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政宗はすぐさま地図などの資料を引っ張り出し自分の前に置く。
囲碁の黒と白の石を順々に置いていく。
「・・・HA、汚いマネをしやがって」
悔しそうな台詞のようだが、政宗は逆に笑っていた。
まずは置いた後、自分の領地を見る。
「・・・まずは越後。越後の場合は甲斐が留守な為、動けねぇ。・・・てことは、甲斐だけが出陣するな」
甲斐の場所にカッと白の石を置いた。
北条は警備が多くなるな・・・・・・・・———。
カッと北条の所に白の石を四つ並べた。
小十郎の考えた「啄木鳥の戦法」と政宗の考えを合わせ、この時の戦法を考えるとかなりの勝利が見えてきた。
「HA、今川のおっさんは多分移動するだろうな。だから・・・・」
カッと移動してくる場所に置くと政宗は笑った。
「ククク・・・・いいぜ。やってやろうじゃねぇか、今川のおっさんと北条の奴め」
地図を軽くたたんで、白石と黒石を少し持ち軍議に持っていった・・・・・・・・———。

其の七拾五混　軽いシュミレーション