二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 夏目友人帳 —分かち合うのは—
- 日時: 2012/05/03 18:43
- 名前: フウ ◆vauozlQS2w (ID: 4djK7y3u)
ほとんどの皆様にははじめまして! 大昔にここで小説を書かせて頂いてました、フウと申します。今回は夏目の二次にチャレンジです!
○アテンション
・この小説は、フウが別の投稿サイトでアップしていたブツであります。
・オリキャラ、オリ妖が相当でしゃばります。
・文章が長い割には展開が遅いです。
・最初は投稿スピード速いですが段々と落ちていきます。
・超間接的にではありますが、他作品とのコラボがあります。コラボ元を知っていなくても全く問題ありませんが、「クロスオーバーなんて見てられっか!」という方はご遠慮ください。
・荒らし、中傷などはおやめ下さい。辛口の作品評価は大歓迎です。
ではでは、御了承された方々はどうぞ。
オリキャラ紹介 >>17
第一話 >>01 >>02 >>03 >>04
第二話 >>05 >>06 >>07 >>08
閑話 >>12
第三話 >>13 >>14 >>15 >>16 >>18 >>24 >>25
- Re: 夏目友人帳 —分かち合うのは— ( No.22 )
- 日時: 2012/04/25 23:06
- 名前: 闇色グラフィティ(元神咲 祐) (ID: jZi4txmM)
初めまして!
闇色グラフィティと申します。一応、こちらのほうで二次小説を書かせていただいています。以後お見知りおきを。
夏目友人帳の二次小説があって、正直驚きました。
あれ、いいはなしですよね。何て言うか、心にジーンと来るものがあります。
僕は夏目よりニャンコ先生の方が好きです。
でも、難易度の高い二次作品な気が………それだけに更新楽しみです!
頑張ってください。
またお邪魔させていただきます。
- Re: 夏目友人帳 —分かち合うのは— ( No.23 )
- 日時: 2012/04/26 23:18
- 名前: フウ ◆vauozlQS2w (ID: 4djK7y3u)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode
こちらこそ初めまして。コメントありがとうございます!
確かに、夏目〜の二次はどの投稿サイトを見ても少ないですよね。もっと増えてくれー!
そしてこれは、とてもきれいなお話ですよね。前半の妖との切なくもあたたかい交流、そして後半は彼にとっては初めてであろう、人との心の繋がりで揺れながらも少しずつ成長していく夏目を丁寧に描く緑カは先生には本当、脱帽せざるをえません!
緑川先生の繊細な描写には劣れども、文字という媒体で少しでも先生の世界を表現できればと思っております。今後もよろしくお願い致します。
ニャンコ先生いいですよね! 特にアニメのニャンコ時とマジモードとの(声優的な意味での)落差はたまらんです! でも本命は夏目だったり(笑)
ではでは、長々と失礼いたしました。
小説見に行きますね! お互い、更新頑張りましょうね。
- Re: 夏目友人帳 —分かち合うのは— ( No.24 )
- 日時: 2012/04/29 00:07
- 名前: フウ ◆vauozlQS2w (ID: 4djK7y3u)
おお、と妖たちがどよめく。どうするどうする、行くか退くかとざわめき立つ中、程なくして暗がりから四足で歩み出た大猿の尾は三つに割れていた。
「……探している妖、とは?」
夏目に代わり、白瀬が答える。
「この山の、中腹から山頂にかけてのどっかに封じられている妖なんだけど。それで、周りに沢山のお地蔵さんがいるらしいんだ」
声が上がったのは暗闇の中だった。
『それならばここから近い。
もう少し上がれば、石段の縁に赤い幟が見えまする。我らが分かるあなた方なら見えましょう。それを左に曲がり、あとはその先に転々と並ぶ紅幟の見える方向へと歩けば、七つ目で封印の場へと着くはずにございます』
「! そうか。ありがとう!」
ぱっと明るくなった顔を声の主へと向けると、大猿のすり潰したかのような声が頭上から落ちてくる。
「されど気を付けるがよい。封印の祠の前には人の子はおろか、妖でさえも踏み入られぬよう、名のある術師によって強い呪いが施されておる。お主らとその」
右の人差し指がニャンコ先生を指す。
「丸餅のような物体如きに破れるものではないぞ」
「なー!! 言ってくれおるなこのマシラめが!」
「できるよ」
山奥まで貫くかのような通る声が、場に前振りなしの静けさをもたす。蝉たちでさえ、瞬時に鳴き止んだ。
振り返る。
夏目の後ろに立つ白瀬は、大猿を見上げると共に不敵な笑みを浮かべていた。静かな焔の宿る両眼は鋭利に細まり、吊り上げられた口の端は刃のよう。
その表情に在るのは、己への絶対の自信。
「できるさ」
そう、彼女は復唱した。
「少なくとも、私にはね」
にい、と。
挑戦的に向けた笑みの中に、疑念の欠片は一つたりとて存在しなかった。
——山に音が戻ってくるまで、数十秒。
「…………そうか」
大猿は、呟くようにそう言って。
「ならば、成るように為すがよい。小娘」
「最初っからそのつもりだよ」
返す言葉にこもるあまりの力強さに、茂みの奥から感服のため息が漏れた。
- Re: 夏目友人帳 —分かち合うのは— ( No.25 )
- 日時: 2012/05/03 18:42
- 名前: フウ ◆vauozlQS2w (ID: 4djK7y3u)
「おー。幟ってこれのことかな?……うえっ。この布のとこ、鉄の臭いがする」
「低級の妖除けだろうな。魔を退ける生き物の血で染めておるのだろう」
「げー。趣味悪いなーもう」
二人の会話に割り込む体力もなく、ぐったりと倒れ込んだ。このあとのことも考えて、彼らに名を返すのは後に回した方がよかったかもしれない。
「さあ行くぜ! こっからが正念場だ!
