二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.691 )
日時: 2010/05/08 13:23
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

——奥州・米沢城——
「あれ?慶次さん、どこに行くんですか?」
咲はどこかに行こうとしていた慶次を見つけて言う。
慶次は苦笑して言った。
「今から謙信に会いに行くんだ。もちろん、連合軍の話だけどな」
「えっ、謙信様ですか!?」
「!?、知ってるのかい?咲ちゃん」
咲はハッとして口に手を押さえた。
驚きのあまり上杉の総大将である上杉謙信の名前を言ってしまった。
しまった・・・・この世界ではまだ会っていなかった・・・・・・・・!——。
慶次は心配そうに咲を見た。
咲は手を下に下げて慌てて言う。
「い、いえ;ただ、名前だけです;」
相手にばれそうな感じ風に言った。
慶次は笑って返す。
「なんだ、謙信の名だけか。知り合いかと思っちゃったぜ?」
「あ・・・アハハハ;」
慶次には全然ばれなかった。
その時、慶次の猿である夢吉が「キキッ!」と言った。
咲はまた言いそうになるが、寸前に止めて質問する。
「慶次さん、この小さい猿は・・・?」
「ん?あぁ、この猿の名は夢吉!俺の相棒さ!」
慶次は指先で夢吉とじゃれた。
・・・・可愛いなぁ・・この慶次さんと夢吉w——。
そう思っていたのは約一名である咲。
慶次は少しハッとし慌てて言った。
「ご、ごめんな咲ちゃん!早く行かないと葵に怒られちまうから!!;」
「あ、はい!こちらこそすみません;」
慶次はニカッと笑って「いいよ、またな〜!」と大きな声で言った・・・・・・・・・・・———。

★****★

「慶次・・・・!」
「ん?」
二階の所から声が聞こえた為、慶次は見上げる。
葵が慶次を見ていたのだ。
葵はすぐさま部屋から何か取り出して着て慶次に投げつける。
「わっ!ととと・・・;」
慶次はちゃんと受け止めた。
それは・・・・・——お結びの入った袋。
「あ、葵・・・・?」
慶次は驚いて葵の方へと見る。
葵は少しクスッと笑い慶次に言った。
「またね・・・いや・・——夕餉には間に合わせるんだよ?」
「——!」

 ——“『慶次!夕餉には間に合わせるのですよ?』”——

加賀にいるまつの言葉と葵の言葉が被った。
多分、まつの言葉をいつも聞いている葵が悪戯っぽく慶次に言ったのだろう。
しかも、慶次はいつも夕餉には戻っていない。
各地で周る慶次の事を知っていながら言った言葉だろう。
慶次はニカッと笑い葵に言った。
「おう、間に合わせてくるぜ!・・・そして・・またな」
「うん・・・・また会う日まで」
慶次は早速、上杉謙信がいる越後へと走らせて行った・・・・・・・・・・・・・———。

其の壱百壱拾八騎 被る言葉は優しい言葉