二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.199 )
- 日時: 2010/03/19 08:27
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
「葵様、小十郎めでございます」
「・・・小十郎?いいよ、入って」
スッと戸を開け中に入る。
葵は障子を少し閉めて、小十郎の前に正座して座る。
「おはようございます、葵様。お怪我の具合は少し良い様で」
「・・・うん、かなりね。あれから・・・何日経ってるの?」
「・・・三日です。かなりの出血量でしたが、生きていると聞いて医者が驚いていましたよ」
少し小十郎は笑って言う。
葵もつられて笑ってしまった。
「その医者もご愁傷様。・・・僕は生憎・・・政宗に死なないって約束したからね。・・・・でも、怪我は負っちゃったね」
少し悲しい顔をして横腹を軽くさする。
小十郎はただ見つめているだけ。
ふと、小十郎はあの時の事を聞いてみる。
「・・・・葵様」
「・・うん?何、小十郎?」
「・・・川中島を前にし、別の部隊になる時に葵様が言った“あの時の答え”とは、なんですか?」
「——!!・・・・はは、やっぱり小十郎は気になるよね;」
行き成りの事だったが、葵は苦笑して言った。
「・・・慶次が来たあの夜の時に・・・・政宗と僕だけ席をはずしたでしょ?」
「えぇ・・・少し用事があると言ってました」
慶次が来たあの夜の時・・・・・———。
あの時、小十郎は「付いて行きますか?」と言ったが、政宗は「いい。少し用事がある」と言ったのを思い出した。
「あの時に・・・・・———」
「——・・・・・・・!!。それは、本当ですか・・?!」
葵は何も言わなかったが、コクンと頷いて小十郎を見た。
小十郎にとっては衝撃な事で喜ばしいのか分からない事・・・・・・———。
「・・・でも、政宗には僕が言った事は・・・内緒にしてね?」
せめてのお願いのように、葵は小十郎に言った。
「・・・・分かりました、言わないでおきますね;」
肝を抜かれた小十郎は、苦笑して黙っておく事にした・・・・・・・・・———。
其の四拾九正 内緒な話