二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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月の巫女(星のカービィ)
日時: 2012/03/30 23:03
名前: 鏡猫 (ID: PCp3bZQ1)

どうもこんにちは鏡猫です。
星のカービィという事でね、進めていきたいと思います。
キャラ的には主にアニメの方が多いです。漫画の方はあまり出てこないかと・・・
あ、あとオリキャラも出てきます。ゲームキャラも出すと思います
それと、不定期更新になります。
特にこの時期はかなり遅いです。こちらでボカロの小説もやってるので。
みてやってくれると嬉しいです。


〜目次〜
プロローグ
>>1
第1話 平和な国プププランド
>>2-3
第2話 月の巫女という存在
>>4-5

Page:1



Re: 月の巫女(星のカービィ) ( No.1 )
日時: 2012/01/29 22:48
名前: 鏡猫 (ID: cHwZ8QFd)

プロローグ


ある時間、ある世界、ある場所。
とても醜い醜い戦争が始まっていました。
何人もの人が死に、何人もの人が苦しみました。
なんのために戦争が起きるのか。戦争に理由なんてないのです。
ある夜の日の出来事です。
誰もいない大草原にぽつんと2つの影がありました。
人間という種族とは離れたまた別の生き物。
その体は丸く、手や足は短い。そんな種族が2人。
1人は男、1人は女だと思われる。

「ねぇ、イクト。この世に戦争の終わりってあるのか。」

「さぁな。あったとしても俺達は死んでるかも。」

「そうか・・・。」

「明日はもっときつい戦いになるだろうと、ボスはいっていた。きっと明日が俺達の命日かもな。」

「・・・なぁ、イクト。君が死ぬ前に言わなければいけないことがあるんだ。」

「何だよ。そんなしんみりしちゃって」

「あ、あのさ・・・。俺・・・」

「はは、こんなときでも“俺”かよ。女の子なんだからさ。もっと可愛くすれば?」

「・・・私さ」

「やけに素直だな。いきなりどうしたんだよ」

「イ、イクトの事、、、す、、す、、」

「す?」

「いや、なんでもない・・・」

「なんだよ!気になるな!さっさと教えろよ!」

「・・・教えて欲しかったら明日生きてテントに戻ってこい。そうすれば教えてやる。」

「おkおk。頑張ってみるよ。」

「ふ、ふん。ま、お前には無理か。」

「はぁ?なんだよ。そういわれちゃったら意地でも帰って来てやる!」

「そうか。俺はテントに戻る。」

「? あぁ」

少女はテントのある場所へ戻って行きました。
その後に少年がついていきます。

今日は満月の日でした。
少女にとってはあまり好ましくない日でした。

と、その時のことです。
少年と少女の間に黒い霧のようなものが現れました。
そのなかから兵隊のようなものが次々とでてきます。

「なっ!なんだこれは!!」

「お前か?“月の巫女”は」

「んなっ!なぜそれを知っている!」

「え?おい!どうゆうことだよ!“月の巫女”って!!」

「ふん、お前には関係のないことだ。」

「ちょっと待てよ!」

少年は剣を鞘から抜き取りました。
しかしそれは間に合いませんでした。少女は霧の奥へ連れて行かれていってしまいました。

「イクト!!!!」


少年は、その声を信じて霧の奥へ入って行きました。
その後、2人の行方は誰もしらず。
きっとしっているのは、少女———月の巫女をつれさった兵隊だけでしょう。

Re: 月の巫女(星のカービィ) ( No.2 )
日時: 2012/03/30 22:58
名前: 鏡猫 (ID: PCp3bZQ1)

第1話 平和な国プププランド

新鮮な空気。綺麗な海。壮大な森。
ここプププランドでは、平和な時はとても平和な国。
こんな天気がいい日には、野生とか関係なくみんなのんびりしている。
そして、星の戦士も。

