二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.513 )
日時: 2010/04/08 20:01
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

——今川行列近くの森——
「HA!お前ら、一気に突っ走って行くぜぇ・・・!!」
「「YAEEEEEEEES!」」
政宗の掛け声に負けないくらいの声で、部下達は返した。
さっきまでのスピードより少し上げる。
政宗はいつものように腕組をしながら、少し口笛を小さく吹いていた。
このスピードだと、あと数分で今川の行列を奇襲出来るだろう。
政宗はすぐさま一瞬で小十郎に目線をやる。
もちろん内容は「予定通りの行動をお前が指示しろ」と言うもの。
小十郎は見逃さず、頷いて後ろにいる部下達に言った。
「テメェら、予定通りで行くぞっ!!」
「「分かりやしたぁっ!!片倉様ぁぁぁっ!!」」
「まったく・・・そこだけは威勢が良いな・・・;」
小十郎は少し苦笑した。
いつもの事なのだが、少しは鍛錬にもその威勢を入れてほしいと思う。
そうすれば、かなり強い軍になると思っているが戦じゃないといけないらしい。
そこに小十郎は大きなため息を付いた事が、まるで昨日のように見える。
まぁ・・・・これも良い所だし、な・・・・———。
「HA!いいじゃねぇか、これが俺の軍なんだからよ」
「ですが・・・少しは、鍛錬にこの威勢を入れてほしいくらいですよ・・;」
「確かにそうかもしんねぇ。・・・けど、俺はこいつらが一番好きで一番Coolな奴らだと思っているぜ」
カッカッカと高笑いのように政宗は笑った。
「・・・まったく、政宗様も政宗様ですね」
「いいじゃねぇか。まぁまず・・・・俺は——全国の強い奴らを蹴散らしてやるよ!」
まるで誓いを立てたような言葉を聞いて、小十郎は凄く驚いた。
森の出口が近いのか、辺りは明るくなってきた。
「よし、行くぜ・・・!!」
部下達の馬や小十郎の馬よりも速く政宗は走らせて行った・・・・・・・・・———。

其の九拾戦 奇襲