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「政宗様、さっきは・・・」
「ん？あぁ、葵が寝ちまったから起こしてあげたんだ」
政宗は頭を少しかく。
小十郎は少し足を止める。
「どうした、小十郎？」
「・・・・・いえ、少し気になりまして」
「ah？気になるって・・・何がだ？」
小十郎は考えたまま、返事を返さないが政宗も少し察した。
「・・・もしかしてだが、あの連合軍についてか？」
「・・・それもありますが、何故今川や北条が動かないのかと」
「！・・・・確かにな」
川中島で今川や北条が来てもおかしくないのに両軍が来ないのに政宗は気づく。
「・・・もしかしたら、今から動き出すかもな」
「でしたのなら、そろそろ今川が動き出すのかもしれませんね」
政宗は小十郎を見つめ聞く。
「・・・何か作戦があるか、小十郎？」
「まぁありますが・・・・題して「啄木鳥の戦法」ですね」
「！、面白そうじゃねぇか。その案は乗ったぜ、小十郎」
そう言って政宗は小十郎に部下達を収集するように命じた・・・・・・・———。

其の五拾八夏　今川と北条倒し作戦