二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.67 )
- 日時: 2010/02/06 15:29
- 名前: ターフ (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
「———お、お助けくだせぇ!!」
暗い森の中、一人の兵士が泣くように彼の地獄絵の元凶である男に言った。
男の顔が見えない・・・・———。
多分だが、仮面で隠しているのだろう・・・・・———。
それでもかまわず、一人の兵士が言った。
「お、俺たちは、何も・・・・何もしらねぇ・・・」
そう言ったら、その元凶の男が近づいてきた。
「ひ、ヒィ・・・・・」
「———静かにしな、織田の兵士さんよ」
仮面の男はそう言って、兵士の前にしゃがむ。
「あんたのとこの大将の情報が欲しいんだ、知らないか?」
兵士はあまりの怖さに首を横に振る。
「———そうかい・・・」
仮面の男はそう言って何か呟くと、兵士にこう言った。
「あんたはこの事や、織田信長公の情報など知らなかったって言うことで・・・・・」
ガッ・・・・・・———。
兵士は何をされたか分からず、そのまま気を失った。
仮面の男は少し笑う。
彼がやったのは催眠術である。
彼は兵士に囁くように問う。
「織田信長公の知っている情報と、その進路を教えてくれる?」
「・・・・は、い」
兵士は弱弱しく、仮面の男に全てを話した。
全ての情報を聞いた仮面の男はパチンっと手を叩いた。
兵士は少し呻いて、倒れる。
「・・・・・織田軍は今、川中島にて進撃中か;てことは、包囲される可能性もあるか」
仮面の男はやれやれと言って、仮面を取る。
彼の正体は・・・・・・———。
「・・・・・かすが、遅かったな」
「うるさい!貴様が速いのだろ!!———ツカサ!!」
後から来たかすがに言ったのは、あの風神ツカサだった。
少しツカサは苦笑する。
かすがはまったく・・・・と言ってため息をついてから、ツカサに聞いた。
「で、情報は?」
「ん、なんか・・・・・はずれ、かな?」
「はずれだと?!・・・・もうおまえなんか知らない!!」
かすがははずれと聞いて、怒り帰ってしまった。
ツカサはその後姿をあまり表情を変えず、何かを考えていた・・・・・———。
其の壱拾九繚 織田軍の情報