二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.520 )
- 日時: 2010/04/10 18:37
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
政宗は先頭に走る。
もちろん、今川の部下たちは動揺を隠しきれない。
小十郎は目線で指示すると、部下たちは今川の部下たちの周りをぐるぐると走り、砂煙で姿を見えないようにした。
「見えないぞ!伊達軍の総大将達の姿が!!」
そう一人の部下が言うと・・・・・・・・・———。
「——見えないなら、この戦いは貰ったぜ!」
「「——!!」」
ズバババッ・・・・・・・・・・———。
総大将である伊達政宗は、砂煙の中から飛び出し自分の刀で斬りつける。
「月煌っ!!」
小十郎も負けじと、政宗の背中を守りながら斬りつけて行った。
政宗はその姿を見て、ヒューと口笛を吹く。
「俺が幼かった頃から劣りもしねぇな、小十郎」
「その言葉、褒め言葉として受け取りますよ政宗様」
会話を交えながらも、両者は技を次から次へと繰り出した。
政宗はふぅ・・・と久しぶりにため息をつけた。
あまり歯ごたえが無い。
かなり弱い兵の強さである。
奇襲してから少し経っただけで、かなりの兵を倒した。
その他の兵たちは、政宗や小十郎の技を見てビビッていた。
キッと政宗は標的である今川義元を睨みつける。
「——!?」
行き成り睨見つけられたのと同時に、恐怖と言う言葉が脳裏にあった。
「よぅ、今川のおっさん。あんたの首を・・・・——この竜が獲りに来たぜぇ?」
「ひ・・・ヒィッ!!」
今川義元は後ずさりをした後、後ろにいた兵たちの方へと移動し大声で叫ぶ。
「誰か!誰かこの奴を倒すのじゃ!!妾を守ってくれたもう!!」
ザワザワ・・・・・・・・・———。
あまりの恐怖で兵たちはざわついた。
政宗と対等に出来る兵など今の今川にはいないと悟ったからだ。
政宗はため息をつけて言った。
「・・・・今川のおっさん、守られるんだったらな俺に立ち向かって来い!!」
「む、むむむ無理じゃぁぁっ!!」
あまりの怖さに今川義元ははしたなく、鼻水を垂らした。
その時・・・・・・・・・・・———。
ドドドドドッ・・・・・・・・・———。
政宗はすかさず反応し、後ろの方へと見る。
「・・・・来たか!」
「——伊達、政宗ぇぇぇぇっ!!」
少し政宗の考えていた時間よりも早く、幸村率いる少人数が到着した・・・・・・・・・・・・———。
其の九拾弐闘 追いつく幸村