「今日もいい天気だなぁ。こうゆう日は、ずっと眠っていたい。」

そう呟いたのは、何もない草原にいるピンク色をし、体の形が丸い種族。
色は特にきまっておらず赤や青などといった色もいる。
この世界にはこのピンク色しかいない。
だが「星の戦士」と呼ばれ、結構有名な一部分もある。名前はカービィ。
ただ、戦いのとき以外はまったくもって使いものにならない。
なにせ本人は、戦いより平和を望む平和主義者なのだから。

「あぁ、でも眠ったらフームとの約束の時間に間に合わない…。」

そんなどうでもいいことを考えていたカービィの目の前に何か黒い霧のようなものが現れた。
カービィは、それに驚いてすぐに立ち上がり後ろへ下がった。
ずっとそれを見つめていると中から2つの影がみえた。
1人は、カービィと同じ種族のようだ。暗くて色はまだよくわからない。
もう1人は、そのでてきた1人と同じ形をしているが真っ黒だ。まるで「影」のよう。
その2人は激しい戦いをしているように見える。
といっても「影」じゃない方が防戦一方という感じだったのだが。
ところどころに切り傷がつけられており、その切り傷から微量だが血が出ていた。
両方、剣の使い手らしい。
2人が完全に外に出て来た時、その黒い霧のようなものは消えていた。
カービィは、すぐに動き出す。何も考えずに2人の間に割り入ったのだ。

「ケンカは駄目だよ!仲良くしなきゃ!」

「何いっ・・って・・んだよ!そこを・・どけ!!」

「影」は、そんなカービィを無視し、カービィごと切り裂こうとしていたが、
ぎりぎりでその剣を「影」じゃない方が受け止めた。
「影」じゃない方はかなり息切れしてる。それに対して「影」は疲れてもいなかった。
まるで「疲れ」を知らないとでもいうように。

「邪魔・・な・・んだよ」

その言葉にカービィは、いらっときたのか「影」を思い切り吸い込んだ。
「影」は、すぐに吸い込まれる。急な事で対応が出来なかったのだろう。
その光景を「影」じゃない方が驚いたように見ていた。
これは、カービィの一番最初の攻撃だった。他にも攻撃方法はあるが、雑魚にはこれが一番手っとり速いのだ。
一応あいつは雑魚だったらしい。まぁ、カービィの「吸い込み」の吸引力は半端ない。
頭を使えば大きい岩だって吸い込めるのだから。
カービィは、「影」を口の中に完全にいれてから「ゴクン」と音をたてて飲み込んだ。
特に何も反応はなかった。
何か特別な敵を吸い込むとその敵の能力を「コピー」出来る「コピー技」が使えるのだ。詳しい話はまた後で。

「なんだぁ、カスかぁ…」

「お前は!!!  っ!」

そういって「影」じゃない方はその場に倒れてしまった。
かなり息切れしてたのを見ると、体力も限界だったのだろう。それに傷も多い。
よくみると左目に、大きい切り傷がついていた。
色は、オレンジに近い色のようだ。
背中には鞘を背負っており、手には、剣が握られていた。

「え?あ、あのぉ〜・・・大丈夫?」

しかし、反応はない。
カービィは慌てた。1人だと運ぶのが辛い。この体系だし仕方ないことだ。
ずっとおどおどしていると、遠くから少女の声がした。
その少女の声がする方を向くとそこには金髪の少女がいた。
彼女の名前はフーム。カービィの親友で、カービィに言葉を教えた本人である。

「カービィ!もう!遅いわよ!何してたの!?」

状況がつかめていないフームはカービィにそう叫ぶ。
フームがカービィの近くに行ったときにやっと気付いたらしい。
その倒れているカービィと同じ種族の子を。

「あ、フーム!この子運んで速く手当しなきゃ!しんじゃうよ!出血がひどいもん!」

「死ぬほどではないけど、どっちにしろ放っておけないわね。カービィは、この剣を持って行って。」

そういってフームはカービィと同じ種族の子を抱きかかえ急いで手当出来る場所へ向かった。
カービィは、剣を受け取りフームの後についていった。

Re: 月の巫女(星のカービィ) ( No.3 )
日時: 2012/02/05 12:27
名前: 鏡猫 (ID: cHwZ8QFd)

