二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ポケスペ【アメジスト】
日時: 2011/07/23 16:44
名前: 燈兎 (ID: kwnhES1m)

燈兎です、これはポケスペの小説です

主人公
アメジスト
人間不信で人間嫌いの少年。10歳
一度、レッドと会ったことがある←5歳くらいの頃
紫色の髪と目、黒のシャツにアメジストのペンダント、藍のズボン



手持ち
ラピス(ルカリオ♂)
アメジストの相棒
ラズリ(ゾロアーク♂)
人に化けるのが好きなアメジストの良き理解者

物語は、エメラルド編の終わりから

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Re: ポケスペ【アメジスト】 ( No.7 )
日時: 2011/07/30 15:12
名前: 燈兎 (ID: Udl5WVp3)

そろそろ終盤にはいりますよー、短いですよー

最終章Ⅰ 最果ての孤島

薄暗い霧の中、突き進む船が一つ
その中で、黒い陸の影

緑「見えたぞ!あそこが【最果ての孤島】だ!」

グリーンが影を指しながら叫ぶ

船に乗っているのは、レッド・グリーン・ブルー・イエロー・ゴールド・シルバー・クリスタル・ルビー・サファイア・エメラルドだ
全員それぞれ相棒をだし、薄暗いながらかすかに見える最果ての孤島を見た

最果ての孤島、それは、ミュウが住んでいたとされる島

その最果ての孤島で、彼は、アメジストは育った

たった・・・独りで

青「あの子は・・・物心つく前から、独りだったのね」
それにくらべ、あたしは・・・ときゅ、と唇をかみしめる
ブルーとシルバーは、かつて仮面の男にさらわれたことがあった
だから、恐怖や悲しみがあっても、決して一人ではなかった

紅「絶対、彼を、光の中へと導きましょう」

ルビーのその言葉に、全員がうなずく

いつしか島の影が大きくなり、形や色もはっきりしてきた

赤「プテ!」
緑「リザードン!」

レッドとグリーンがプテとリザードンをだす

赤・緑「「霧払い!」」

ゴォォ・・・と強い風が霧を吹き飛ばす
孤島の姿がはっきりとあらわれた

銀「・・・ここが」
晶「最果ての・・・孤島!」
赤「行くぞ!」
「「「「「「「「「「おお!」」」」」」」」」」

かくして、図鑑所有者たちは、最果ての孤島へと降り立った

それを島の山の頂上で見つめるのはアメジスト
彼の周りには、強そうな野生ポケモンたちが群がっている

紫「・・・僕を連れ戻そうたって・・・そうはいきませんよー」

にたり・・・と彼に似つかわしくない不敵な笑みを浮かべ、最果ての孤島へと上陸したレッドたちを、氷のように冷たい目で見降ろしていた








     始まるのは

(待ってなアメジスト)
(私たちが必ず、救って見せる)


(・・・やれるもんならやって見せてくださいー・・・)


















(お願い、この思いに気付いて)

Re: ポケスペ【アメジスト】 ( No.8 )
日時: 2011/08/02 17:09
名前: 玉露 (ID: KUk061IA)

ポケスぺ知らないから何とも言えないけど……
オモシロいよ!

Re: ポケスペ【アメジスト】 ( No.9 )
日時: 2011/08/03 12:45
名前: 燈兎 (ID: p1dlopMr)

最終章Ⅱ 試練

森の中へと入れば、さまざまなポケモンがレッドたちに襲い掛かる。

赤「なんなんだよこの数!半端じゃねーぞっ」
黄「・・・全部、アメジストさんの指示だそうです!!」
翠「な、これだけの数をか!?レンタルポケモンよりも多いぞ」

『でてけ、でてけ!!』
『ここは神聖なる場所!!』
『アメジスト以外の人間は出ていけ』

緑「おい、イエロー!ピジョットたちは何を言っているんだ!?」
黄「はっきりとはわかりませんが・・・出てけ、やアメジスト以外のものは出てけと・・・」
蒼「先輩!危ないったい!」
青「イエロー、グリーン!!」

二人の前にはゴローニャやイワーク、ドンカラスたちが。

紅「ZUZU、濁流!!」

シャドーボール、岩落としをしようとするポケモンたちを、ルビーがZUZUの濁流で流す。

黄「助かった・・・」
赤「安心するのは早い!まだ来るぞ」

たくさんのポケモンの襲撃に悪戦苦闘するレッドたちを眺めるアメジスト。

紫「クス、まだまだですよー、まだこれは第一関門にすぎませんしー。くすくす・・・どこまで耐えられますかねー?」
『・・・・』

愉快そうに笑うアメジストを、悲しい表情で見るのは、ルカリオのラピス。










        さあ、ゲームの始まりです


(アメジストぉぉ!!)
(待っててください、必ず見つけて見せます。)


(くすくす、さあ、頑張ってください・・・)
































(早く、この心が壊れる前に)

Re: ポケスペ【アメジスト】 ( No.10 )
日時: 2011/08/05 17:24
名前: 燈兎 (ID: sGTz9jZf)

