二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.431 )
日時: 2010/03/27 14:14
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

——甲斐——
「・・・・・・・葵殿」
幸村は未だ頭から離れない葵の名を口にする。
今日は何回言っただろうか・・・・。
本当に葵の事が気になってしょうがない。
そう思って満月を見てると・・・・・・・———。
コココココッ・・・・・・・・———。
「・・・・煩いぞ!」
さっきから襖を叩く音に怒鳴りつけガラッと開けた。
「真田の旦那・・・・煩いって何さ?」
「——!・・・さ、佐助?!」
襖を叩いていたのは忍である佐助だった。
しかも休日だった為、服は休日に着る服装で。
「佐助、何回も叩く出ない!」
「そう言う旦那は、俺様が叩いている事すら気づいてなかったでしょ?」
「だから・・・何回もと「五分くらい叩いてたんだよ?なのに気付かないなんてね?」・・・何が言いたい、佐助?」
佐助の言う事に幸村は気付く。
佐助は苦笑した後、買って来たものを見せて幸村の部屋に入った。
幸村はため息をつける。
「・・・・で、用は何だ?」
「・・・いや、用は無いけど一緒に団子を食べても良いと思わない?」
「・・・・むっ」
自分が好きな団子を見せられると、なんだか食べたくなった。
「・・・だが、佐助はいつも食べてはいけないと言うだろう?」
「・・・・今日は特別」
少し下を俯いた後、ニコッと笑顔で団子を差し出した。
幸村は誘惑に負けて、差し出された団子を一つ食べる。
「旦那、またあの夢をこの頃見る?」
佐助は前の事を思い出し幸村に聞いてみた。
「・・・いや、まったく」
首をフルフルと横に振って言った。
佐助は無言で聞く。
「・・・・何故、そのような事を聞くのだ?」
「・・・・いや、なんか引っ掛かっていてさ。しかも、真田の旦那はこの前に戦ったあの「奥州の白虎」の人の名前言っていたしね」
「——!/////」
幸村は思わず赤面をし、しばし言えなかった。
佐助は苦笑して大当たりを引いちゃったかなと言う顔になる。
「・・・・・その、葵殿が気になってしょうがないんでござる」
「・・・旦那が気になるとはねぇ」
あまり気になったことが無い幸村に少し感心した声で言った。
他の人が気になるのは、伊達政宗ぐらいなのにその他の人で気になったことはあまり無い。
幸村と佐助はその後、団子を食べては無言で一日を終わらせた・・・・・・・・———。

其の七拾七波 団子と無言