ここ、プププランドでの唯一の城であるデデデ城の医療室のベットにさっきの子は眠っていた。
その子の体にはところどころにガーゼなどといった医療用ばんそうこうが貼ってあり、少し薬臭かった。
一番重傷だと思われる目の傷の所には、包帯がまいてあった。
なので、おきて動くとしたらとても動きずらいだろう。
その子のすぐ近くの棚には、鞘におさめられた剣がおいてあった。

「うっ・・・」

どうやら目が覚めたらしい。
包帯で巻かれていない方の目が開く。

「ここは?」

誰もが最初に起きた時そう思うだろう。
あたりを見回してから自分の左目に手をやった。
包帯がまいてあったのに気付いたようだった。
と、その時の事。
医療室の扉が開いて、そこから丸い物体が出てきた。カービィだ。

「あれ?目が覚めたの?ちょっとまってて、今フーム呼んでくる!」

「あ、おい!」

その子が、カービィがどこかにいくのを止めようと呼んでみたが、カービィは気付いていないらしく、
フームを呼びに出て行ってしまった。扉はあけっぱのままだ。

数秒後、フームを連れたカービィが医療室へ入ってきた。

「目覚めの調子はどう?」

フームが、その子に問いかける。

「普通くらいかな・・・」

「ちょっと動かないで。」

フームはそういってその子に近づいて左目の包帯をはずしていく。
左目があらわになった。
完全に止血されていたが、その傷が治る、という事はなさそうだ。
おかげで、この先永遠に左目が開くことはないだろう。

「包帯、つけたままだと動きずらいでしょ?」

「ねぇ、名前は?僕はカービィ。よろしくね!」

「私はフームよ。」

「俺は・・・イクトだ。」

「イクト、ね。早速だけど本題に入るわ。貴方はなぜこの国にきたの?」

「知らない。俺は大切な人を守ろうといしたら知らないうちにここに来ていた。」

「大切な人?」

「・・・あぁ、そいつは“月の巫女”と呼ばれていたがなんの事かさっぱり分からない。」

「その話、詳しく聞かせてくれないか?」

急に、違う人の声が聞こえた。
医療室の扉の方を見てみると、そこには仮面をつけたカービィと同じ種族がいた。
そういえばこいつの存在を忘れていた。こいつの名前はメタナイト、元星の戦士だ、という。
その実力は、カービィより少し上だった。
今は、このデデデ城の空き部屋に住んでいて、結構物知り。

「いいだろう。その前に1つ質問だ。そこにいるカービィという奴は、星の戦士なのか?」

「・・・そうだ。なぜその事を?」

イクトと名乗ったその子の問いにメタナイトが答えた。

「聞いたことはあるんだ。あらゆる敵を吸い込み、その敵の能力をコピーする奴がいるってな。」

「それ、全部当てはまってる!僕ってそんな有名なんだね♪」

カービィは無邪気だった。

「そうだな。じゃ、俺の話をしよう。」

イクトは、ここまでに来た全ての事をこの部屋にいる全員に聞かせた。

Re: 月の巫女(星のカービィ) ( No.4 )
日時: 2012/03/30 23:00
名前: 鏡猫 (ID: PCp3bZQ1)

第2話 月の巫女という存在

イクトから全てを聞いた後、メタナイトが1人呟いた。

「“月の巫女”か・・・。」

「何かしっていいるのか!?」

イクトは、そのメタナイトのようすに体をベットから乗り出して聞いてみる。

「お前は、何も知らないのか!?」

メタナイトは、そのイクトの様子に驚いているようだった。
まるで最初からこいつは“月の巫女”の事について何か知っているのだろうと、いうように。

「・・・あぁ、何も知らない。あいつからは何も聞いてなかった。なんだ?“月の巫女”ってなんなんだ!?知ってるなら教えてくれよ!出来るだけ早く、あいつを助けたいんだ!」