……ってなところでダウンしてる人がいるんだけど。どーしちゃったのさタカちゃん」
「……変な、……呼び方はするな……」
隣に膝を抱えて腰を下ろした白瀬にツッコむ声も、弱々しすぎて迫力のはの字もない。
「名を返す行為はひどく疲れるのだ。全く、今から面倒な作業が待っておるというのに、ほいほい返していきおって!」
「とか言いつつ、本当は友人帳が薄くなるのがヤなだけでしょ」
「もちろん」
ブッと吹き出したもののすぐに真顔に戻り、片膝をついて疲労が色濃く表れている夏目の顔をじっとのぞく。恥ずかしいが、今は首をよじることさえ億劫だ。
「……夏目くん。ちょっとでいいから首上げて」
言葉とは裏腹に、有無を言わせない響きがあった。何かに導かれるように、無意識に言われたとおりにした夏目の額に、白瀬の掌が宛がわれる。親がよく子にする、熱を測る仕草とは、どこか違った。
「目、閉じて。ゆっくりね」
言われるがままに目蓋を下ろすと、周りが薄暗い闇だけの世界になる。ニャンコ先生の騒ぐ声が遠い。
目蓋越しに、蒼い蒼い光が見えた。空よりも、海よりも深い色。
小さな点だったそれは、網のようにゆっくりと広がっていき、……やがて視界を覆い尽くした。
どこかより湧き起こる安息感が胸を満たし始めた頃、
「……ほいよ」
柔らかい声が、まどろみから優しく意識を呼び覚ました。手が額から離れ、微笑む白瀬がまず目に入る。
「立ち上がってみ。楽になったでしょ」
「……あ。確かに」
肩を回し、屈伸を数回。楽どころか、体が軽くなったようにさえ感じる。ついさっきまで感じていたくたびれは溶けて消えたかのようだ。困惑が混ざった笑顔。
「な、なんだかよくわからないけど、ありがとう。これなら動けそうだ」
「あはは、よかったー。だけどさっきまでの疲れは後日ぶり返してくるから気をつけてねー」
ちょっと待て。
固まった夏目を尻目に立ちあがった白瀬は、下の視線を感じ取る。そこには、神妙な面持ちをつくる招き猫がいた。
「貴様。今のは一体……?」
「別に何も。ちょこ〜っとだけね、リフレッシュさせてあげたのさ」
くすりと笑った白瀬の表情は悪女のそれに近かった。まだぼんやりとしている夏目はその会話に興味を感じず、右から左へと流していく。
「さ。夏目くんも復活した所だし、そろそろ行きましょうや」
何事もなかったかのように、白瀬は屈託のない笑顔を夏目に向けた。
次回からは第四話です。……が!
何だか夏目〜の世界観らしからぬ展開になりそうです。んじゃ今まで書いてきた奴はどうなんだよと言われたらやっぱり世界観崩崩壊してんですけど、次回は本当にヤバいです。どう見てもノリがラノベです。
- Re: 夏目友人帳 —分かち合うのは— ( No.26 )
- 日時: 2012/05/19 19:37
- 名前: フウ ◆vauozlQS2w (ID: 4djK7y3u)
長らく更新なしで申し訳ありませんでした。丁度テストが重なってしまったもので…! 何でテストって爆発しないのかなあ!
今日はちょっとお知らせです。
まずはこの小説について。ごめんなさい、ちょっと作品に矛盾点が生じてしまったので、しばらく書きなおし作業に入りますです。当分投稿ないと思います。
そしてもう一つ。夏目の投稿がしばらくできないけど、小説は書きたい! というわけで、総合掲示板の方で新しいスレを立てようと思っております。
ヘタリア、そして戦国BASARAをご存知の方は来て頂きたいです! リクエスト形式でSSをじゃんじゃん書いてきますので!
んがあああぁあ! 何だか用件だけ書いてしまってますね! すみません失礼します!
この掲示板は過去ログ化されています。