ああ」
「じゃ、お引取り願います。あの三年共の顔覚えておかなきゃいけないから」
獄寺は強く俺をにらみつけると、ボンゴレ十代目、沢田綱吉の所へ戻っていった。従順な犬だな、と思う。
俺も百合斗のそういう存在になりたいっちゃなりたいけど、百合斗が俺との接触を極端に嫌うから、なれない。一年の最初の頃から興味があったのに、百合斗を苛めてるやつの所為で、知り合いとかいう最底辺にしかなり上がれなかった。
「あ、終わったかな。…しかし、何で百合斗が苛められてるんだろ」
学校には無口で無表情の奴なんて、いくらでもいるのに。
千種とか。千種はここの学校じゃないけど。
体格が小さくて細いから?俺より強いのに?百合斗は本気を出してなくて、出そうともしてないのに?
まあ、百合斗が本気を出そうとしないのは、他人を傷つけるのが怖いだけだけど。甘い考えだと思うけど、言ったところで百合斗はそのスタイルを曲げようとはしないだろうし。
あ、こっち見てる?
明らかに不機嫌そうな顔してるな、良くないよ、そういうの。
「愛想は良い方が得だよ。…良い生徒面してた方が、将来楽だって」
とにかく、こっちが屋上から観察してたっていうのは百合斗にバレてたようで。そのうち、超直感だ、とか言い出すのかな。とりあえず、百合斗を迎えに行こう。
「…板巻君、どうしたのかな。地面の方を双眼鏡で覗いたりして。もうどっか行っちゃったけど…」
ボンゴレ十代目、沢田綱吉、通称ツナが、階段を駆け足で降りていく珠雨を見て訝しげにつぶやく。
ツナの両脇には、獄寺隼人と、山本武。
「さあ、忘れ物でもしたんじゃないですか?」
獄寺は、あえて珠雨のしていた事をツナに告げなかった。
珠雨とツナは、普通に仲が良いから。いつもではないけれど、一緒に居ることがあるから。ツナを幻滅させたくないから。
「そういえば獄寺、さっき珠雨と話してたけど、何かあったのか?」
「別に、何でもねえよ」
- Re: 【REBORN!】マフィアと苛めと喧嘩と少年 ( No.3 )
- 日時: 2011/07/27 18:11
- 名前: 程銀 (ID: f7aWX8AY)
「…大丈夫?」
「遅い」
百合斗は、声をかけた相手が珠雨であると思い込み、話しかけた相手の顔を見る。
「…?君確か、笹川了平の…」
「あ、うん、その妹の笹川京子。百合斗君だよね、怪我大丈夫?」
「……どっか…行ってくれないかな」
百合斗はぶっきらぼうに、京子の良心を振り払うように吐き捨て、その場に座り込んだ。
「…百合斗君」
「…どっかいってってば」
「辛くないの?」
京子の言葉に、百合斗が一時的に硬直したように固まった。が、すぐに調子を取り戻し、鼻で笑って切り返す。
「逆に君は、悪いことをしたことも無いのに苛められてる人間が、辛くないとでも思ってるの?」
珍しく饒舌に、それも早口で言ってのける。
自分の気持ちと、真実をごちゃまぜにした言葉だった。
「…そう、そうだよね、ごめんね、用も無いのに話しかけたりして」
京子は、自分は全く悪くないというのに、申し訳なさそうにしてその場を去った。
「や、遅れて御免ね、百合ちゃん」
「…その呼び方、やめてよ…。お前にそんな呼び方されたら、」
「いじめが悪化するって?」
遅れて現れた珠雨が、百合斗の言葉を先取りする。
百合斗は表情をしかめっ面にさせて、渋々といった様子で頷いた。
「今の三年、誰だか分かる?」
「さあ…知らない。適当なこと言われて、連れてこられただけだから」
珠雨は、満足げに相槌を打つ。
百合斗が訝しんだ眼差しでこちらを睨み付けて来たが、気にも留めなかった。
「百合ちゃんさぁ」
「………」
何、と一言言うのが面倒になったのか、それともその気力が失せているのか、明らかにイラついた目でまたこちらを睨む。
「あの携帯、百合ちゃんのだよね?さっきから着信来てるけど」
「さ、…先に、言えよ」
裏返りかけた声を戻し、冷静になって言い直す。
百合斗は落ちている携帯を拾い、ボタンを押して携帯を耳に宛がう。
