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十七ノ部屋　猫ノ叫ビハ龍ノゴトク


ティノセ「がはっ」

龍哉の持つナイフが蹴りとともにティノセを襲う

紅雪「恭！大丈夫か！」







　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　——ソノ瞳ニ意思ハ無ク


　　　　　タダ、冷タク在ルノミ——







ティキ「なぁ少年、諦めて降参しろよ。そうすればお前らも、あそこでかつての仲間と戦っているあいつらも苦しまなくてすむ」

アレン「諦めません。絶対に」






ラビ「…」

無言の悲しみが


リナリー「っ」

隠しきれない怒りが


ロード「　　　」

　　　　 お　さ　え　き　れ　な　い　よ　ろ　こ　び　が








ヒュッ



十六夜の糸がうなりを上げて巽を襲う


巽はそれを右手に持った短剣で軽くいなして左手の短剣で喉を狙う


十六夜が背後に回り糸を鳴らす


それは龍哉に阻まれ


紅雪の攻撃は巽の短剣に止められる




そして、龍哉のナイフが——









　　　　　　　　　　　　　　　　　——無防備なティノセを襲う





















ティノセ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」




























グサッ





非情な音とともに赤色が刃先からこぼれ・・・

























巽「え？」




　　　　　　　五月雨巽のわき腹に後ろから刺されたナイフは,龍哉の手に収まっている







ロード「わお……」

アレン「は？」

紅雪「マジで？」

ティキ「嘘だろ」

リナリー「え？」

ラビ「びっくりさ・・・」

神田「新手のドッキリか？」

ティノセ「(呆然)」





巽「どういうことだ…」



















龍哉「俺の名はトール・Ｊ・テラ。エクソシストだ」


龍哉は、いや、トールはそういってなぜか満面の笑みでこっちを見る
めがねをはずしたその姿を見て



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彼女は叫ぶ





ティノセ「おにいちゃんっ！生きてたっ。死んじゃったって皆言ってて、だからっ…」


猫ノ少女ハ喜ビニ濡レ…





全「………」

十六夜「もう何があっても驚きませんね」



ノアたちはいつの間にか消えていて、そこは限りなく平和だった