二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.198 )
日時: 2010/03/19 07:56
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

「・・・・・・」
政宗は小十郎にはたかれた所に手を当てる。
ジンジンと痛く、何故か優しい痛みがこみ上げるようなはたき。
小十郎はいつも政宗の事を思っているのは、当の本人も時々気付いていた。
だが、今日は・・・・・・———。
「・・・・小十郎に・・悪い事しちまったな」
いつもなら小十郎に睨みつける事も無い。
あんなに・・・・あんなに怒り狂った台詞も言った事が無かった。
しかも、小十郎のあの言葉・・・・・・・———。

 “『えぇ、確かに。ですが、あなただけではないはずです』”

少し慰めるようで葵の失敗はまるで主ではなく、自分にあるのだと言うような感じだった。
幼い頃では感じられなかった小十郎の言葉の意味・・・・・・・———。
あの頃を思い出すだけで、なんだか幼い頃の自分を変えたいと思ってしまうのは・・・・葵や小十郎、この国に民の心だろう・・・・・———。
「・・・・HA、馬鹿だな・・・俺も」
幼い頃、自分の世界に入っていた癖がここにでも出てしまうなんてな・・・・・・———。
ふと、青空に目を向けると一羽の鷹が高く高く・・・・自由気ままに飛んでいた・・・・・・———。

其の四拾八中 気付くモノ