「……あ、お兄ちゃんか、何?どうしたの?…は?はは、あ、そう、じゃあ、近いうちに行こうかな、うん、じゃあね」
「お兄さん?何て?」
電話に出た瞬間に声の表情が豊かになった百合斗に、珠雨が茶々を入れるような声色で問いかける。
振り返った百合斗は、電話に出る前とさして変化の無い無表情だった。
「…?なんか、…イタリア来いってさ」
「…は?」
「手伝って欲しいんだってさ……何を、かは知らないけど」
「で、いつ行くの?俺らも行っていいの?」
「…駄目、お兄ちゃんはお前たちを使命してなかったし…」
「ちぇー、あっそー、じゃ、いいや」
「うん…そうして」
百合斗は、適当に伝えられたことだけを述べ、珠雨を避けるようにその場を去った。
否、珠雨を避けて、その場から去った。
「…はぁ…用心深すぎ、俺、そんなに胡散臭いかな、」
珠雨は頭をがしがしとかき乱すと、体育館の屋根を方を見上げる。
「雲雀」
風紀委員長の姓を読み上げた。
体育館の屋根から、人影が姿を現す。太陽の逆光で、端から見れば人物の特定は出来ないが、珠雨には分かっていた。
「…いつから気付いてたの?」
人影、雲雀恭弥は、体育館の屋根から珠雨の目前に飛び降りる。
不快感を瞳に浮かばせ、珠雨をにらみ付けた。
「最初から。気配云々以前に、俺、屋上から見てたし。双眼鏡もあってのことでお前が居るの最初からバリバリ感知してたけど?」
「あ、そう。…板巻珠雨、君、気に入らないなぁ」
珠雨は突然の告白に、目をぱちぱちと瞬かせた。
首を竦めるおまけつきで。
「おや、どうして?俺、雲雀が嫌がるようなことしたっけか」
「何言ってるの?」
「うーん、何言ってるんだろう」
「存在自体がだよ」
雲雀は仕込みトンファーを掲げ、思い切り珠雨に向かってなぎ払う。
が、珠雨はそれを身を屈めて避け、飛んできた膝蹴りもバックステップで免れた。
雲雀はそれを表情を若干歪ませて飲み込む。
「怖いこと言うな、俺この学校の風紀乱したっけ?」
「いつもね」
「例えば?」
「平野百合斗と接触しようとして僕を利用したりとか、平野百合斗に暴力を振るった奴を殴り倒したりとか、平野百合斗を付回したりとか」
「最後が犯罪くさく聞こえちゃうんだけど」
「君がモノクロームの雲の守護者でなければ、彼も通報してただろうね」
「うん、まあ、…そうかも」
珠雨は苦笑いをしながら認める。
実際、百合斗は仮にも仲間であるモノクロームとボンゴレ以外をなんとも思っていない。
「けど、別に二番目はよくない?助けたわけだし、結果として」
「平野百合斗に対する苛めが悪化しちゃ、元も子もないんじゃないかと僕は考える訳だけど。それに、喧嘩に変わりないしね」
「結果が大事なんだよ、物事ってのは」
「そうだね、その点は僕も同意する。…まあ、次から平野百合斗を苛めた奴は僕が処理するということで」
「え?何?お前も百合斗を助けたいの?」
「冗談。虫唾が走るよ、その考え。僕は助けたい訳じゃない。ただ、殺して損も得もしない奴は、殺したって意味ないからね。一応生かしておくだけさ」
雲雀は珠雨を鼻で笑うと、体育館の屋根に飛び乗ってどこかへ行ってしまった。
- Re: 【REBORN!】マフィアと苛めと喧嘩と少年 ( No.4 )
- 日時: 2011/07/31 12:59
- 名前: 程銀 (ID: 2zVo1PMY)
結論から言っていいのだろうか。
百合斗が、お兄さんからの連絡を受けた翌日、学校に姿を現さなかった。
苛めてる奴らが拉致って色々やってるのかとも考えたけど、百合斗以外の欠席者は苛めに無関係の奴しかおらず。というか、殆ど欠席者は居なかった。
「珠雨ー、百合斗居ないけど、何か言ってたー?」
「あー、春斗。いや別に、そういうのは特に聞いてない…と思う」
春斗は別のクラスにも関わらず、ずけずけと俺の教室に入ってくる。
谷原春斗。帰国子女で、イタリア人と日本人のハーフ。モノクロームファミリーの、雨の守護者。
