二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.86 )
日時: 2010/02/13 14:54
名前: ターフ (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

——奥州——
「テメェら、ちゃんと付いて来いよ!!」
「「ういっす!!筆頭!!!!」」
朝の軍儀がどうやら終わったようだ。
政宗の家臣たちは次々と、戦の最終備えに向かって行った。
ただ、政宗ともう一人の小十郎は残る。
小十郎は少し体勢を緩ませた。
政宗は少しククク・・・と笑う。
「小十郎、久しぶりに疲れたのか?」
「えぇ、まさか葵様の策が無謀すぎるものに・・・・・・ですが、ね」
「それが俺のcousinsだからな」
そう、さっきの軍儀の作戦で無謀なことがあったのだ。
それは葵の策・・・・・———。
「まさか、囮作戦とは・・・・」
囮・・・・・・———。
つまり、武田軍の考えでは山のほうに伊達軍が来るのを予想して来るはずだと葵は考え、たった十何人と自分が食い止めるという作戦だったのだ・・・・・・———。
政宗も最初は驚きが隠せなかったが、葵はこれでも「奥州の白虎」と呼ばれている。
プライドや誰かの為・・・・・・———。
その思いに政宗は心を打たれ、今回の作戦に入れたのだ。
小十郎は少し無謀すぎると思っているが、葵が考えていることがもし本当だったら・・・となると良い考えでもあると思った。
政宗は小十郎に向かって、
「たいしたもんだろ?俺の可愛いsisterの頭の中はよ」
と言った。
小十郎は一回ため息をついて、
「えぇ・・・昔よりかなり」
と言って苦笑した後、自分の持ち場に向かった。
ポツンと独りになった政宗は、スクッと立ち葵の所へ向かった・・・・・———。

☆****☆

「・・・・慶次」
さっきまでいた幼馴染の名を言う。
葵はあの後、慶次を見送ったのだ。
少し心細くなったが、前に進まなければならない。
そう思う葵は、すぐさま城の方へと歩む。
その時・・・・・———。
「お別れはしたか、葵?」
「!!、政宗・・・」
いつの間にか近くにいた政宗に驚く。
政宗は「俺はghostかよ?」と苦笑して、葵に寄る。
「さっきまで・・・・・」
「あぁ、軍儀はもう終わった。お前の作戦に驚いてたぜ、小十郎とか、な?」
「・・・・そう、無謀すぎたかな?」
政宗は「NO,大丈夫だったぜ。皆、お前の作戦に乗った」と言う。
葵はそう・・・と少し呟いて言った。
政宗は、うっとりではないが従妹である葵を見た。
そして、政宗は言う。
「・・・・葵、死ぬなよ?」
「・・・!!」
思わず少し驚く。
政宗も自分のことを思っていると、やっと知った。
葵は笑って、
「・・・・ありがとう」
と言った・・・・・・———。

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