ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

——奥州——
綺麗な満月が葵の部屋を照らした。
「・・・・綺麗」
障子を開けて葵は一人そう呟いた。
風の流れも穏やかである。
「・・・北条と今川攻め、か」
小十郎から聞いた事を思い出し言った。
行き成りの収集だったが、政宗もかなりの策略家であった為凄く興味を持つような事だった。
「・・・また遅れちゃったら、怒るよね・・？」
誰もいない部屋に語りかけるように言い、すぐさま寝ようとしたが・・・・・・・———。
ガッ・・・・・・———。
「——！・・・・ウグッ！！」
誰かに背後を捕らえられ、口に布を当てられたまま葵は意識を失った。
背後を獲ったのは北条に使える忍・・・・風魔小太郎だった・・・・・・・・———。

★＊＊＊＊★

ピクン・・・・・・———。
政宗は何かに反応する。
「・・・政宗様？」
小十郎は心配して話しかけた。
・・・・なんだったんだ・・今の・・・———。
「・・・いや、なんでもねぇ。ただ・・・なんかな・・・」
そう政宗は言って自分の部屋に行くが、次の朝に起きる事件に政宗は虫の知らせだと知る事になる・・・・・・・・・———。

其の六拾八終　白虎、誘拐される