俺もそうだけど、誰とでもすぐ友達になれる。中には、こいつが一方的に友達だと思い込んでるのも居るのかもしれないけど。俺は性格が正直物凄く悪い。凄い悪い。人を利用するのに何も思わないから、とびきり悪いんだと思う。けど、こいつは物凄くいい奴。例えば、山本みたいに。
雨の守護者っていうのは、いい奴が多いのだろうか。スクアーロも何だかんだで世話焼きな奴だし。
話が大幅に反れた。今は百合斗の所在についてだ。
「携帯も応答ないし…どこ行ったんだろうなー」
「さあ…あ、尚希ーっ!!」
不意に、春斗が廊下に向かって大きく手を振った。
尚希と呼ばれた少年が、目を少し見開いてこちらを向く。
なんて、小説口調。
あいつは俺の幼馴染で、モノクロームの嵐の守護者。いつもは明るく見せかけてるけど、本当は全然違う。話しかけても応えないときがあるし、睨みつけると滅茶苦茶怖い。人気があるというより、モテ野郎である。
「…何、春斗、今日は百合斗が居ないみたいだけど」
爽やかに笑って春斗に問いかける。
眩しいぜ、この野郎。俺は作り笑いが苦手だから、こいつみたいに常時笑えない。春斗はいつもマジで笑ってる。うん、例えるなら山本みたいに。こいつ山本に似てるな。百合斗は持っての他だ。笑った顔は、一度しかみたことがない。形容するなら天使だった、とだけ言っておこう。
ちなみに、百合斗が笑ったのは百合斗のお兄さんに褒められたとき。ブラコンかどうかはともかく、あの兄弟、仲はとても良好だ。
「やっぱり尚希も聞いてないかー、俺らもなんだよ、百合斗が今どこに居るのかも分からない」
「ふーん。何か昨日とかに手がかりみたいなのは掴んでないわけ?」
手がかり?手がかり。手がかりね。
百合斗がそう簡単にそんなもん残すとも思いづらいけど。百合斗はぶっちゃけた話殺しが主な仕事だ。銃器の扱いが上手いから、狙撃だの近距離戦だのも軽々やってのける。日本じゃ当然ながら法に触れることだ。法に触れていることを自分が行っていると知られないために、あいつは極力、というか、絶対に自分の手がかりを残さない。
完全犯罪お手の物、凄いですね。
手がかりっていったって、百合斗のものとなると、思い出すのも難しい…うん?
「あ」
「ベル、百合斗はまだ起きないのかい」
「起きねえよ、ちっと腹殴っただけで気絶しやがった、うししっ」
フードを目深に被った赤ん坊が、ティアラをつけた金髪の少年に問うた。
金髪の少年、ベルフェゴール、通称ベルは、百合斗が寝苦しそうに眠っているソファにどんと座る。
「これで永遠に起きなかったら、君、四葉に殺されちゃうよ」
「大丈夫だって、こいつ簡単に死にやしねえから」
イタリア、ヴァリアー邸。
百合斗は、下校中にベルから鳩尾に拳を入れられてあっさりと気絶、半ば強制的に連れてこられた。
「ぅ…ぐ…」
「お?起きる?起きる?しししっ、おい百合斗ー」
ベルは悪戯に百合斗の腕にある痣を握力で圧迫する。
不意に、パシリ、とその手を叩かれた。
「…痛いんだけど」
「良かった、起きたんだね、百合斗」
「……そりゃ、どうも、マーモン。…で、お兄ちゃんはどこなのかな」
状況を瞬時に把握したのか、よろよろとソファから立ち上がる百合斗。
廊下に出るドアのノブに手を伸ばした瞬間、急に膝を折って崩れ落ちてしまった。
「百合斗?どうかしたのかい?」
「あー…脚、やられたかな…何で昨日歩いて帰ろうとしたんだろう……バットで殴られたの、忘れてた…かな…」
「しししっ、馬鹿みてえ、モノクローム大空の守護者がそんなんでいいのかよ?」
ベルは毒づき半分からかい半分で百合斗をけなし、手を引っ張って無理矢理立たせる。
百合斗は壁に寄り掛かって、何とかバランスを保った。
「…ベルー?百合斗起きた?」
「…あ、」
もう大人の、それでも子供らしさを残した様な声が百合斗達の耳に届く。
それは、まぎれもなく、
「…お兄ちゃん」
平野四葉だった。
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