「(こいつが知らないなんて思ってなかった。)今は、言えない。時が来れば教えてやろう。」

「・・・そうか。」

「それに、今から助けるといってもその左目が見えなくなった状態では助けにいけない。」

「でも、もう、この左目は治らない。自分でも自覚している。かなり傷が深いんだ。」

「だからだ。今、その状態で立って歩いてみろ。」

イクトは、フームに手伝ってもらいながらベットを降り、自力で立った。
それから数歩歩いてみる。

歩けてはいるが、少しふらついている面もあった。

「上手く前が見えない。」

「いっただろう。その状態であいつらの基地にいっても即死するだけだ。まずは、その状態になれなければいけない。」

「あいつらの基地の場所が分かるのか!?」

「大体な。」

「うん!場所が変わってなければきっといるよ!僕、いったことあるもん。ダークマターのボスを倒しにね。」

カービィが話に突っ込んできた。

「倒したのか?」

「うん。でもイクトの話を聞く分には、まだ生きてるみたいだね。それか違う奴なのかな?」

「・・・そうか。」

イクトが、ふらつきながら自分の剣が置いてあった場所へ移動し、剣を持ち上げる。
そして、鞘から剣を取り出した。
ところどころに傷がある。さっき戦った時に出来た傷なのだろう。

「わぁ、カッコイイね!いいなぁ、自分専用の剣があるって。ねぇ、持ってみていい?」

「いいけど・・・気を付けろよ。」

「うん!」

カービィは、イクトから剣を受けとる。
イクトが剣から手を放した瞬間、カービィが壁まで吹っ飛んで行った。
剣はその場に落ちる。

「カービィ!大丈夫?」

フームはカービィの近くによる。

「イテテ・・・」

イクトやメタナイトは、呆然とカービィを見ていた。

Re: 月の巫女(星のカービィ) ( No.5 )
日時: 2012/03/16 08:33
名前: 鏡猫 (ID: T5S7Ieb7)

「前も、そうだった。前も、俺の剣を触ろうとした奴カービィみたいに吹っ飛んで行った。」

「それじゃ、その剣についた傷は、いつもどうやってなおしているんだ?」

イクトとメタナイトだけで話は進む。
フームは、気絶しているカービィを起きあがらせる。

「いつも、太陽の光にあててれば勝手になおる仕組みになってるんだ」

「その剣は、どこで手に入れた?」

「そんなこと聞いてどうするんだよ!何か知ってるなら教えてくれ、お願いだ。」

立っていたイクトは、その場で座りこんでしまう。
そんなイクトにメタナイトは、話を続ける。

「質問しているのは、こっちだ。今はお前に教えるべきではないから教えないのだ。そのうち分かる。」

「・・・お父さんからだよ。」

「お父さんから何も聞かされてないのか?」

「聞かされてない。ただ、ずっとこの剣と一緒に戦い続けろ、としかいわれていない。なんで俺がこの剣を持てるのか、なんで俺にこの剣を持たせたのかは聞かされていないんだ!」

「そうか」

一通り話おわり、カービィが起きあがる。

「うん?今、何がおきたの?」

周りを見ると、イクトから渡された剣は床に落ちていた。

「僕は・・・」

「俺の剣に触ったらふっとばされたんだ」

「一つだけ教えてやろう。その剣は、ある一部の人にしか持てないんだ。今のカービィを見て分かった」

「俺は、その一部の人なのか?」

「そうなんだろうな」

「・・・」

イクトは何もいわず、剣を鞘におさめ、医療室から出て行った。
きっと、外にいくために。

「あ、待ってよ!イクト!外にいくなら僕もいくよ!」

「・・・そう」

さっきまで気絶していたとは思えないくらいに元気になる。
カービィはそんな奴だ。とことん、今日一日、イクトに付きまとった。
カービィなりの優しさなのだろう。



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