最終章Ⅲ ラピス、レッドたちに願う

緑「今日は・・・ここまでらしいな」
赤「え?・・・あ」

いままで殺さんとばかりに襲い掛かってきたポケモンたちは、日没とともに去って行った。
早朝に出発したばかりなのに、もう、月が空に上がっている。

青「・・・今日は、ここまでみたいね」
黄「つ、疲れました〜」

翠「今日はここで野宿だな」


ぱち・・・ぱち

炎がはぜる音が静かな森にこだまする。
さすがにみんな疲れたのか、すぐに床に就いた。

がさり、茂みからかすかな音

ぴくり、とピカの耳が動き、その茂みの場所を見る。

赤「ん。どうした、ピカ?」
『ぴ』

くんくん、とレッドの袖を引っ張り、茂みのほうを指さす。

いつのまにかみんなも起きていた。

緑「レッド、どうした」
赤「わかんない、なんか、ピカが」
『レッド・・・!!』

がさり、と現れたのは、アメジストの相棒。ルカリオのラピス。

赤「ラピス!?どうして・・・」
『レッド、図鑑所有者たちよ!頼む、アメジストを・・・救ってくれ!!』

切羽詰まった表情でラピスはレッドに頼む

紅「救うって・・・」

蒼「あたしたちは、アメジストば助けようと、ここに来たとよ?」

『それはアメジストも知っている。だが、お前たちには、アメジストの
心を・・・救ってほしいんだ!』

銀「心?」

金「心を救うって・・・」

『あの子は、あの子の心はもう、壊れかけている。頼む、早く、あの子を、心を、救ってくれ!』

赤「ラピス・・・わかってる。そのために、おれたちはここに来たんだ」





     最終決戦へ


(ラピス、お前は、なんて愚かな行動を起こしているんですかー?)
(さあ、行こう、アメジストのいるところへ)
(そこへは、私がご案内を)






























































(お願い・・・助けて・・・独りはいやだよぅ・・・)

Re: ポケスペ【アメジスト】 ( No.11 )
日時: 2011/08/09 14:23
名前: 燈兎 (ID: mWqc8rn5)

最終章Ⅳ 終わりの果てに見えるのは

紫「・・・来たね」

レッドたちの前に対峙しているのは、まるで何もうつさない闇の瞳をしていたアメジスト。
いままで敬語を使っていたが、もはやそのかけらもない。

赤「アメジスト!おれと一緒にマサラに帰ろう!」
紫「嫌」

即答であった。

紫「もう二度と帰らないよ。もちろん、君たちもね・・・」

ずずず・・・と後ろから現れたのは、闇の真空を作り出しているサマヨール。

紫「さあ、闇の国へ誘いなさい」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

図鑑所有者たちは、闇の真空の中に閉じ込められてしまった。

赤「う・・・ん」

気付けばあたりは真っ暗。光が少しもない。

しくしく・・・しくしく・・・

どこからか、悲しい泣き声が聞こえます。
グリーンたちはどうやら気絶している。
ぽわり、と淡い光があふれ、そこには小さな子供がうずくまって泣いている。

赤「・・・アメジスト?」

その後ろ姿には見覚えがあった。幼いころ見たアメジストの後ろ姿だったのです。

「・・・うえぇぇん・・・独りはいやだよぅ・・・ひっく・・・っ」

もしも、これが本当のアメジストの心なら?

赤「・・・お前は一人じゃない」
「え?」

後ろから聞こえた声に振り向く幼いアメジスト。

赤「お前には仲間がいる。だから、泣くな・・・な?」
「本当?一人にしない?」
赤「ああ、しないよ」
「・・・ありがとう、レッド」

パァン!
闇の空間が割れ、元の森の中に戻った。

紫「あれ・・・?」

アメジストのほうを向けば、彼はぼろぼろと涙をこぼしています。

紫「な・・・なんで?なんで泣いてるの?あれ、あれ?」

拭ってもぬぐっても、涙はとめどなくあふれていきます。
ラズリがまるであやすように、すりすりと体を寄せている。

赤「お前は一人じゃないよ、おれが、おれたちが仲間だ。」
紫「・・・レッド・・・お兄ちゃんっ・・・」

笑顔で腕を広げているレッドに向かって、アメジストはその腕の中に飛び込む。そして、まるで子供のように大声で泣いた。
いつのまにか気絶していたグリーンたちも起き上がり、静かにその様子を見守りました。




『やっぱり、人間って一人じゃ生きていけないんだね』
『くすくす、やっぱ人間って、おもしろい!』

空から見ていたミュウは、くすくすと笑い、そのほほえましい光景をいつまでも見ていた。











—悲しき紫水晶は、ようやく自分の帰るべき家に帰りました—

—そして、己を救ってくれた兄のような存在の人とともに、平和な日々を過ごしましたとさ—




   —終わり—




























































(ありがとう、僕を救ってくれて)




これにて『アメジスト』は完です!


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