二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.716 )
日時: 2010/05/09 13:24
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

元親は痛みを待っていたが・・・・・——来なかった。
「は・・・・?」
少し弱く呟いて瞼を上げると、見たことがある人影の後姿があった。
「——お、お前・・・・!」
「——ふぅ、間に合って良かったぜ;」
苦笑して自分の刀を下ろす。
正体は風神ツカサだった。
「——何者・・・?」
濃姫は攻撃を止めたツカサを睨んだ。
ツカサは真剣な顔で濃姫をまじまじと見て口を開く。
「あんた、織田信長さんの妻の濃姫だろ?俺の事、知っているんじゃないのか?・・・まぁ、いいさ。俺は上杉謙信の使い忍で異名は「悪魔のデス・サイズ」風神ツカサだ!」
「——?!、情報とは違う・・・っ!」
濃姫が聞いた情報は多分、明智光秀が言っていた「青色の髪色でオレンジ色の瞳」をしているもう一つの人格の事だろう。
元親はちょっと状況が飲み込めなかった。
その元親にツカサは言う。
「元親、完成させといたから十分戦えるよね?」
「お・・・おぅ・・・」
「良し、ホラ!」
ツカサは元親に武器をやって自分の刀を構える。
「元親、俺とタッグで濃姫を叩くぞ・・・!」
ビリビリと空気が弾けた様に風圧が濃姫を襲った。
なんと言う覇気・・・・・これが伝説の忍であり「悪魔のデス・サイズ」と言われた男の力・・・・・!——。
「・・・フッ、少し侮っていたわ。だけど・・・・・」
上様の為・・・・・・負けられない・・・・・・・!——。
濃姫はすぐさま銃弾を放った。
銃弾はかなりのスピードを誇るのだが、ツカサは動かない。
「どうやら・・・・諦めたのね」
そう呟いていたその時・・・・・・・・・・・・—-—。
ボワッ・・・・・・・・・・・・・・———。
「「——!!」」
元親と濃姫の二人は驚いた。
ツカサは動いていないのに、目の前で燃えて落ちたのだ。
「な、何?!」
「濃姫さんよ・・・・あんた、やっぱり生きていけない者だ」
スッと刀を降ろした。
濃姫は動揺が走っている。
元親は少し驚いて聞いてみた。
「お、おい・・・さっきのは何なんだ?!」
ツカサは元親の顔を見て「あぁ・・・」と言ってから口を開いた。
「さっきのは俺の技である“紅蓮火炎斬”(ぐれんかえんざん)だ。普通の人間には動いていないように見えるが、本当は一瞬で動いて火炎で鎮圧するある意味傷が付かない技だな」
「す・・・凄いじゃねぇか・・!」
元親は味方がツカサで良かったと感謝した。
もし敵だったら、一瞬か数分で終わるだろう。
「良し、俺も参戦するぜ!」
「元親、頼んだよ」
動揺が走っている濃姫に二人は即座に間を近づけた・・・・・・・・・・・———。

其の壱百弐拾壱百 ツカサ参戦