二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ポケモン ! 一騎当千
日時: 2011/04/02 18:30
名前: にょーん ◆ylmP.BhXlQ (ID: miRX51tZ)

 どうも、初めましての人は初めまして、にょーんと申します。
 久々にポケモン熱が再発してしまったのでw
 短編集っぽいですが、ちまちま長いのも進めていきます。
 基本的に気の向くままに書いていきますので、ゲームもアニメもごっちゃです。
 歴代主人公やライバルの名前はとりあえず公式とかポケスペから。

→基本的にレッドさんとシルバーと女子組にお熱。
→カップリングは気分次第でいろいろ。
→手持ちとか性格とか勝手に捏造してます。
→スレタイはレッドさんイメージ。
→そんな煙幕で大丈夫か?


[ story ]

 short → >>1 「決意と向上」うp

*long
きみへ捧ぐ鎮魂歌_きみへささぐれむいえむ
  (1)>>3 …ナニが? (2)>>


[ どうでもいい ]
レッドさんマジ頂点……いちいち話にレッドさんを出したい俺です。
ということで長編もどきにもレッドさんが降臨。

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短編一覧 ( No.1 )
日時: 2011/04/02 18:24
名前: にょーん ◆ylmP.BhXlQ (ID: miRX51tZ)

*short

決意と向上 >>2/シルバーの話

決意と向上 ( No.2 )
日時: 2011/04/02 18:18
名前: にょーん ◆ylmP.BhXlQ (ID: miRX51tZ)

 ゴルバットは、トレーナーに懐いている状態でレベルアップしなければ進化しない。だから進化した時は、この目を疑った。懐いているなんて、そんなわけないのだから。何度も酷い言葉をぶつけたし、無茶な命令だっていくらもした。ポケモンは言葉は喋れないものの、言葉自体は理解できるということは経験上なんとなくわかっていた。
 純粋に、驚いた。俺の育て方には、懐かれる要素などきっと全くないと思っていたのに。いや、ヒビキと何度か対戦して、こんなやり方では駄目だと思ったことは何度もある。それでもそれはごく最近のことで、しかも大して変わってはいない。力任せ以外にポケモンを強くする方法など、正直全く知らなかった。それでも、ポケモンが傷つくからと強くなるのをやめるわけにもいかなくて。結果、強くなるための方法は、俺はなにも変えることはできなかった。
 無論、ポケモン達がそれで楽になるわけがない。それなのに、懐いた、だって? ありえない。実際にこの眼で見ていなければ、きっと笑って一蹴していたに違いない。
 それでも目の前にいるクロバットは、紛れもない俺のゴルバットだったポケモンだ。嬉しいとか、そんな感情は湧いてこなかったけれど。戸惑いや面映さ、そんなものが次々とあふれ出しては消えていった。どちらにしろ強くなったのだ、文句なんてない。

「どうしたの? 早く、次のポケモン出しなよ」

 純粋に疑問符を浮かべて、こちらを見るヒビキ。コイツのバクフーンに、先程ゲンガーがやられたばかりだ。まだ、ゲンガーをボールに戻してさえいない。俺が勝負の途中にぼんやりとしていることなんて今までなかったから、どうしたのかと不思議に思っているのかもしれない。
 バクフーンは、強い。旅の初めからコイツと旅をしているせいもあってか、コイツの持つどのポケモンよりも、はるかに——ずば抜けて、というほどではないが——強かった。このバクフーンに、いったい何匹倒されてきたのだろうか。でもそんなことは、もう関係ない。
 俺は今日、クロバットでバクフーンを打ち破ってみせるのだから。

「……言われなくてもわかってるさ。ヒビキ、俺はお前に必ず勝つ」

 何度目かもわからない、そんな宣言。けれど今回だけは、負ける気などしなかった。
 俺は小さく謝罪の言葉を呟いて——ほとんど無意識だったから、これには自分も驚いた——ゲンガーを戻し、半ばねめつけるようにしてヒビキを見据えた。

きみへ捧ぐ鎮魂歌(1) ( No.3 )
日時: 2011/04/02 18:13
名前: にょーん ◆ylmP.BhXlQ (ID: miRX51tZ)


「え? 見えるって……ナニが?」

 これはどういうことだ。まったくもって予想外で、俺を混乱させるにはひどく容易いものだった——俺は勝負をしに来たんだ、もう死んでるとか幽霊になってるとかあれこれ気味の悪い噂の付きまとう、伝説のポケモントレーナーに。
 それなのに、何故いきなりオカルトじみた言葉を突き付けられねばならない? 確かに彼の存在もオカルトじみていて——いや、まあこうやって話せているということは幽霊でもなんでもないから、オカルトとは無縁なんだろうけど。

「……マリルの霊が、だ」

 淡々と開かれる、聞いたところによればレッドとかいう名らしい彼の口。ごうごうと相変わらずシロガネ山は吹雪いていて、ろくに視界も確保はできていない。本来ならかき消されそうな彼の声は、しかしやけにはっきりと耳に届いた。
 マリルの霊が、俺の背後に見える。そういうことらしかった。


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