二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【銀魂】 笑わない花
- 日時: 2011/08/31 17:58
- 名前: 悪魔ビビ (ID: U94d6Dmr)
- 参照: 暑い
ちわ!
はじめましての人、久しぶりの人、あ、なんかコイツ見たことあるなぁって言う人もいらっしゃい☆
散々名前を変えましたが、どうも、悪魔ビビです(にこ
今回、また銀魂小説にチャレンジしたいと思います!!
駄文ですがよろしければ楽しんでいって下さい!!
++注意事項++
・駄作
・亀更新
・荒らし、チェンメはUターン
*キャラクター*
名前:八重 /やえ
年齢:18
性別:女
性格:明るく 優しい性格だったが今は心をとざしている
容姿:銀色の長い髪 金色の瞳
備考:小さい頃に母を病気で亡くした 母が死んで以来軟禁状態で育った 唯一心を開いているのは世話係の雅のみ 感情が出ず しゃべれない 自分の名前と過去の記憶がない 桜が咲いた日しか外に出てこない為屋敷の者には『サキ』と呼ばれている
ではでは、どうぞお楽しみください(*^_^*)
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- Re: 【銀魂】 笑わない花 ( No.1 )
- 日時: 2011/09/01 16:44
- 名前: 悪魔ビビ (ID: U94d6Dmr)
- 参照: 暑い
プロローグ
サクラ吹雪の舞う夜
大切な人を失った・・・
だれよりも大切で
だれよりも大好きだった・・・
寂しくて 苦しくて たくさんの涙が頬を伝った
突きつけられた現実ーーーーーーモウ私ハ必要ナイ
その日から私は・・・
感情を 声を 名前を
失った
もう2度と私は・・・
名を呼ばれない
笑えない
もしもう1度だけ願いが叶うなら・・・
ここから助け出してほしい
それが私の願い・・・
- Re: 【銀魂】 笑わない花 ( No.2 )
- 日時: 2011/09/01 17:11
- 名前: 悪魔ビビ (ID: U94d6Dmr)
- 参照: 暑い
/01
温かな春の風が歌舞伎町を走る。そんな中、「万事屋銀ちゃん」のオーナーである坂田銀時と従業員である、志村新八、居候の神楽は江戸で1,2を争う大企業の「桜庭家」の屋敷の中を歩いていた。
「や〜なんか、こう・・・次元が違うね!うん」
「当たり前じゃないですか!江戸で1,2を争う大企業の屋敷ですよ?」
「酢昆布大人買いできるアルカ?」
「大人買いどころか一年分くらい買えるんじゃないかな」
「百年分くらいは余裕で買えますよ?」
3人のアホ丸出しの会話に入ってきたのは屋敷の案内係をつとめている長い漆黒の髪に紫色の瞳の美しい女である雅だ。雅は薄く微笑みながら振り返った。
「それより、もうすぐサキ様のお部屋へ着きます。出来ればお静かに」
「あ!サキさんって言うんですか?依頼主のお嬢さんって」
「いえ、私共が勝手にお呼びしているだけです」
「え!?じゃ、じゃあ本当の名前はなんて言うんですか??」
「それは・・・分かりません」
「はい?」
雅の返答に3人は首を傾げる。そんな3人を見て雅は少し哀しそうに微笑んだ。
「誰も・・・サキ様の本当の名は知らないのです」
「誰もって・・・依頼主もですか!?」
「はい・・・サキ様の名を知っておりますのはサキ様の本当のお母様のみです」
本当のお母様と言うことは今の当主夫人は再婚相手だろう。そこまで考えたところで銀時の頭にはある疑問が浮かんだ。
「じゃあ、何でサキ様ってよんでんだ?」
「それは、サキ様は桜が咲いた日しか外に出てはならないからです」
「桜が咲いた日しか・・・って事は普段は軟禁状態ってことか!?」
「「!!」」
銀時の言葉に雅は静かにうなずいた。何か言おうとする新八を遮り雅は口を開いた。
「私が話せるのはここまでです・・・あとはサキ様次第・・・」
そう言うを雅は屋敷の一番奥にある襖の前で立ち止まると襖を2度程叩いた。
「サキ様、雅でございます。お客様をお連れいたしました」
しばらくすると静かに襖が少しだけ開いた。雅は深く一礼すると襖を開けた。部屋の中を見て3人は絶句した。
