二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.478 )
日時: 2010/03/30 14:17
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

ツカサは光秀の鎌を素早くかわす。
「・・・・・黒刀空斬!」
風を纏わせた刀を思いっきり光秀の所へと振る。
光秀はすぐさま避けては牽制技を繰り出す。
「ククク・・・・信長公に良い情報ですね」
ツカサはタイミングをずらし避ける。
ツカサは光秀に向かい合った。
「・・・・貴様、俺の一族の何かを——知っているな?」
キッと睨みつけて言うが、光秀は嘲笑うかのように笑った。
「ククク・・・貴方は知らないんですか・・・。いいでしょう、教えてあげます。——ただし、貴方を殺してからですが、ね?」
光秀はツカサが反応する前に間を詰めていた。
ツカサは気付いて振り落とされる鎌を自分の刀で受け止める。
「・・・・・ッチ!」
「おやおや・・・私の攻撃を止めるとは、おみごとですねぇ」
ガキィン・・・・・・・・———。
光秀の鎌を振りほどくような感じでツカサは距離を保った。
「ククク・・・・いいですねぇ・・・。それこそ、私の鎌の餌食になるのがふさわしいです」
くねくねと体を動かして光秀は楽しそうに言った。
ツカサは自分の刀を前に出し構える。
「・・・・答えろ。貴様は何故、風神一族を知っている?」
ツカサは光秀との距離を保ってながら言う。
「・・・しょうがありませんねぇ」
やれやれと言ってため息をつけた後、ツカサを見て答えた。
「貴方を殺してから言いたかったのですが・・・・・興醒めですね。まぁ・・・仕方が無い。教えてあげましょう、貴方の一族である・・・・風神一族は——」
「——・・・・!!・・・嘘、だ」
ツカサは驚きの声を上げる。
光秀はその姿を見て楽しそうだ。
「本当の事ですよ、風神・・・・ツカサでしたっけ・・・?貴方もその一人に過ぎませんからねぇ」
ツカサは驚きのあまり声が出ない。
いや、光秀の言った事が信じられなかった。
光秀は鎌をおろした。
「・・・・何のつもりだ」
「これ以上貴方を殺したりするのは惜しいですからね・・・・。私は十分満足しましたので」
霧が行き成り光秀を包み、そこにいたはずの光秀は消えていた。
ツカサは刀をおろすが、あまりの驚きに戸惑いがあった・・・・・・・・・・———。

其の八拾五花 戸惑い