二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.816 )
日時: 2010/06/22 09:04
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 8keOW9sU)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

赤い髪の奴と接触した葵はマジマジと見る。
あまり歳の差が変わらない奴がいるのが珍しいのだろう。
その視線に赤い髪の奴は気付いて少し不機嫌な顔になって言う。
「ちょっとあんたさぁ・・・。そんなにマジマジ見て楽しいの?」
「・・・・・・いや、珍しくて」
ジィッと見ながら言葉を返す。
赤い髪の奴は少し呆れて、話を変えた。
「それよりも、あんたの名前聞いてないんだけど」
「・・・僕?」
自分に指を差す。
赤い髪の奴は頷いた。
「僕の名は神楽葵だけど・・・」
「ブッ!!」
その名前を聞いて赤い髪の奴は吹いた。
名前を聞いて驚いたのだ。
その名前は・・・・・・・——「奥州の白虎」と言われている武将の名だからだ。
葵は行き成り吹いた赤い髪の奴を心配するように言う。
「・・・・君、大丈夫?」
一回ケホケホと咳き込んだ後、本当だか調べるため聞いてみる。
「・・・あんた、本当にその名前なの?」
「・・・・どういう事?」
意味が伝わらなかったらしいが、キョトンとしていた為本当の名なのだろう。
・・・・なんか、今日はついてないなぁ;——。
ツカサは苦笑した後、ニコッと笑った。
「そっか、あんたが・・・——「奥州の白虎」さんか」
「——・・・!」
ガキンッ・・・・・・・・・・・・・・———。
とっさに出した扇と手裏剣が音を上げた。
ザザッと葵は距離を開ける。
「・・・行き成りの攻撃をするって事は、何処かの軍の者か?」
「そうだよ。まぁ、俺はただの忍だけどな。俺の名前は風神ツカサって言って上杉謙信の所のもんだ。・・・さっきも確認したけど、あんた「奥州の白虎」だろ?」
「・・・・・・そうだったらどうする?」
キッといつものように敵を見る睨みで言った。
ツカサは「ヒュー・・・怖い怖い」と言ってながらも笑顔である。
「本当さぁ・・・・戦場であんたと戦いたかったけど、ここで会ったら戦うしかないと思ってね」
「・・・笑顔で言われても説得力はないと思うけど?」
「アハハ、仕方がねぇよ。だってさ・・・——あんたを倒すのにゾクゾクして笑ってしまうんだから」
ゾクッ・・・・・・・・・・・・・・———。
一瞬だけ、ツカサの笑顔に何か冷たいものが感じた。
だが、葵にとってはこんな思いは初めてではない。
フゥとため息をついて一回深呼吸した後、また睨みついた・・・・・・・・・・・・・・・———。

其の壱百参拾参浅 デス・サイズVS白虎