二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.823 )
- 日時: 2010/06/27 16:28
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 8keOW9sU)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
「——・・・う・・ん?」
葵は少しずつ目を開ける。
ゆっくり見ると見た事の無い部屋だった。
あれ・・・・僕は・・・・・・———。
さっきの事を思い返して葵は思う。
「・・・負けたんだ」
そう、ツカサの前で倒れたのだ。
未だボゥっと頭が考えられない。
本当は此処は何処かとか考えるべきだが、やっぱりボゥっとしている為止めた。
少し天井を見ていたその時・・・・・・・・・・・・・・・———。
「——大丈夫かい?」
「——!」
白髪の青年が戸を開けて入ってきた。
かなり若く、葵より一歳か二歳年上の青年である。
葵の姿を見てその青年はホッとした。
「大丈夫そうだね、良かったよ」
「・・・貴方が助けてくれたの?」
葵はその青年に言う。
青年は少しニコッとして頷いた。
「あぁ、そうだよ。とは言っても、此処の家の方が君を運ぶのに手伝って貰って来たんだよ」
「・・・・そうですか」
青年は葵の様子を見た後、お粥を差し出す。
「ホラ、食べなよ」
「あ・・・ありがとう」
少し留まった様子だったが、お粥を貰う。
青年はその姿を見た後、葵が今いる部屋から出ようとした。
葵は思い出したように言う。
「あ・・・貴方の名前、聞いてない」
「え・・・?僕かい?」
コクンと葵は頷く。
青年は少し苦笑して言った。
「僕の名前は・・・——竹中半兵衛」
「半兵衛さん・・・分かりました。あ、僕は神楽葵と言います」
「へぇ・・・葵かぁ。いい名前だね」
ニコッと笑顔をもらした後、戸に手をかける。
「あ、そうそう。今日はゆっくり休んだ方が良いよ。かなり疲れているようだからね」
半兵衛はそう言って葵を見る。
葵は少し頷いた。
それを見て半兵衛は出て行く。
「・・・・・・半兵衛さん、か」
そう呟いて、お粥を一口食べた・・・・・・・・・・・・・———。
☆****☆
葵の部屋を後にした半兵衛は呟く。
「あの子・・・——女だったね」
丁度良く葵を見つけた時から半兵衛はすぐに分った。
「神楽・・・葵、か。面白そうな子だね・・・。早く——秀吉に報告しとかないとね」
その言葉を言う半兵衛の顔には情報をゲットしたような顔だった・・・・・・・・・・・・・・———。
其の壱百参拾六才 竹中半兵衛