部屋の中には窓ひとつと机、本棚以外には何も無かった。部屋の真ん中で白銀の長い髪をさらりと風にゆらした少女が静かに座って空を見つめていた。サキは静かに振り返り、金色の瞳で銀時たちをとらえた。
『だれ?』
サキは小さなメモ帳にペンを走らせた。その様子に銀時は首を傾げ、雅にそっと耳打ちをした。
「なぁ、なんで喋らねぇんだ?」
「サキ様は声が出せません」
「!!!」
こそこそとしている二人を疑問に思ったのかサキは雅の着物の裾を引っ張った。
『この人たちはだれ?なにしに来たの?』
雅はサキに微笑み、口を開いた。
- Re: 【銀魂】 笑わない花 ( No.3 )
- 日時: 2011/09/03 11:50
- 名前: 悪魔ビビ (ID: U94d6Dmr)
- 参照: 暑い
/02
「この方たちは、サキ様の新しい話し相手ですよ」
「え!?そうなの!?」
サキよりも早く雅に聞いたのは銀時だった。甘党の暇人は依頼の内容を把握していなかったようだ。サキは無表情のままペンを走らせた。
『帰ってもらって』
「それは出来ません」
『なんで?』
「新羅様の命だからです」
雅の口からでた名前を聞きサキは黙った。そして静かに顔を上げると銀時を見つめる。その瞳には感情は無かった。
『名前は?』
「は?ああ。俺は坂田銀時だ」
「初めまして、志村新八です」
「神楽アル!よろしくネ」
『坂田と志村と神楽ね。私の事はサキでも何でもいい』
にこりともせずにサキはメモ帳を見せた。流石の新八も苦笑いしか出来ない。その時、銀時は頭を掻きながらめんどくさそうに言った。
「初対面のヤツ・・・仮にも年上にいきなり呼び捨てってのはねぇんじゃねえの?」
『呼び捨てってなに?』
「は!?」
以外な返事に銀時は目を見開いた。
「いやいやいやいや!今時呼び捨ても知らないって・・・ええ!?」
『外の世界にはいろいろある・・・私はそれを知らない。不愉快にさせたのなら謝る ごめん』
素直な謝罪に銀時は何も言えなくなった。部屋に重苦しい空気が流れる。その空気を破るように神楽は突然軽い口調で言った。
「なら、一緒に外に行けばいいアル」
「「「!!」」」
その場の雰囲気をガン無視し、神楽はサキに向かって手を伸ばしにこっと笑った。
- Re: 【銀魂】 笑わない花 ( No.4 )
- 日時: 2011/09/12 10:27
- 名前: 悪魔ビビ (ID: U94d6Dmr)
- 参照: 暑い
/03
『・・・それはムリ』
「なんでアルか!?」
『私は外には出られない・・・』
その理由を説明しない為、神楽の頭には?が浮かぶ。
「サキ様が外に出るためには新羅様の許可が必要となります」
「外に出るために許可がいるアルか!!」
「サキ様は・・・・それほど、大切な方と言う事です」
にっこりと微笑む雅のその笑顔はそこか作り物じみていた。すると、神楽は少し考えた風にうつむいてからパッと顔を上げ、にかっと笑った。
「だったら・・・強行突破アル!!」
「「はああああああぁぁぁぁ!!!!????」」
ナイスアイディアとでも言い足そうにしていた神楽に向かって、新八と銀時はふざけんなとでも言い足そうな声を上げる。
「お前何言っちゃってんの!?そんな事したら、捕まるよ?死刑決定だよ?ふざけんなコノヤロー」
「ふざけてないネ!私は至ってまじめアル!!」
失礼なと半眼で銀時を見る。
『強行突破でも・・・ダメなものはダメ』
そう言う(?)サキに向かって神楽は納得いかなそうな顔でサキに聞いた。
「さっきから、ムリとかダメとかばっかアル!それはお前の意志の言葉じゃないネ!」
神楽の言葉にサキは面食らったような顔をする。それは雅も同じだ。
『行く・・・行きたい』
「!!」
「サキ様・・・」
サキの返事に神楽は満足そうに笑うとサキの手を握り立ち上がった。しかし・・・
カシャン
サキは立ち上がる事が出来なかった。鉄がこすれる音がする。音がする元を見ると・・・そこには。
『でも・・・それは出来ない』
「な・・・んだ・・・・それ・・・」
無表情のサキの足には鉄の枷が付いておりそれは鎖としてつながっていた。まるで、永遠の自由を封じる枷のように・・・
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