二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: モンスターハンター・バロル 39話更新 ( No.39 )
- 日時: 2010/02/15 18:42
- 名前: アビス (ID: 3CAtWHbZ)
13話
妙な大男
あれから一週間。ソニックの容態も万全になったので、ソニック、ミルナ、
そしてスタークは、『大壊龍・ガルドロス』を追って、
大きなクレータがあった場所を目指して、旅をしていた。
ちなみに、『大壊龍・ガルドロス』とは、ギルドが未知のモンスターに
つけた名前である。
「なあ、スターク」
ソニックとミルナの後ろを歩いていた、スタークにソニックがいう。
「なんだ?」
「スタークはなんで、ガルドロスの調査・討伐の任を受けたんだ?」
スタークはこのようなめんどくさい、仕事は受けなさそうだが。
「別に、ギルドからの命令だ。めんどくせけど。それに、
エルディに頼まれたんじゃ、断るのもなんだしな。」
確かに、エルディに頼まれると何となく断れない。
それに、うんというまで家に帰してくれそうにない。
「とか何とかいっておきながら、ガルドロスが気になってしょうがないんだぜ。絶対。
はは。わかりやすいやつ」
と、ソニックはミルナに小声で話す。
すると、ミルナは、やばいと言う顔で
「あ、だめだよ。ソニック。スタークは・・・」
「そうそう、気になってしょうがないんだよなあ」
と、スタークはそういって刀を抜いた。
「お、おい。スターク。やめろって。な」
ソニックの顔から、冷や汗がたっぷりでる。
それほど、今のスタークの顔は恐ろしい。
「てめーの頭の中がどうなってるかがよ!!」
刀がソニックの顔をかする。
「ちょ、待てって!かすってる。まじでかすってるからあ!!」
ソニックが必死になって、スタークの斬撃をよける。
「スタークは元々聴覚が鋭い上に、地獄耳だから気をつけてね」
と、ミルナがいう。
「だから、そういうのは、先にいってくれよ!」
今もよけながら、ソニックが大声でいう。
そんな、平和(?)な時間を満喫(?)していると。
—ギャウ!ギャウ!—
二匹のドスランボスが現れた。
「ああ、なんだ?って。うわ!」
ドスランボスの攻撃がソニックにかする。
「ソニック!なにやってる。いくら雑魚どもでも油断したら死ぬぞ」
さっきまで、自分に斬りかかっていたスタークがいう。
「たく。誰のせいだと思ってるんだよ」
と、ぶつくさいいながら、目の前の二匹に集中する。
そのとき
—ギャア!!—
二匹が突然動きを止めた。体をよく見てみると、ナイフが刺さっていた。
ってことは
「麻痺ナイフか。でも誰が?」
ソニックはミルナに振り返る。ミルナは自分じゃないと、顔を横に振る。
スタークの方を向くと
「俺じゃない。あいつだ」
スタークは顎で草むらを示した。
すると、そこからまたナイフが、10数本出てきて、ドスランボスに命中した。
二匹はそのまま、地面に倒れた。
「おい。そこにいるや奴。出て来い」
スタークが静かにいう。
しばらく、反応がなかったが、草むらから男が出てきた。
見た目は30歳くらいだろうか。大柄で、マントを羽織っていた。
そのマントの下にはなにやら、光る物が隠されていた。
「なにものだ。おめー」
スタークが大柄の男にいう。
男はサングラスをしていたが、自分たちを警戒しているのは一目瞭然だった。
「それはこちらのセリフだ。ここは今、自分の狩場。他のものが入れはしないはず。
場合によっては・・・」
そういって、男はマントに隠していた、光るものを取り出した。
それは、先ほどドスランボスを倒したの同じ、投げナイフだった。
「へ〜。俺とやろうってのか。おもしれー」
スタークも太刀を抜いて、戦闘態勢にはいる。
(このままじゃ、まずい!)ソニックはそう思い二人を止めようとするが
無駄だった。
—バコッ—
ミルナがスタークの頭をどついたのだ。
「いってー。なにすんだミルナ!」
スタークが怒鳴る。しかしミルナは
「こっちの事情も教えないで、この人をのしちゃったら、完全に
私たちが、悪者よ!」
と、怒鳴り返す。それでスタークは文句を言いながらもおとなしくなった。
なにげに、ミルナもこの男に酷いことを言っていると思うのは
自分だけどろうか?
「ごめんなさい。私たちは、大壊龍・ガルドルスの調査・討伐を頼まれてここにいるの。
私たちを、あなたの行ってるギルドに会わせてもらえばわかるはずよ」
「おい。ミルナ。そんな奴にわざわざ俺たちのことを・・」
「スタークは黙ってて。話しがややこしくなるから」
「ち!」
(ミルナ、強いな)ソニックはこの状況をみて、そう思った。
「それで、どうすんの。私たちをあなたたちのギルドに連れてく?」
男はしばらく、黙ったが
「いい。お前は嘘をついていないと、空気が語っている。行っていいぞ」
そういって。3人の前から消えてしまった。
「なんだ?あいつ」
〜3日後〜
「ふう。着いたわね」
ミルナがいう。目の前には大きな村がある。
「あ〜。最近野宿ばっかだったかたな」
ソニックが嬉しそうにいう。
「そんなことより、ギルドに行って情報をもらうんだろ。さっさと行こうぜ」
スタークは、スタスタといってしまう。
「まったく。ぜっかちだな。あいつ」
2人はスタークを追って、走り出した。
〜ギルド〜
「あの〜」
中に入った3人はまず、カウンターの人に尋ねる。
「ん?見かけない顔だね?」
色黒の凛とした女性が、3人をみて聞いた。
「はい。封印のハンターの称号を持っているんですけど、実は・・・」
「その前に、ハンターカードを見せな」
ミルナの言葉を止めいった。
3人は不思議な紋様が押されている、自分のギルドカードを見せた。
すると、女性は笑って。
「うん。本人みたいだな」
と、いった。ミルナは一安心して。
「それで、何かガルドルスについて、新しい情報とかありませんか?」
ミルナの問いに女性は少し困ったような顔で
「ごめんよ。まだ、何もきていないんだ」
「そうですか」
ミルナが少しがっかりしていると、横に大柄の男性が入ってきて、その女性に一枚の紙を渡した。
「ああ、ちょっとごめんよ」
そういって、その男性の所にいき、受注の準備を始めた。
(それにしても、こいつ)とソニックは思った。誰かに似ている。
最近、どこかで・・・・あ!
「よう、また会ったな」
スタークがいった。その男はスタークをみる。
やっぱり、あの時の
「なんだい、あんたら。シルバと知り合いだったのかい?」
と、女性は少し驚いたようにいった。