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——川中島——
「ah？もう始まってんじゃねぇか・・・」
本当は戦う前に襲撃だったのが、少し遅かった。
チッと舌打ちをする政宗。
「仕方ありません、ですが逆に好都合です」
「・・・・まぁな」
小十郎の言う言葉に、少しニヤッとする。
この戦いの中、上杉軍と武田軍の勢力は落ちる。
だとすると、落ちた所を襲撃し双方の大将をとれば、伊達軍はかなりの土地を得とくしかなりの名が伝わるだろう・・・・・・———。
もちろん、「奥州の白虎」の葵の名も・・・・・———。
政宗は一回深呼吸し、HA！と言う。
「行くぜ小十郎！！葵の分もおっぱじめるぜ！！！」
「承知！この小十郎、政宗様をお守りします！」
そう言って、伊達軍は上杉軍と武田軍の戦いに参戦した・・・・・・・———。

☆＊＊＊＊☆

「ん・・・・・！」
ピクンとツカサは何かに気付いて反応する。
何か・・・・・来るな・・・・！———。
近くにいた弓兵に、弓兵の武装を持って来いと言い、自分で着る。
ツカサは元々、変装するのが好きですぐに弓兵に成りすます。
そして集中し、何かの気配を察知取る。
数は・・・・４０？いや・・・それ以上———。
織田はまだ来ていないとすると・・・・・———。
どうやら、何かの気配の軍が分かったらしくツカサは、その軍に近くにいる弓兵の部隊にまじるれるように猛スピードで戦いの中を駆け抜けた・・・・・・———。

其の参拾六音　気配に気付き、変装