二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.363 )
日時: 2010/03/23 08:31
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

——奥州・米沢城——
「これで今日の作戦の軍議の話を終わりますね」
「・・・うん、分かりやすかったよ」
葵は小十郎から今日の軍議の話の内容を全て聞いた。
少し足が痺れているが、これがいつもと同じな為あまり気にしないまま立つ。
「葵様、怪我の事はお大事にしてくださいね」
「——!・・・・・ありがとう」
小十郎のささやかな言葉に笑顔で返し、部屋から出て行った。
「・・・・ふぅ」
小十郎は一人少しため息を付けて苦笑する。
「・・・確かに、政宗様が葵様に言ったのが分かるような気がしますね;」
さっきの笑顔・・・・・・・———。
この奥州に来てから、一度も見た事ない笑顔である。
多分、普通だった自分を取り戻してきたのだろうと小十郎は思った。
いつの間にか外を見てみると、夕日が優しく光っていた・・・・・・・・———。

☆****☆

「葵!さっきはごめんな!!」
行き成り廊下で慶次に謝られた。
「・・・・?、何が・・・・?」
「ホラ!さっき伊達男に呼び出されただろ?その時、葵だけ怒られたんじゃないかと思って・・・・;」
慶次は本当に反省しているようだ。
葵は思い出して慶次に言う。
「あぁ・・・。怒られなかったよ・・・?」
「へ・・・?」
「政宗が・・・・約束してくれたから」
葵は少しクスッと笑って、慶次の横を通り過ぎた。
慶次は分からないまま、少しそこで立ちずさんでいた・・・・・・———。

其の六拾四象 笑顔の戻り