二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

一話 羽を持つ者たち ( No.3 )
日時: 2010/01/09 18:49
名前: 迷鎖 ◆eVKFdGz9q2 (ID: xYJBB/ey)
参照: 記憶と羽と十字架がぶつかりあって、今、火花が散る。  

「あー、レオ」
「サイゼ……いや、姉様?」

 サイゼと呼ばれた少女はテーブルの上に足を乗せ、その足の上には黒のフサフサッ、とした猫が乗っている。  レオと呼ばれた男性の方は立ちながら少女に話している。
 レオ、とはレオニード・クロシーゼと言う名前の男性。ちなみに五十四歳だが、外見は身長百七十八センチ、体重六十六キロの二十代後半の渋くも爽やかな男、と言ったところだろう。
黒髪のショートに白い肌、目は灰色で吊り上がっている。
服装は白のYシャツに、黒のベスト。それに黒の長ズボン。この部屋に入る前は茶色のコートも着ていたため、 洋服を掛ける場所に茶色のコートも掛けてあった。
 サイゼは、サイゼ・ユースと言って、外見はクリーム色の方くらいの長さの髪で、目は橙色で大きい目であり、 身長百四十四センチ、体重三十九キロの普通の少女、と思わせてサイゼはレオニードより歳をとっている。
服装は藍色のリボンが胸元に大きく白のワンピースに、リボンと同じ藍色のジャケットを羽織っている。

「しっかし、お前ホントにおばさんか?」
「まあ、ねぇ。でもクロネよりは歳くってないさ。ね」
「それを言ったらおしまいよ」

 サイゼの足に乗っていたはずの黒猫が喋った。先ほどまで顔を見せずにうつ伏せになっていた猫が、少し顔を 上げ、目を見せた。どうやら、“クロネ”と言う言葉に反応したようだ。

 クロネとは、クロネウィードと言う名の黒猫である。通称クロネと言われ、フルネームで呼ぶ人はそんなに居ないほどだ。
金色の目に首には金のロザリオを掛けている。耳にはピアスも開けており、金色のピアスが二つほどある。
クロネウィードには、なぜか喋れる力を持っており、これまでに千年以上生きている、とのこと。
人間の姿にもなれるが、猫耳と尻尾だけは出てしまう様になっている。人間時は黒のTシャツと灰色のズボンを着ているらしい。

「おばさん共め」
「アンタ、殺されたくてそれを言ってるの?」

 レオニードが小さい声で一言呟くと、クロネウィードが目を光らせて、怒りながら言った。