二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.759 )
- 日時: 2010/05/17 13:23
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
「わぁ〜・・・可愛いですね!」
付けて貰った咲はキャッキャッとはしゃいだ。
その姿を見て葵は少し笑みを漏らした。
「・・・似合っているね」
「そうですか?////」
始めて似合っていると言われて咲は赤面した。
咲の髪に付いている髪飾りは、綺麗な葵の花が咲いているようだった。
・・・・・僕には、似合わなくはかない物だね・・———。
今の自分を想像してもどうせは似合わない。
自分は男として生きている。
女だった過去はもう思い出しかない。
咲は笑顔を見せて何か思いつき葵に言った。
「葵さん、今日だけでも女装して見ませんか?」
「——っ・・・?!」
咲のキラキラした顔が葵に向いていた。
しかも女装と言ったら女の姿にならなければならない。
葵は少し顔を青くし聞いてみる。
「・・・行き成り・・どうしたの?;」
咲は待っていましたのように言葉を返した。
「実は私、葵さんが女装しても可愛いんじゃないのかなと思っていて!今日だけでも女装しましょうよ!」
「えっ・・・・;」
咲はますます近付いてくる。
ジリジリと近づいてくるのに葵は後ずさりをするが、壁が邪魔する為これ以上動けない。
「・・・さ、咲。僕は合わないから・・・・遠慮するよ;」
何とか逃げようとするが咲はフルフルと横に首を振った。
「いえ!葵さんは似合います!私に任せてください!」
服など選ぶのに少し頑張るぞの雰囲気が流れた。
咲は少し付け加えて「服は自分で着てくださいね〜♪」と言っていた。
・・・・・・本当に・・・マジで?;——。
もう葵は白状して咲の言う通りにしないといけなくなった・・・・・・・・・・・・———。
★****★
「わぁ〜・・・・可愛いですよ、葵さん!」
「・・・・・・・・・・・;」
咲は葵の姿を見てキラキラ光っていた。
葵の姿はまさしく女のよう。
赤の色に川をモチーフにした浴衣、前髪の片方に止める髪留めなど着ていた。
「やっぱりお似合いですよ///」
勝手に話を進めて赤面している咲。
女装して嬉しい奴は普通いないだろう。
いや、葵は元々女の為女装とは言えないだろうが。
なのに咲はそれを楽しんでいるように葵は見えた。
・・・・恥ずかしい・・この姿——。
自分の姿を鏡に映す。
男装をしてから女の浴衣を着なくなったが、まさかこんな所で着るとは思わなかった。
「あ・・・あのさ、咲;」
「葵さんならどれでもお似合いなんですね!私、尊敬しちゃいます!」
「・・・・アハ;」
自分の話が届いていない為、葵はその場で引きつった笑顔で笑うしかなかった。
咲は何かを思い出しまた言う。
「そうだ!葵さん、その姿を——政宗さんに見せたらどうですか?」
「えっ、ちょっ・・・?!」
意外な事に葵は驚いた。
政宗にこの姿を見せたら絶対に・・・・・——何かが起きそうな気がした。
葵は必死に言う。
「見せない方が・・・良いんじゃないかな?;ホラ、政宗が・・・・ドン引きしちゃうかもしれないし」
「えぇ〜、そんな事ありませんよ〜?逆に政宗さん、葵さんに惚れると思いますけど」
・・・・ごめんね、咲ちゃん。・・・・もう告白されちゃっているんだけど・・僕——。
ズーンとし、葵は自分の勝利が見えなくなってきた。
その時・・・・・・・・・・・・・・・・———。
「——おい、入るぞ」
「——!」
「——!、噂をすれば・・・!」
咲は少し悪戯っぽく笑う。
葵は止めようとするが、政宗がガラッと入ってきた。
しかも・・・・・・・——目を丸くして。
「・・・・・葵・・?」
「政宗さん、どうですか?葵さん、今日一日の女装姿ですよ♪」
「ちょ・・・!;」
行き成り後ろから押されて、政宗の正面まで来た。
政宗は少し震えてからかなり赤くなる。
「じょ、女装・・・?//////」
「・・・・・・政宗;」
見る見る赤くなっていく。
もうこれはリンゴ病位赤いだろう。
咲は後ろでヒューヒューと茶化し、言っていた・・・・・・・・・・・・———。
其の壱百弐拾八北 一日女装はいかが?