二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.614 )
- 日時: 2010/04/29 17:38
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
久しぶりの更新!
咲と葵は森の出口へと進む。
そこに・・・・・・・・・・———。
「——葵じゃねぇか!」
「——!」
聞いた事がある声が聞こえた方に振り向く。
そこには、馬に乗った政宗の姿があった。
咲は「あっ!」っと歓んだ声のように言った。
それを気にしないで葵は政宗に向かって言った。
「政宗・・・どうしてここに・・・?」
政宗はすぐさま答える。
「俺は小十郎から葵が森で素振りしているって聞いたからな。それで迎えに来たんだが・・・後ろの奴は誰だ?」
政宗は咲をジッと見た。
咲はビクッとして、冷や汗が少し流れる。
冷や汗が流れる理由はBASARAキャラで唯一咲が好きなキャラである、伊達政宗がこちらを見ているのだ。
だが、いつものような兜を被った政宗ではなく休日用で着ている浴衣姿である。
・・・休日用の浴衣は・・・レア物!——。
携帯でいち早く撮りたいが、携帯が無い。
葵はあぁ・・・と言って、政宗に言う。
「調度この子が・・・山賊に追われていて、僕が助けたんだ」
「フゥン・・・・変わった奴を連れてきたんだな」
政宗は少し興味深く言った。
咲は少し「?」マークを出す。
咲は気付いていないが、彼女の瞳や髪色は普通ではない。
まず、両目の色が違うのだ。
彼女の右目は元の色だと思う青色なのだが、左目は異様なピンク色であった。
次に髪色だが、髪色は緑の色で長いのだ。
この世界では普通の子ではなく南蛮人とみなされる。
しかも、南蛮人で身元が分からなければ処刑もありえるだろう。
葵は少し悲しそうな顔をして、政宗を見た。
政宗は葵の顔を見て頷き言った。
「お前、日の本生まれでいいんだな?」
「えっ・・・・?」
咲は状況が分からなかった。
だが、日の本と聞いて頷く。
すると、政宗は少し考えたような素振りをする。
「あ・・・あの、何で聞くんですか?」
葵に向かって少し遠慮するように言った。
「あぁ・・・聞く理由は君の髪と瞳。普通なら、緑の髪色じゃないし・・・瞳の色はバラバラ。だけど、南蛮人ならありえるからね」
「じゃ、じゃあ・・・さっきの質問って・・・?」
「・・・本当に日の本生まれかって聞いただけ。ここの生まれなら・・・この後どうするか考えなきゃいけないし、ね?」
「——!」
南蛮人は身元が許された人しか日の本に入れない。
しかも、咲が南蛮人とみなされ誰かにバレたら流石にヤバイだろう。
咲は焦り慌てる。
「じゃあ、どうすればいいんですか!?」
「・・・・政宗」
葵は考えている政宗に顔をやる。
政宗は少し唸っていたが、少し苦しい顔をしながら言う。
「・・・少し困難だが、俺の城に住まないか?」
咲はそれを聞いて不安げに聞く。
「い・・・いいんですか・・・?」
「・・・まぁ、葵は良いと思うしな。な?葵」
葵はコクンと頷いた。
咲はホッとし、胸を少しなでた・・・・・・・・・・———。
其の壱百七自 住み込み